曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

NHK大河ドラマ「光る君へ」の感想

2024-12-19 12:17:00 | 大河ドラマ
全話まとめての感想など。

源氏物語は知ってるけど、紫式部のことはよく知らない。高校では日本史取ってたけど、藤原道長については教科書に載ってる程度以下の情報しかない。という状態で見たため…

とても面白かった!!!

今まで見てきた大河ドラマは、ほぼ全部話を知ってて見てた。戦国時代だから。信長の野望5作くらいクリアしてるし。信長の野望用語辞典とか持ってたし。

だが、平安時代は知らん。毎週、先のストーリーがほぼわからない状態だった。各人物について、もっと知りたくなったが、ネタバレになるので我慢していた。歴史の勉強がネタバレになるという、妙なことになってた。最終回まで見終えたので、勉強解禁である。

面白かったのは、脚本が良かったのもある。のもある、ではなく、脚本がほとんど全てかも。完成度が高い本だった。源氏物語の劇中劇をやって欲しかったけど、まあいい。僕は源氏物語をだいたい知ってるから。

最終回後のYahoo!ニュースとかでは、傲慢なイメージの道長を違ったキャラとして、みたいな評が多い。よく知らなかったせいもあり、僕は道長にそういうイメージを持っていなかった。榎本佑本人の性格が滲み出てるような感じがするけど、僕は今回の道長のキャラが好きである。好きというか、こういう人になりたい。情熱がないわけじゃないんだけど、ちょっと冷めて見える人に。

吉高由里子は、最初顔が大きいな(失礼)と思ったけど、回を追うごとに馴染んできて、僕の中では紫式部のビジュアルと声、性格はこうだったに違いない、とイメージが固定化されてしまった。元々好きな女優でもあるし。

今作は、僕の見た大河ドラマで面白さ歴代2位にランクされる。1位は「真田丸」だ。が、真田丸でも合戦シーンはショボかった。大河に限らず、時代劇の合戦シーンはショボい。牛久ワープステーションに数十人のアルバイトを集めてワーワーやってるだけ。同じ日に同じ場所でまとめて撮ったのを、別のアングルとか旗指物を変えたりとか、編集の技で桶狭間にしたり、長篠の戦いにしたりしている(多分ね)。本作は刀伊の入寇しか合戦がないので、そういうショボい合戦でがっかりすることがなかった。

合戦なんてなくたって、面白い時代劇は作れる。例えば道兼が、一緒に坊主になりましょうと言って花山天皇の頭を剃って逃げた事件は、面白すぎてドラマオリジナルかと思ったら、寛和の変という史実だった。平安時代は結構面白い。


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極私的FFXIVジョブ観・ピクトマンサー編(パッチ7.1対応)

2024-12-15 01:48:00 | デジタル関係
「黄金のレガシー」で各ジョブのレベル上限が100に上がったのだが、メイン子さんが全ジョブで100を達成した。これでまた各ジョブについて比較論的に語れるようになった。僕は高難易度にはいかないので、ノーマル勢としての見解でだが。

というわけで、極私的ジョブ観シリーズ再開である。まずは黄金で追加された新ジョブ・ピクトマンサーから。


バトルジョブオール100でもらえるマウント「アウトランナー」。アウトランナーが笑うと乗り手もいい笑顔になる。

◼️ピクトマンサーとは

描いた絵を事象に変換して敵にぶつける「絵画魔法」を操る魔道士。カテゴリとしては黒や赤、召喚と同じキャスターになる。

モーションや魔法のエフェクトが可愛いので、姫ちゃんたち(女性白魔道士)が大挙して流れ込むと思われたが、蓋を開けてみたら、爆発的な攻撃力で与ダメ圧倒的一位の覇権ジョブだった。最近始まった高難易度の「絶エデン」では、クリア順世界トップ10の全チームがピクトマンサーを採用していたとか。個々のスキルの威力も高いが、絵画魔法の基本設計が現状のバトルにフィットしていると言われている。僕自身はそんなに使いこなせているわけじゃないのだが、その辺も含めて考察していきたい。

◼️ピクト系スキル

ピクトマンサーには、基本コンボのようなスキル群と、普通のジョブなら強攻撃と呼ばれるスペシャルスキルがあるのだが、スペシャルの方、ピクト系がむしろメインなので、まずはそっちから説明する。

