曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

LAMY safariのリフィルをジェットストリームインクのM17に換装した

2025-03-01 18:40:00 | 文具
久々に文具の話。

昨年、三菱鉛筆がドイツのラミーの全株式を取得し、子会社化した。

それで文具マニアが期待したのは、ラミー・サファリのボールペンに、三菱ジェットストリームのリフィルが入るのではないか、正式に、ということであった。

サファリに限らないのだが、英語圏の油性ボールペンは書き味が渋い。かなり筆圧をかけないと、まともに字が書けない。

そこで、日本のマニアたちの一部は、サファリの軸にジェットストリームのリフィルを装填して使っていた。両者とも形が似ているのだ。アダプターもあるらしい。

それが同じグループになるので、公式に対応するのではないか、という期待である。

それが今年、実際に実現した。LAMY safari inside JETSTREAMというかっこいい名前で発売された。同時にサファリ用ジェットストリームリフィルも発売された。

僕はサファリの万年筆を3本持っていて、何度か記事にしたが、実はボールペンも1本持っている。2012年の限定カラー「グリーン」のボールペンである。買ったはいいが、激重な書き味に閉口して、あまり使ってなかった。

それで、ジェットストリームリフィルは欲しいと思って探していたのだが、なかなか見つからなかった。売り切れているのか? 限定販売なのか?

一月以上、文具店を見つけては捜査に入っていたのだが、先日ようやく発見して即捕獲した。0.5はジェットストリームでも滑らかではないと感じてたので0.7にした。

早速換装して仕事で使っている。だが、本来のジェットストリームよりフローが良くない気がする。あの、字が暴れるほどの速度が出ない。

インプレスの記事によると、リフィルは完全に新設計らしい。そのせいなのかなあ。まあ、ジェットストリームの滑らかさはそんなに好きではないのでいいんだけど。あと、1100円は高いと思う。

公式にサファリに装填できるジェットストリームインクのリフィルM17

今まで入れてたM16と並べてみた


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極私的FFXIVジョブ観・赤魔道士編(パッチ7.1対応)

2025-02-16 16:27:00 | デジタル関係
サブ子の旅(57)でも書いたが、今僕が最も習熟しなければならないと考えているジョブは赤魔道士である。DPSでありながら高速連続蘇生が可能なため、24人レイドの高難易度「滅」で重宝されている…らしい。来るかもしれないノーマル勢総「滅」参加時代に備えて、人並み程度には赤を使えるようにしておきたいのだ。

というわけで、今回は赤魔道士のジョブ設計、スキル構成について考察・検証していく。

■基本的なルーティーン

他のジョブと同じように、順序通り撃つと威力が増すコンボスキルがあるのだが、赤の場合はちょっと違う。コンボを回しながらエクストラな強攻撃スキルを撃つジョブが多い中、赤のコンボは攻撃ルーティーンの中の一部分という扱いになる。ので、まずはそのルーティーンについて説明する。

赤のHUDにはブラックマナとホワイトマナというゲージがあり、魔法を使うとそれぞれが上昇する。火・雷属性の魔法を撃つとブラックが、風・土属性の魔法を撃つとホワイトが上昇する。両方上昇する魔法もある。ブラック・ホワイト両方が50を超えると、魔法剣コンボが使用可能になる。

魔法剣コンボは武器の細剣で斬りかかる物理スキルで、3連である。3つ撃つとヴァルフレア/ファルホーリーが使用可になる。ヴァルフレア/ヴァルホーリーを撃つとスコーチが、スコーチを撃つとレゾリューションが使用可能になる。

この、魔法でマナを50溜める→魔法剣コンボ→強魔法コンボという流れ、ルーティーンが基本。


まずこれを撃ちたくなるが、それでは与ダメが伸びないジョルガ


ジョルガよりは強いが長詠唱のヴァルサンダガ


◾️連続魔

赤魔道士の個性というか基本システム。詠唱時間がある魔法を撃つと、次の魔法の詠唱時間がゼロになる。例えば、ジョルガ(2秒)→ヴァルエアロガ(即発)となる。ヴァルエアロガの詠唱時間は本来5秒なのだが、連続魔のおかげでゼロになる。

ジョルガ→ジョルガとやると、二発目のジョルガが即発になるが、より威力が高く、詠唱も長いヴァルエアロガやヴァルサンダガを二発目に持ってくるのがセオリー。ジョルガのような短詠唱魔法から高威力の長詠唱魔法を撃つ、この2魔法で1セットを繰り返していくのが一応基本。

◾️Proc

ヴァルエアロガまたはヴァルサンダガを撃つと、50%の確率でヴァルストーンまたはヴァルファイアが実行可能になる(「Procする」という)。ヴァルストーンとヴァルファイアは詠唱2秒と短めだ。Procするとどうなるかというと、例えば

①ジョルガ(2秒)
②ヴァルエアロガ(即発)
③ヴァルストーン(2秒)
④ヴァルサンダガ(即発)

という風に撃つ。ストーンの次にサンダガなのは、エアロガ、ストーンでホワイトマナが優勢になるから。サンダガでProcしたら、ヴァルファイアを撃ち、それで連続魔が付くのでヴァルエアロガを撃ってProcに期待する、と。Procしなかったらジョルガから再スタート。この流れで白黒のマナを増やしていく。


