黄色のスイセンも少し咲いています
スイセンは自己愛とか自惚れとか
あまり良くない花言葉が付いてます
ギリシャ神話に出てくる水鏡に写った自分に
恋をしたナルキッソスの話が元になっています
女神ネメシスの恨みをかってしまった
人間、いえ神関係のもつれが原因です
今回は黄色の水仙の神話です
大地に恵みをもたらす女神デルメルは夫ゼウスとの間の一人娘ペルセポネを
大切に育てていました
ある日、闇の帝王ハデスが地上を覗いた時に
ペルセポネがお花畑で遊んでいる姿を見てビビっと恋に落ちます
絶対に冥界に連れて帰りたいとゼウスに結婚の申し込みをします
ペルセポネが水仙の香りにひかれ
その花に手を伸ばした瞬間
大地が割れ 馬車に乗ったハデスに連れ去られてしまい
後に残ったのは黄色い水仙だけだった・・
この場面は「レンブラント」や「ルーベンス」により絵画になっています
「Nicolas Mignard 作 1651年」
ハデスは悪い人のように見えますが
そもそも「俺が許す 奪っちゃえ」と言ったのはゼウスです
そして上からこの様子を眺めているのは
アフロディーテ(ビーナス)とエロス
ここ、怪しいですね
アフロディーテはデルメルが嫌いだったので
母子を引き離す意地悪をした疑いが浮上します
エロスに金の矢を打たせた疑惑です
打たれたハデスが盲目の恋に落ちた~(古舘ふゆ伊知郎調で)
狂ったように娘を探す母のデルメル
いきなり連れ去られて「OK」と言えず
泣いてばかりいるペルセポネに困ってしまうハデス
ここから黄色の水仙の花言葉は
「私の元に帰ってきて」母の気持ち
「愛に応えて」ハデスの気持ち
となったのです
この話は後の方が面白くて
デルメルがゼウスに怒りストライキをして
娘を探しに行き
なんじゃもんじゃあって
それが 四季(Season)の始まりとなります
最後は妻にブチ切れされたゼウスの
絶妙な采配で
なんとか収まりました
夫婦仲も良かったようで
二つの花言葉の願いは叶えられました