①ピクトアニマルでアニマルの絵を描いておく
②イマジンアニマルで描いた絵を敵にぶつける
これを2回行うと絵が完成する
③完成した絵を敵にぶつける

絵を描く順序は決まっている。撃つたびにピクトアニマル、イマジンアニマルが順序通りに自動的に置き換わっていく。上記の手順を置き換わったスキルで書くとこうなる。

①ピクトポンポン→イマジンポンポンでモーグリのポンポンを描いてぶつける
②ピクトウィング→イマジンウィングでモーグリの翼を描いてぶつける
③モーグリの絵が完成→モーグリストリーム発射

④ピクトクロー→イマジンクローでマディーンの爪を描いてぶつける
⑤ピクトファング→イマジンファングでマディーンの牙を描いてぶつける
⑥マディーンの絵が完成→マディーンレトリビューション発射

イマジンアニマル(ポンポン/ウィング/クロー/ファング)は威力1100で、モグストリームが1300、マディーンレトリビューションは1400である。

イマジンアニマルは射程25メートルの対象半径5メートルの範囲攻撃。モグとマディーンは射程25メートル、幅25メートルの直線範囲。どれも2体目からはダメージが60%減少する。モグはレベル30から使える。そんな低レベルから、これだけ高威力のスキルは他のジョブにはない。

ピクトポンポン。エフェクトが凝ってて可愛いのだが、他のメンバーからは視界を遮ると不評。僕もピクトマンサー実装後は味方のエフェクトを常に簡易にしてる


イマジンポンポン。アニメ調のエフェクトが新しい

モーグリをミサイルとして使うモーグリストリーム。

マディーンレトリビューション。僕はFF9やってないのでマディーンが何者かを知らない


だが、ピクト*には注意点がある。非戦闘中は詠唱ゼロ、走りながらでも描けるのだが、戦闘中は詠唱3秒とまあまあ長い。イマジン*は詠唱ゼロ。

つまり、3秒かけて準備しておいて即発で撃つわけだが、どこで撃つかは自由。この手のスキルは効果時間内に撃たないと準備が消えるのがほとんどなのだが(例:忍者の印)、ピクトマンサーのは撃つまで消えない。これがミソ。

というのは、バトル中は攻撃できない時間が意外にあるのだ。ギミックで離れた時とか敵の履行技中とか。そういう空き時間に描いておいて、再開したら撃つ。待ち時間を有効活用できるのだ。

3秒のピクト系と即発のイマジン系で合計4秒くらいかかるので、他のジョブの準備不要の普通スキル(2.5秒間隔の)と揃えて1.6倍くらいかな?みたいな威力設定したつもりなんだろうが、皆が待ってる間にも実質攻撃してるようなもんなので、トータル与ダメが跳ね上がってしまった。

次はウエポン系。アニマルとは別のピクト系である。ウエポン系って言ったら色々武器がありそうだけど、現状ではハンマーだけだ。仕組みはアニマル系とちょっと違う。

①ピクトハンマーでハンマーの絵を描いておく
②イマジンハンマーでハンマーコンボ実行可状態にする(撃つわけではない)。
③ハンマースタンプ→ハンマーブラッシュ→ハンマーポリッシュを順に撃つ

ピクトアニマルは描けばすぐ撃てたが、ハンマーは一手間多い。で、この一手間のイマジンハンマーの効果時間が30秒。その間に3連コンボを撃ち終わる必要がある。

ハンマーコンボの威力は、順に560、620、680で、どれもクリティカル・ダイレクトヒット確定。射程25メートルの対象範囲5メートル。これまた強い。

ピクトハンマー。100トンハンマーを空中に描く


ハンマースタンプ。チーズタッカルビに漬けた100トンハンマーを振り下ろす

もう一つ。風景を描くピクトスカイ→イマジンスカイは、自分と半径30メートル内にバフをかける。のだが、これは後で説明する。


パレットゲージとキャンバスはこんな感じ。僕はシンプルモードにしている。

◾️ピクト系の制限事項

絵を描くキャンバスがそれぞれ一つしかないので、描いたものを消す行動(アニマルなら撃つ、ハンマーならコンボ実行可にする、スカイなら使用)をするまで次のを描けない。

モーグリストリーム/マディーンレトリビューション実行可状態では、モーグリ/マディーンを撃たなくても次の絵を描ける。完成したモーグリ/マディーンの絵はキャンバスとは別枠なので。