ヴァルサンダガからProcして撃てるヴァルファイア

◾️魔法剣〜強魔法

ホワイトマナ、ブラックマナが両方とも50を超えると3連の魔法剣コンボが使用可能になる。エンリポストで20、エンツヴェルクハウで15、エンルドゥブルマンで15の白黒マナを消費する。

で、このエン〜を撃つたびにマナスタックが1つずつ増え、3つになるとヴァルホーリー/ヴァルフレアが実行可になる。どちらかを撃つと強魔法のスコーチが実行可になる。スコーチを撃つとレゾリューションが撃てる。


エンリポスト。マナが足りない時はただのリポストになる。弱いので使わない

ちょっと勿体をつけるモーションが憎いヴァルホーリー

やはり気取った仕草で放つヴァルフレア

足元から強風が吹くため、スカートで撃ってはいけないスコーチ

物凄く低い姿勢から発射するレゾリューション。これだけが直線範囲攻撃


◾️範囲魔法

範囲魔法は単体と逆で、まず詠唱2秒のヴァルエアロラ/ヴァルサンダラを撃ち、5秒のインパクトを連続魔の無詠唱で撃つ。インパクトは白でも黒でもなく威力は少し強め。エアロラ/サンダラにはProcはない。

エン〜の範囲版はエンムーリネ。アン、ドゥ、トロワと名前が変わるが、同じボタンが置き換わっての3連コンボで消費マナも単体と同じ20、15、15でマナスタックが3つ貯まる。

強魔法の範囲版はない。スコーチ、レゾリューションがそもそも範囲攻撃なので。

◾️それとは違う魔法剣コンボの入りかた

チマチマとマナを貯めるのではなく、一気に魔法剣コンボまで持っていくスキルがある。

マナフィケーションを使うと、「魔法剣コンボ実行可」になり、エン〜を3回撃てる。そこからさっきと同じくヴァルホーリー/フレア、スコーチ、レゾリューションが使用可能。

マナフィケーションを実行すると、マナフィケーションが6つ付与される(ややこしい)。この6個を使い切ると、プリフルジェンスという強魔法が実行可になる。6個消費の内訳は、エン〜の3連で3、ホーリー/フレアで1、スコーチで1、レゾリューションで1だ。

要するに、マナフィケーションを実行すると、魔法剣コンボ、ホーリー/フレア、スコーチ、レゾリューションが続けて撃てて、その後プリフルジェンスが撃てる、と。

マナフィケーションは白黒マナからの魔法剣とは別の扱い、かつ優先で、マナが50以上ある状態でマナフィケーションを実行すると、魔法剣を撃ってもマナは減らない。マナフィケーション中は魔法の与ダメ10%増で、効果時間は30秒。


こうして止めて初めて動きがわかったマナフィケーション


動画で見せたいほどカッコいいプリフルジェンス。すごい速さで連射する赤い迫撃砲


◾️加速する連続魔法

もう一つ、使いこなさないとならないのがアクセラレーションというスキル。これを使うと次の一回、ヴァルエアロガ/サンダガが無詠唱になり、ヴァルストーン/ファイアのProcが確定する。

①アクセラレーション実行
②ヴァルエアロガ(無詠唱)
③ヴァルストーン(2秒)連続魔が付く
④ヴァルサンダガ(無詠唱)
Procしたらヴァルファイア(2秒)で連続魔付与
②以降のどこかでノーブルインパクト(無詠唱)

という感じになる。初手のジョルガをやらずにすぐProcのあるヴァルエアロガ/サンダガを無詠唱で撃てる。2秒だけどジョルガに詠唱があるので、咄嗟に攻撃できない赤魔道士の弱点を補う戦法である。レベル96からだが、アクセラレーションを使うとノーブルインパクトという無詠唱の範囲魔法が撃てる。

範囲版はまた違う。インパクトが無詠唱かつ威力50増になる。この際、アクセラレーションを使うとインパクトのボタンがノーブルインパクトに置き換わる※ため、

①アクセラレーション実行
②ノーブルインパクト(無詠唱)
③インパクト(無詠唱)

