釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

似非パワースポットの謎

2010年01月19日 22時34分21秒 | お散歩日記/東京地名の話
話題の明治神宮御苑の『清正井』。

パワースポットじゃないと思う理由。

もしもパワースポットだとしたら、明治神宮ができる以前に何かの宗教施設に使われていたのではないでしょうか?
江戸時代も井伊家の下屋敷が精一杯。
もし、パワースポットなら天海僧正が何かに使っていたはずです。

明治時代も軍隊の演習場だったわけで、そんなに重要視されていないのはなぜ?

どちららかというと、水の湧く場所や森の奥には、精霊などよりもモノに飢えた悪霊や邪鬼・・・・ゴブリンなんかが集まりそうな気がします。
あそこはハレの気配よりも怪(ケ)の雰囲気のほうが強いようにかんじるのですが・・・・。

毎年、美しく咲く御苑の花菖蒲の水源もこの清正井ですが、その下の池では近年、睡蓮が枯死してしまいました。
池浚いが原因のようですが、パワースポットだとしたらちょっと力がなさ過ぎではないでしょうか。
池のほとりの藤も、藤自体は元気ですが、巻かれた木が枯れてしまって、芯はコンクリートの擬似木です。

明治神宮って、森も何もかもが、人工的に作られたものって感じですよね。
その人工の自然、人工の雰囲気がすばらしいことは認めますけども・・・・。

どうも最近のパワースポットブームは、そんなに古くないものが対象のような気がしてなりません。

飯田橋の東京大神宮もパワースポットと呼ばれています。先日もたくさんの若い女性が集まっていました。
ここも昭和三年の遷座。たかだか八十年余りの歴史です。

まだ六本木にある出雲大社の方が明治時代にできていますから古いですよね。
まぁ、古ければよいというわけではありませんが。

東京で手軽にお伊勢詣でを済ませて、良縁を求めるなんて相当罰当たりです。
もう少し苦労しなさい・・・・幸せになるためにはね。
それにやっぱり縁結びは出雲でしょ、伊勢じゃなくて・・・・。

ここも江戸時代は旗本屋敷が軒を連ねていたそうです。
不吉なことに幽霊坂が付近に三つもあるし・・・・・。

噂は怖いもので、何のパワーもない場所がパワースポットに祀りあげられてしまっているのでした。


☆『清正井』の画像を貼り付けておきました。ご自由にお使いください。
コメント
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