信繁と信尹が海津城の城代、春日信達を調略しようとする。信達は、信長の野望シリーズでもかなり使える武将、香坂弾正の息子らしい。
しかし、信達はなかなか誘惑に乗らない。信繁も、真正面から説得しようとしすぎ。不器用な主人公。
上杉景勝は真面目で情に篤く、いい人である(と描かれている)。信達も、そういう景勝と信頼し合いそうな顔をしている。信繁の論法がかなり強引に思えた。
案の定、説得が遅れる。昌幸は北条氏直に「既に調略してある」と嘘をつかなくてはならなかった。嘘はいつものことだけど。
氏直は鼻持ちならない威張りん坊だった。遅刻した昌幸が気に入らないらしい。そこへ氏政パパがサプライズ訪問。昌幸を滅茶苦茶持ち上げる。
だが、それは天狗になりやすい氏直の手綱を締める作戦だった。氏政は本当は昌幸のことを知らなかった。なかなかの狸じゃないか。
信繁たちはようやく春日信達の説得に成功。北条氏直の花押付きの手紙も渡した。
ところが、翌日(?)川中島の上杉陣で春日信達が磔にされていた。お腹が血で赤い。実は昨夜、説得した後すぐ信尹が春日を刺し殺していた。
春日信達の内応がばれたと思った北条氏直は、攻めるべきという昌幸の意見を聞かずに甲斐へ方向転換した。昌幸には殿を命じて。
出浦「うまく操りましたな」
昌幸「氏直め、わしの言うことの逆ばしか言わん(笑)」
上杉も家臣の柴田某が謀反を起こしたとかで越後に撤退した。その謀反も昌幸には分かっていたとのことだが、察知してるっぼいことが分かるシーンをさりげなく入れておくべきだったかも。
結局、昌幸は一兵も失わずに上杉軍と北条軍を信濃から撤退させた。本多正信が「だとしたら恐ろしい男ですな」と言った。
織田、上杉、北条についたり離れたりしてきた昌幸だが、信濃を国衆(旧武田家臣)連合で納めるという構想を発表した。なんか唐突だったけど。
春日信達の説得は必要だったのだろうか。氏直の花押と春日信達の磔死体があればよかったのでは? 上杉、北条、徳川を手玉に取ったってのは、こういうことだったのかと理解はしたが、まどろっこしいことをやってるなあ、とも思った。