となる。範囲魔法にProcはないので、これだけだ。このあとは普通にヴァルエアロラ/サンダラからインパクトのセットを撃っていく。

※置き換えしない設定も可能

急いでるのに悠長に指をクルクル回すアクセラレーション


アクセラレーションからの連続攻撃中のどこで撃つか迷うノーブルインパクト

◾️その他のスキル

エンボルデン:20秒間自分の魔法与ダメ5%とパーティーメンバーの与ダメを5%アップ。

フレッシュ:即時発動の遠隔物理単体攻撃。リキャスト25秒と短く、威力も480と高く、非常に使いやすい。物理なのでエンボルデンが乗らないのが玉に瑕。

コントルシクスト:即時発動で対象と周辺範囲への遠隔物理攻撃。リキャスト35秒。これも多用する。エンボルデンは乗らない。

ブライヤー・クロゼ:エンボルデンを実行すると実行可になる対象範囲遠距離魔法攻撃。威力700。

バマジク:10秒間自分と周囲の魔法被ダメ10%カット。さらに周辺メンバーの回復効果を5%アップ。

エンルプリーズ:白黒マナを5ずつ消費して撃つ遠隔魔法攻撃。即発で威力420と強いが、マナをこれに使うと総与ダメが減るので推奨されていない。

ヴァルケアル:詠唱2秒で回復力350の回復魔法。これも使うと総与ダメが減るので推奨されていない。

ヴァルレイズ:詠唱10秒の蘇生魔法。連続魔で使うと即時の蘇生が可能。赤魔道士のレゾンデートルのひとつ。

コル・ア・コル:敵の前まで瞬間移動して威力130の攻撃を加える。射程25メートル。

デプラスマン:コルアコルの逆で、威力200の攻撃をしてから敵の目前から後ろにバク宙して15メートル飛び退く。

アンガジェマン:デプラスマンのバク宙しないバージョン。その場で威力200の物理攻撃をするだけ。飛び退くと落下するような時や、敵から離れる必要がない時に使う。

標的にエイムラインが伸びて突進するコル・ア・コル


後方へ15メートルもバク宙するデプラスマン


高みから素早く撃ち下ろすブライヤー・クロゼ


高難易度では特に優秀と評価が高いバマジク

◾️連続魔法のファンタジスタ

ここまで赤魔道士の説明をしてきた。が、僕が書きたいのはこんな通り一遍の説明ではない。赤魔道士の連続魔は工夫次第でいろんなことができたりできなかったりする。そこを語りたい。

連続魔は詠唱がある魔法を実行した時に付与される。連続魔で詠唱ゼロになった魔法では付与されない。迅速魔でゼロになった魔法でも同じ。

迅速でヴァルエアロガ/サンダガを撃てば、迅速魔を3つめのアクセラレーションと捉えることができる。
迅速魔は温存するのが蘇生持ちのセオリーだと思うが、赤は連続魔があるのでどんどん使える(使おう自分)。

ヴァルケアルは推奨されないが、ジョルガなどの後に無詠唱で撃って自分の被弾をカバーしたりできる。回復350は頼りないように見えるが、ヴァルケアル→ヴァルケアルで700と思えば結構使える。半壊時に限るが、僕は蘇生した仲間の回復に使ったりする。もちろん自分のピンチにも使う。

レベル100ではアクセラレーションが2スタックで頻繁に使えるので、あまり必要ないテクだが、開幕にヴァルエアロガ/サンダガを無詠唱で撃つために、事前にヴァルケアルを自分に撃って連続魔を付けておくというのもある。仲間が死んだけどバトル中イベントなどで攻撃できない時は(連続魔のためのジョルガを撃てない時は)ヴァルケアルを適当に撃ってヴァルレイズも可能。

ジョルガで始めたけど敵が複数だった、やべえ、って時は咄嗟に二発目をインパクトにすれば良い。

というように、連続魔は工夫次第で可能性は無限だし、そういう工夫を考えながら戦うのは面白い。


離れた時は有効だと信じたいエンルプリーズ

範囲攻撃の魔法剣エンムーリネ。以前はこれだけだったが、7.0からフランス語の123になった。このショットは1のアン


◾️まとめ〜実戦より

メイン子、サブ子ともに毎週のジュノ、毎日のアラルレを赤魔道士でやっているのだが、ヘイト順位が一向に上がらない。大抵はDPS中ブービー、下手するとヒーラーに負けたりもする。フルスペック引き出しているとは言わないが、大体全部使ってるはずなのに。今日はまだ自分にヴァルケアルしてないのに。

赤は遠隔魔法DPSなので、敵から離れて戦うことができる。赤の遠隔攻撃スキルの射程は一律25メートルだ。だが、魔法剣コンボを撃たないと強魔法コンボに移行できないので、定期的に敵に接近する必要がある。コル・ア・コルで突進し、魔法剣コンボを叩き込み、一発アンガジェマンをお見舞いしてからデプラスマンで華麗に後方宙返り。ヴァルフレア、スコーチ、レゾリューション、ブライヤー・クロゼ、プリフルジェンスと怒濤の攻撃。赤いエフェクトばかりなので、画面は真っ赤だ。

この原稿を書きながら、何が足りないのかと考えて一つの答えが見えてきた。それは「離れるな」だった。ある日のアラルレで自分とほぼ同じHPの赤魔道士がパーティーにいて、常に自分よりヘイト順が上だった。何やってるんだろうと観察してると、アンガジェマンしていた。というかその人は近接DPSに混じって敵のすぐ近くで戦っていた。常に。

赤魔道士のオートアタックは与ダメ1固定だ。つまり、無い。赤の師匠シ・ルン・ティアは、華麗に飛び退いて距離を取って魔法を撃てと言っていた(と思う)。その教えを否定し、デプラスマンを封印し、常に接近戦をしろというのか。アンガジェマンはリキャスト即撃ちなのか。それって近接DPSじゃん。ゼロ距離でスコーチ撃てってか。