ピクト*を詠唱中、他のGCDスキルがピクト*と同じリキャストタイムになる。絵を描いてる最中は、他のスキルも絵と一緒にGCDがゆっくり回る。通常時は3秒で絵を描き終わったら全体GCDも戻ってるので気にならないが、迅速魔で絵を描いた場合は、GCDが戻ってない(絵を描き終わったのに他のがまだ遅い)。迅速魔を使う場合は、その絵をすぐ撃つ、または他の即発スキルが撃てる時じゃないと時間をロスする。

この制限は、後述のレインボードリップでも出てくるので覚えておくように。

◾️色魔法

他のジョブでは基本コンボと呼ばれるような普通の魔法。単体はレッドファイア440→グリーンエアロ480→ブルーウォータ520を順に撃つと一回転。ボタンが撃つたびに勝手に次のに置き換わるので、この順番にしか撃てない。次のを撃つまでの時間は30秒以内。数字は威力。どれも詠唱1.5秒。


レッドファイア。芸術は爆発だ!的な手つきで赤い絵の具をぶちまける

ブルーウォータが命中するたびにホワイトペイントが1増え(最大スタック5)、パレットゲージが25増える(最大値は100)。

ホワイトペイントを1つ消費して、ホワイトホーリー520を1回撃てる。射程25メートルの対象範囲半径5メートルだ。詠唱はゼロ。色魔法コンボ1周につき1回、走りながらでも撃てる奴が使えるわけだ。ホワイトペイントは使うまで消えないので、余裕があるときに貯めておいて、ギミックで走らされる時間帯に備える手もある。


ホワイトホーリー。舞いながら白い絵の具をぶちまける

パレットゲージ50消費でサブストラクティブパレットが使える。使うと色調反転という状態になり、色魔法がRGBからCMYに置き換わる。シアンブリザド800→イエローストーン840→マゼンタサンダー880という強力なコンボになる。色調反転には制限時間がなく、CMYコンボを一周で終了。一周するとホワイトペイントが1つ付いて通常のRGBに戻る。


シアンブリザド。構図を練るようなモーションから繰り出す

色調反転すると、ホワイトペイントが1スタックのみブラックペイントになる。ブラックペイント1つでブラックコメット880を撃てる。詠唱ゼロで射程25で範囲5。ホワイトペイントがない状態で色反転すると、CMYコンボ一周で付与されるホワイトホーリーがブラックコメットになる。


ブラックコメット。たまにテレビで見るアクション書道のようでもある

RGBとCMYには範囲版もある。レッドファイアにはレッドファイラというように対応したのがあり、途中で変えてもいい。レッドファイアの次に範囲のグリーンエアロラでもOK。自由に切り替え可能。範囲版は射程25で範囲5(こればっかり)。威力は書かないけど単体に対しては落ちます。一周するとパレットやゲージが増えるのは一緒。

◾️エクストラスキル

レインボードリップ:射程25の幅25で直線範囲、威力1000。ホワイトペイント1追加。
2体目からの減衰85%だけど、強い。発動条件はなく、いつでも撃てるが詠唱に4秒もかかる。これも、他のGCDがこれに合わせて遅くなるので、迅速で即撃ちするときは注意。レインボードリップの後は必ずホワイトホーリーが実行可になっているが、戻りが遅い。


条件無しの強攻撃だが、使いこなすには工夫が要るレインボードリップ

スタープリズム:威力1400の射程25範囲5。詠唱なし。周囲30メートル内の味方に回復400。イマジンスカイ実行後に使用可能になる。ピクトマンサー最強のスキル。


なんだか楽しそうなスタープリズム

テンペラコート:10秒間、自身に最大HPの20%分のダメージを吸収するバリアを張る。吸収し切ってバリアが割れるとリキャストタイムが60秒になる。通常時はリキャスト120秒。激戦時はバンバン張っていけと。


