朝、外に出てみると鳥の姿が見えるので、近所の林にカメラを持って行ってみました。
そこで、藪の中で落ち葉をがさがさやっている小鳥の群れがいました。
しばらく静かにして待っていると、外に出てきました。
メジロにしては、派手な羽根です。
むむっ、これは…
かご抜け鳥のソウシチョウでした。
中国南部からベトナムにかけてが原産の鳥です。
野生化はしていますが、在来種でもなく、渡りもしない鳥なのであまり野鳥図鑑には載っていません。
寒いからか、だいぶ丸くなっていますね。
江戸時代あたりから、鳴き声が美しいので愛玩鳥として輸入されたそうです。
それが1980年代から野生化が広がり、日本生態学会の侵略的外来種ワースト100、そして外来生物法の特定外来生物になっています。
地味すぎず、かといって派手すぎでもないので、人気があったんでしょうね。
漢字で書くと「相思鳥」。オスとメスを離すと、おたがいに鳴き交わすところからこの名がついたとか。そんな所も好まれたのではないでしょうか。観察していたら、お互いに仲良くつつき合うというか、毛づくろいをするような仕草も見られました。
特定外来生物なので、現在では許可なく飼うことはできませんが。
特定外来生物になったのは、ソウシチョウが優占種になると在来のウグイスなどの生息域を取ってしまい生態系に影響を与えるからという理由のようです。
たしかに見ていて、藪の中からなかなか出てこないのはウグイスと似ているし、ニッチが重なるよなぁとは思いました。
でも、交雑するわけでもなさそうだし、そんなに競合しているようでもないですから、注意深くみていけばいいんじゃないかと思います。えさ台にこの鳥が来たら、それはそれで楽しいんじゃないかと思うんですけどね。
ただ、日本の林には似合わないのは確かですよね。南国のプルメリアなんかにとまっていたら似合っているかも。
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