僕の現状の知識とスキルでは、与ダメ効率を上げようとすると、攻撃しか考えない脳筋メレー的な(失礼)スタイルしか思い浮かばない。魔法ファンタジスタへの道は遠い。

とにかく撃てるようになったら即撃つフレッシュ


こちらも常にリキャスト即撃ちのコントルシクスト


赤魔道士の魔法リスト。新たな連続魔セット開発の一助になれば

赤魔道士の戦い方のざっくりイメージ


現在の僕のホットバー配置。HUDをコンパクトモードにするとマナメーターが横倒しになり、上がホワイト、下がブラックになる。それに合わせてマナ上昇魔法は白が上、黒が下で配置している。





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サブ子の旅(57)

2025-02-01 20:19:00 | デジタル関係
パッチ7.1のペルペル族のデイリークエスト完結の後くらいからの話。

◾️滅

7.11で新しいコンテンツ「滅暗闇の雲激闘戦」が実装された。高難易度としては初の24人レイドで、零式2層程度のレベルだという。

サブ子は高難易度を全くやってこなかった。タンクソロ制限解除でアレキサンダー零式をコンプしたけど、そういうのはこの場合カウントされない。メイン子は極ウォーリアオブライトと極ルビーウエポンに参加したことがあるが、どちらもクリアできず。つまり、僕はノーマルコンテンツがやっとのライトちゃんであり、カジュアル勢である。

だが、この「滅」は気になった。24人だと固定メンバーでの攻略はあんまりないだろう。つまり、ほとんど野良だろう。高難易度をやってこなかったのは、プレイヤースキルの問題が一番だが、固定に入るのが怖いというのもある。それがないなら…。

報酬は色々あるが、ハーフツインテールという新しい髪型が気になった。プレイヤーのデザイン募集で採用されたもので、かなり可愛い。特に前髪がいい。この髪型が大人気となり、滅は初日からライト勢からも注目されていた。

しかし、蓋を開けてみると難易度が高かった。事前にバトル担当の開発者が「零式2層のつもりだったが4層相当になってしまった(てへぺろ)」と発言していたのだが、まとめサイトやXでは「これ4層どころじゃない」「絶レベルかも」という悲鳴が上がっていた。

ちなみにFFXIVの高難易度は真<極<零式<絶の順だ。真は現在ほぼ意味がなくなっているが。


文章多いけど絵がないので関係ないけど今冬のおしゃれ装備ウィンタータイド

滅は初めての試みなので、吉田P/D曰く、いろんな人に遊んでもらうための仕掛けがある。未クリアの人がいると報酬が多くなる。ボーナスタイムにクリアすると報酬が増える。報酬はマケボに流せるので、上手い人は金策になり、下手な人でも金を出せば手に入る。など。

僕はソワソワしていた。ハーフツインテールはサブ子に似合いそう。ていうか、同じムーンキーパー顔3の適用例スクショが可愛かった。24人が未クリアだと報酬アイテムが49個もらえるので一発で髪型がもらえる。何より今お祭り騒ぎになっている。ライト勢も混じって阿鼻叫喚、戦犯探しでギスギスとか言いながら、皆楽しんでるように見える。


拾いもんですがミコッテムーンキーパー顔3のハーフツインテール

そんなわけで意を決して、まずメイン子でパーティー募集に応募してみた。初見未クリア歓迎の練習パーティーに。ジョブは機工士。

一応動画で前半の予習はしておいた。のだが、さすが高難易度。ギミックのテンポが違う。迷ってる暇がない。そして一撃が大きい。だいたい2発被弾したら死ぬ。軽減大事、アイテムレベル上げてないとすぐ死ぬってのはこういうことか。何度か「井」のフェーズに移行はしたが、僕は常にその時死んでて、というか生きて「井」に立ってる人が少なくすぐ壊滅。リスタート。30分経ってギブアップ投票。1人NGがいて解散。

翌日サブ子も挑戦。ポジションを訊かれて「D3ですかね」と自信なさげに言ったら正解だった。僕は高難易度のマクロやポジションがよくわかってない。

メイン子のときよりは多少見えてたけど、やっぱり序盤のギミックの嵐で死にまくる。ピクミンできるスピードじゃないのだ。ステージの端から端まで見てないと安置が分からない攻撃が多いのだが、カメラを引くと自分が小さいし、微妙な範囲避けができなくなる。みんなどうしてるんだろう。ツ●ルかな?

やはりサブ子も生きて「井」を踏むことなく、もちろんクリアもできず。とりあえずちょこっと祭りに参加してみた、という感じだった。


滅で見える範囲全員死んでるところ。敵は50アラレイド「闇の世界」の4ボスと見た目は同じ

だが、それで気が済むと思いきや、そうでもなかった。何か物足りない。

髪型は、散らしてある小花が目立たないように薄い髪色に変える必要があるし、やっぱり今のがいいとなりそう。だから必要でもない。マケボでは3000万ギル前後(実装当時。今は1000万超)。一応払えるが、三年分くらいの年収が吹っ飛ぶ。じゃあ、クリアして取るか、となっても、あのギミックをノーミスでクリアできるとは思えない。

滅のアイテムレベル上限は735だ。現在のノーマル勢の最高ILは727で、僕も機工士はそこまで上げている。パッチ7.3の新式装備は740のはずで、そうなると参加メンバー全員735となり、安定するのでは。僕みたいなのがいても何とかなるのでは。

前から見た時だけ少しハーフツインテールに似ているサイドテール(約40万ギル)を試す

今は戻したけど、これ以外にも髪型で迷走していた


◾️赤と詩人のレベル上げ

クリアを目指して滅に参加するかどうかは分からないが、いずれそうなった時に備えて、サブ子は詩人と赤魔道士のレベル上げを開始した。

機工士は滅で役に立ちそうもない。そんなに火力が高いわけでもないのにピュアDPS。支援機能がほとんどない。D3がどうしてレンジ枠なのか分からないが(ヘッドグレイズが必要とか?まさかね)、僕が募集主なら機工士はいらない。

詩人には、地神のピーアンというデバフ解除のスキルがある。滅はピーアンで消せるデバフが多くあるはず。「エスナ貰えなくて死んだ」「いつもエスナが飛んでくると思うな」とかいう罵り合いが多発している滅なら、詩人は役に立つのでは。

赤は以前から蘇生魔法ヴァルレイズと連続魔を組み合わせた高速蘇生に定評がある。蘇生は本来ヒーラーの仕事だが、蘇生魔法は詠唱が8秒と長く、連発できない。ヒーラー以上の蘇生能力がある赤がいると、滅は安定すると言われており、DPSでは赤が最優先らしい。確かに、2度参加した滅では自分含めてあっけなく人が死にまくり、蘇生が追いついてなかった。あれを立て直すスピードが上がれば、クリアも近づくだろう。


赤と詩人のレベル上げの絵がないのでトライヨラ港の風景を

というわけで、来るかもしれない滅参加&クリアのチャンスに備えて、赤と詩人を実戦に出せるようにしようと。メイン子、サブ子ともに、ジュノのタンク装備を集めていて、週に3度ずつくらいは周回している。それを赤や詩人でやり始めたのだ。

しかし、まだスキル回しが下手くそで、常にヘイト順がDPSでは最下位。赤は全身新式REのIL720なので仕方ないが、機工士と防具を共用する詩人はIL727なのだが。皆ジュノでは全身ケーツハリーREなのかなあ。毎回メインジョブで飽きない?

ILが7低いだけでこんなに差がつくかねえ、と思いながら、まずはコンサポで練習かなと考えている今日この頃である。

◾️ルーズストリート装備

PvPのシーズン7は景品がよい。特にシリーズレベル25で貰えるルーズストリート装備は、普段着に良さげな上着、後ろ前に被るキャップ、リアルでもありそうなスニーカーで、使い勝手が良さそう。課金コスチュームセットに匹敵する内容だ。

この装備を手に入れるために、メイン子、サブ子ともに、毎日一度はフロントライン(24人x3チームの対人戦)を周回するようになった。途中から、第3キャラのレン子さんもやるようになった。毎日3戦はなかなかきつい。

7.16でまた変わったらしいが、7.15まではナイトが強かった。タンクなので接近戦で強いのに、インペラトル、ホーリースピリットという射程の長い遠隔魔法がある。僕が本気で勝ちに行く時はナイトだった。レン子さんも、このためだけにナイトを30まで強引に持って行った。

このメンバーで勝てるか様子見の時や、遠隔攻撃が強い方が良い砕氷戦では、赤魔道士だった。赤は改修されて使いやすくなった。変な輪っかがつかなくなったし。コルアコルで突進し、防御無視できるエンコンボで刺し、デブラスマンで与ダメ15%付けつつカッコよく後ろに飛び退き、スコーチをぶっ放す。上手くハマれば1人でキルを取れる。華奢なイメージの赤だが、フォルテという被ダメ50%軽減とバリアの防御スキルがあるので、前線に突っ込んでもなんとか帰ってくることができなくもない。


これがルーズストリート装備。チェケラ


髪型は戻したが、髪色を1段階紫寄りにした

メイン子とサブ子はそれなりにシリーズレベルを上げてきていたので、まあまあ頑張って回数増やして装備を取れたのだが、問題はレン子さんだった。7.16でPvP報酬がリセットされる前に25に到達するとなると、毎日のフロントラインだけでは届かない計算だった。フロントラインでシリーズ経験値のボーナスをもらえるのは1日1回なので、やむを得ずクリコン(クリスタルコンフリクト。5人対5人の対人戦)にも参加した。カジュアルマッチだけど。


ヴィエラは例によって頭装備が非表示

クリコンでは赤を使用。ナイトはPvPで強いことが多分知られているので、活躍できないと、なんだあいつと思われそう。かと言って、弱すぎるジョブもダメだ。勝ちたいし。なので、慣れてて自分的には強い赤を出していた。結果、5キル取れた日もあった。

そんな感じで頑張った甲斐あって7.16前にレン子さんもルーズストリート装備をゲット。レン子さんは少年っぽいイメージで行こうとしてるので、これは良いものをもらった。


実はレン子さん暁月入りしました。入っただけだけど

パッチ7.16が来て、次のシリーズ8は何が貰えるんだとログインしたら、PvPのシリーズは7のままだった。リセットされたのはクリコンのランクマッチだった。焦って損した。

◾️トクローネチャレンジ

拡張ごとに大型FATEというのが2つ実装される。暁月ではテレビのマウントがもらえる「カイのメモリー」と、ゾウの被り物などがもらえる「ダイヴァディーパ」だった。メイン子、サブ子ともに両方クリアしている。

大型FATEには滅多に遭遇できない。4つほどある前提FATEが順にクリアされると、体感で1/20くらいの確率で発生する。外れると最初の前提FATEが発生してやり直しになる。1度発生すると、次の抽選まで24〜36時間のクールダウンタイムがある。

FATE(正確な表記はF.A.T.E.)とは、フィールドで発生するミニイベントバトルみたいなやつだ。誰でも参加できる。レベルシンクがかかるため、例えばレベル95用FATEだと98とかに下げられる。大型は実装時の上限なので今回は100。

メイン子はカイのメモリーをやるために、3日間ぶっ続けでウルティマ・トゥーレに篭っていたことがある。おかげでウルティマトゥーレだけFATEランクが最高値である。

サブ子は出会えたらやるか、というスタンスでいたのだが、黄金の「トクローネ」を1回しかやれてなかった。トクローネの報酬のカピバラマウントは交換アイテムが12個必要なところ、4個しかなかった。1度のクリアで貰えるのは最高6個なので、あと2回はやらないとならない。


トクローネ討伐に執念を燃やすロスガルのおじさん

ある金曜日、大型FATEやSランクのリスキーモブなどのサーバー別討伐報告を載せるサイト「The Hunt」を見て、そろそろ湧きそう(発生しそう)なサーバーへ移動。上手くタイミングがあったのか、トクローネが発生していて参加できた。4個ゲット。

翌土曜日はトクローネだけに費やすと決め、朝から監視体制に入った。うちのデータセンターで前回の討伐報告から36時間以上経過しているサーバーは3基。うち一つはサブ子の地元サーバー。とりあえず地元で前提FATEをやりつつ他のサーバーを監視することにした。

ジョブは暗黒騎士にした。まだレベル94でシャーローニ荒野のFATEには足りないが、一応タンクなので1人でもなんとかなる。昨日はあっさり湧いたが、普通は簡単には湧かない。過去の経験から、大型FATE目当てでFATEやってると、レベルなんてあっという間に上がる。

朝8:30からスタートして正午くらいまで全部ハズレ。まあそんなもんだ。前提FATEも慣れてきてだんだん効率良くなってくる。最初のサイのやつ、2番めのワニのやつは暗黒でやる。僕はまとめ狩りを好まないのだが、1匹ずつ釣ってきても中盤から囲まれて不可抗力的にまとめ狩りになる。午前中で人が少なく、自分以外は1人か2人のことが多かった。


3つ目のFATEでダラと戦闘中

3つ目の地霊集めはアーススプライトが厄介で、ここから戦士100にチェンジ。アーススプライトは探知範囲が広く、絡んできてから移動せず魔法を撃ってくるので引っ張れず、相手をしてるとダラ(岩人形みたいなの)も集まってきて時間がかかる。カンストしててまとめに向いてる戦士でさっさと片付ける。納品系FATEは、自分の納品が終わってから終了判定まで40秒くらいあるので、その間に暗黒にチェンジ。経験値はクリア判定時のジョブに入るのだ。

4つ目のはそのすぐ後に発生する。また戦士にチェンジ。トクローネに恨みを持ってるおじさんが置いたアイテムを蛇軍団から守る。この守る系FATEは倒せる倒せないより、敵の目標をアイテムから自分に向けるのが大事なので、これもまとめ狩りになる。ので戦士。ここまでサブ子の行動は明らかにトクローネの湧かせなので、それを見てきた一緒に戦ってきた人たちの期待に応えるというか、暗黒でまとめずチマチマやってたのが一転、戦士で全部まとめて大暴れして見せる、という意味もある。ちなみに戦士だと、どんなに囲まれても死ぬ心配はない。

四つ目が終わってから10〜12分後くらいに判定が行われ、最初のが発生したらハズレ。気を取り直してその場所へ行く。この全行程に要する時間は28〜32分ほど。すでに7周している。

とそのとき、某サーバーでトクローネがプロットされた。時刻は5分前だ。金曜の参戦時、発生から8分後に戦闘が始まったのを僕は覚えていた。まだ間に合うかもしれない! 大急ぎでグリダニアのエーテライトに飛び、ワールド間テレポで移動。シャーローニ荒野へ直行。テレポ代高いが、そんなことを言ってる場合ではない。

だが、飛んだ先が静かだ。これは終わった後だな。がっくし。

過去にはThe Huntで見つけてから行って参加できたことがあるのだが、プロットされるのがどのタイミングなのかは報告したプレイヤー次第なんだよなあ。iPhoneとiPadの二台体制でThe Huntを監視してたのだが(同時に見えるのは1サーバーなので)意味ないかも。これは直で見に行ったほうがいいな。

町で待機中。チョコボの装備がトラルアドベンチャラーバードに。シャーローニ荒野のFATEランク4で買えるやつ

死ぬほど周回して、四つ目から判定まで結構長いことがわかったので、その間に他のサーバーを見に行くことにした。荒野から一番安いリムサに飛んでサーバー移動、船でトライヨラに渡り、都市内テレポで荒野の入口に出る。マップで進行状況を見て、判定待ちなら待機。そうじゃなければそのサーバーの予想ルーティン開始時刻を紙にメモ。

そうやって地元サーバーで前提FATEやりながら隙をめて他のサーバーを偵察。メモした時刻を見ながら3サーバーの状況を頭に描く。次はあそこか。さっきは15分ずれだったが17分に伸びた。参加者が減ったのか? など。36時間経過して抽選に入ったサーバーが増えたので、ここは湧かせやってる人がいないと判断したサーバーは監視対象から外した。

17時前、4つめ中か待ちだろうと予測してDサーバーを見に行った。何もない。少し待つか。と、トクローネの位置にボスFATEマークが! ほんとに湧くんだな。あまりにもハズレを見過ぎて実感がない。急いで現場へ急行。やばい。自分以外に1人しかいない。せっかく湧いたのに、これでは倒せない。


トクローネが湧いた直後。この人数でどうしろと

9時間の努力を無にするわけにはいかない。躊躇している場合ではない。リムサに飛び、エーテライト広場で「トクローネ湧いてます」とシャウト。グリダニア、ウルダハでもシャウト。ダメ押しとしてThe Huntをタップ。プロットされた。会員じゃなきゃダメとかはないんだな。トクローネの場所へ戻ったら十数人来ていた。

人集まらないんじゃないかと思ったのは杞憂で、どんどん人が増えて数十人にはなった。パーティー参加希望をシャウトしてた人を4人誘った。湧かせたわけじゃないけど責任があるような気がして。タンク3、ヒーラー2のパーティーになった。ヒラがいるのは心強い。サブ子は熟考の末ナイトにしていた。

誰かが「20:00開始でお願いします」とシャウト。湧かせた人だろうか。自分が仕切らなければならないかもと思ってたのでホッとした。FATEは残り時間が表示される。大型は30分なので、タイマーが20:00で開始ということは、発生から10分後ということになる。


なんとか戦える人数が集まってくれた

戦闘開始。一応タンクスタンス入れて突撃。メイン子さんのも含めて7回目の参戦だが、ギミックは全くわかってない。ナイトは遠隔攻撃できるのが強みだ。範囲を避け、安全と思われるところから攻撃。やばくなったら無敵技のインビンシブルがある。が、前半終わりごろに死んだ。蘇生された。ありがたい。中盤もう一度死んだ。あんまり死ぬと貢献度評価が下がって交換アイテムが減るかもしれない。4個は貰わなければ! また蘇生してもらい、大急ぎで自己回復。蘇生後の無敵時間をどうするかは悩ましいな。回復行動したら無敵切れるし、しなければHP低くて怖いし。

終盤、インビンシブルで安全運転。できるだけスキルを突っ込んで貢献度を上げた。つもり。倒した。6個だった! パーティーに入ってるといいってほんとだわ。2回死んで戦闘参加時間短くても最高評価だもん。

チャットモードがシャウトのままで「(パーティーを)解散します」と言ってしまい、焦った。恥ずかしいので、まず自分のサーバーに戻り、そこから交換しに行った。これでもうトクローネを監視する必要がなくなった。カピバラマウントがもらえることよりも、監視活動から開放されることが、まず嬉しかった。

カピバラマウントをゲット!


新年恒例のおみくじは小吉だった

やるのを忘れてたナイト80クエストのカットシーン。手合わせしようぜって言ってきたアルディスだが、第一世界(漆黒のヴィランズの舞台)から帰ってきたサブ子が纏う闘気にビビって撤回する

赤と詩人がカンストしたので新ジョブ・ヴァイパーのレベル上げをしてます

ヴァイパーの高火力の源泉「祖霊下ろし」

週3〜4くらい通ってジュノのアークエンジェル・ディフェンダー装備をコンプ。週制限解除前に揃ってよかった


ハーフツインテールに近いような気がするゆるふわミコッテ御用達の髪型にしてみたが、イマイチだった









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ファミマの「Kona’s cofee監修 とろ〜っと半熟たまご&チーズのロコモコ」

2025-01-29 15:26:00 | グルメ
ファミマの「Kona’s cofee監修 とろ〜っと半熟たまご&チーズのロコモコ」を食べた。

コナズコーヒーは苦手だ。以前、長女を英検の会場に送迎した時、待ち時間をコナズコーヒーで過ごそうと思ったら、ものすごい並んでて断念した。並んでるのが若いカップルや金持ちっぽい家族や若い女性ばかりで、おっさん1人はきついと思った。

それ以来敬遠しているのだが、あんなに並ぶのは何故だろうと気になっていた。

そのコナズコーヒー監修のロコモコである。どれ、あの日の仇を取ってやるかと購入。

ソースが濃いめで美味い。確かにこれはコンビニのレベルではないかも。

他の部分は普通。ハンバーグが普通。ライスも普通。

ブロッコリー小さいのがちょこっと。減点。チーズは「いたの?」ってくらいの存在感。さっき写真をトリミングしてて、名前にチーズが入ってることに気づいたくらい。

ソースが濃いのでご飯のおかずにはいい。が、この内容で税込600円超は高いかな。何より、コナズコーヒーの特別感がほぼない。








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実写版「十角館の殺人」の感想

2025-01-16 08:49:00 | テレビ・映画
※ネタバレすると思うのでご注意ください。

huluオリジナルで制作されたらしいが、年末年始に地上波でやってたのを録画して見た。

僕は世代的にも新本格派の波をモロに被っている。綾辻行人もまあまあ読んだ。館シリーズは黒猫館までは読んだ。その中では、時計館が面白かった。

十角館は綾辻行人のデビュー作である。当時、いかにも習作っぽいなと思った。大学生だけで無人島で過ごすという状況が強引だし、有名な推理作家の名前で呼び合うのも痛い。プロットやトリックは面白いのだが、登場人物の性格や、状況設定に説得力がない。トリックは凄くても人間が描けていないといわれた、当時の新本格派が叩かれた典型的なパターンの作品だった。と思う。

あれからウン十年経って、このドラマ阪のアオリは「あの一行の衝撃」「まさかの実写化!」である。いや、習作でしょ。調べたら、結構いろんなランクに入ってる。えー、衝撃は時計館のほうが上でしょ。なんなら「霧越邸」とか「切断された死体の問題」のほうが、綾辻作品としては上だろう。

と思いながら見始めました。犯人とトリックはなんとなくしか覚えていない状態で。

序盤、何故かワクワクしない。ミステリ好きならワクワクするシチュエーションなのに。島に行くメンバー皆、演技がわざとらしいというか、学生の自主制作映画っぽいからか。十角館もセットとCGなのが丸わかりだし。

エラリイの態度がイライラする。こんなキャラだっけ? 綺麗どころがアガサだけ。それもなんかイマイチ。女王様気取りだからか? 肌もざらついてるような。と思って後で調べたら長濱ねるだった。いや、なかなかの演技力(手のひらクルー)。全然分からんかった。

青木崇高の島田潔がいい。飄々とした、と称されるキャラクター、それを演じた人はたくさんいるが、その中でも最も飄々としていた。その分、推理力はどうなんだという感じだったが。江南くんは大根だった。彼のモノローグ的な部分は本筋にあまり影響しなかったので、全体のテンポを悪くしていた。トンチンカンな推理ばかりだし。

オルツィ、カーが殺された。この2人は出番短くてかわいそう。アガサが毒殺された。華がいなくなって絵的に大丈夫か? ルルゥが撲殺された。これだけ毛色が違う。足跡がこれみよがしに映るが、特に推理はせず。

本土では島田潔とコナン君が執拗に手紙の謎を追う。紅次郎が東京03の角田晃広なので、真剣味にかけるというか、仲村トオルの弟には見えんなあ。

エラリィ、ポウ、ヴァンだけになった。「そして誰もいなくなった」ならここからが本番だが、タバコの毒であっさりポウが死んだ。ミステリ好きならタバコは警戒しろよ。犬神家の一族を読んでいないのか?

で、十角館炎上で6人死亡のニュースが流れる。2人になってからの決戦はないんだっけ。

今までモリスと呼ばれていた守須が、君はなんと呼ばれているのかと訊かれて答える。「ヴァン・ダインです」と。

これが衝撃の一行なわけだ。犯人は本土と行き来してた千織の彼氏だってのは覚えてたけど、具体的に誰かは考えないようにしてたのでびっくりしたわ。

これで全て了解。海外の有名推理作家の名前で呼び合う痛い慣習は、島と本土で一人二役やるためだ。本土では江南は一度も守須をヴァンと呼んでいない。その不自然さも、そういうノリが嫌でサークルをやめたというエクスキューズが序盤にあるので問題ない。さらに、守須ならモーリス(ルブラン)かい?と揶揄われて苦笑するシーンもあった。前髪を下ろす/下ろさないの変装?もあり、トリックの一番キモになるここについては、うまく処理できてたと思う。

痛い呼び名にもちゃんと意味があった。やっぱりその辺の刑事ドラマとはビックリのレベルが違うわ、と感心したのだが、一緒に見ていたうちの奥さんは「ヴァン・ダインです」の瞬間、無反応だった。

そうか、彼女はS・S・ヴァン・ダインを知らんのだ…。

全部見終わった後、あの一行でびっくりしたかを訊いた。島にいたヴァンだということはわかったけど、動機が分からなかったので無反応だったらしい。洗い物をしながらみてたりしたからか、あの演出だと分かりにくいのか。

守須が髪型を変えるのは、実際には必要ないはず(実写化のための無理やりな工夫)という意見もあるが、風邪引いてる演技の補助くらいにはなるぞ。顔隠せてたから。犯行計画を詰めた瓶とかやりすぎな感もあるが、やっぱり一流のミステリ作家が書いたちゃんとした原作があると違うなと感じた作品でした。


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