絵の具の膜に囲まれるテンペラコート

テンペラグラッサ:テンペラコートを効果時間内に解除して範囲30メートル内の味方に最大HPの10%分のバリアを付与。このバリアが割れるとテンペラコートのリキャストが30秒短縮される。

スマッジ:前方へ15メートル高速移動。さらに5秒間のスプリント付与。リキャストがたったの20秒。スプリントが終わった時の残りリキャストタイムは約14秒。体感としては、ヤバい時はほぼいつでも使える感じ。移動系スキルの中では最強かも。


便利すぎるスマッジ。街中でも使える

◾️そして複雑なイマジンスカイ

ピクトスケープ(スカイ)で絵を描いておいて任意のタイミングで発動するのがイマジンスカイ。詠唱ゼロだがリキャスト120秒。効果が多く複雑で、公式ガイドの説明は全ジョブ全スキル中最長かも。


ピクトスカイ。抽象的すぎてどんな風景を書いているのか不明

まず自分中心半径30メートルに、自身と味方の与ダメ5%アップのエリア(空間アート)を設置。効果は20秒。

自身にサブストラクティブパレット実行可を付与。無条件で色調反転できる。

さらに自身にインスタレーションというバフを5つ付与。1回につき1つ使って色魔法の詠唱時間を25%短縮。リキャストタイムも25%短縮。つまり、まあまあ連射可能になる。ピクト系は短縮されないので注意。

さらにレインボードリップが無詠唱で実行可に。インスタレーション1つ使うけど。リキャストタイムも短縮。どれくらい短縮かは公式に記載がないのだが、実体験としてはGCDが低速化しない。

で、スタープリズム実行可を付与。スタープリズムはイマジンスカイからしか撃てないので、実質リキャストタイムは120秒。


イマジンスカイの陣には草が生える。笑えるという意味ではない

◾️まとめ

普通のジョブは、突き詰めていくとスキル回しが決まってくる(らしい)。高難易度では特に。竜騎士や召喚士は、ほぼ一本道だと思う。突き詰めない僕でさえ。

その点、ピクトマンサーは自由だ。使うまで消えないピクト系、ホワイトペイントは、貯めておける。使うタイミングをかなりの幅でズラせる。工夫する余地があるのは楽しい。さすが最新型のジョブだ。

が、それは、性能を活かすも殺すも腕次第ということでもある。実際、野良CFで一緒になったピクトマンサーの中には、まあまあ死んだり、あんまりヘイト順が上がってこない人がいる。忙しいFFXIVのボス戦では、ピクト系の詠唱3秒間は結構長い。タイムラインがわかっているとか、隙を見つけるのが上手くないと、スペック通りの火力は出ない。



最強の移動技、バリアはもちろん回復まであり、使い勝手が良さそうなピクトマンサーだが、僕としては無条件に撃てる即発スキルがないのが若干不満。赤魔道士のフレッシュや召喚士のエナジードレインみたいなやつ。

あと、プレイヤースキルが低い僕にとって、ピクトマンサーは世間の評価が高すぎる。踊り子がいれば絶対クロポジつけられるだろうし、パーティーメンバーが期待するほどの活躍はできない自信がある。ので、野良CFではなかなか出せないかな。


僕のXHB配置



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陳健一麻婆豆腐店の「大辛」を食べた

2024-12-12 08:00:00 | グルメ
陳健一麻婆豆腐店の記事で、次は試したいと書いた「大辛」を食べてきた。

前回はなぜか気づかなかったが、バリエーションは大辛だけではなく、辛さは五段階だった。標準が3で大辛は4。唐辛子の絵が標準は1つで大辛は3つ。3倍入ってるのか? 怖い。1は多分子供用。

まず、麻婆豆腐だけ食べてみる。赤い。視界が赤くなるような感覚。辛い。辛さが強くて麻婆豆腐の旨み的なものは感じにくいかも。なぜか肉の旨味は感じ取れる。肉の存在感が前回より大きい。

とにかく辛さが前に出てくるので、麻婆豆腐っぽさを味わうために、卓上の四川山椒をかけた。かなりの量。でも辛さに負ける。

辛いのでご飯が進む。ご飯はおかわり自由なので、たくさん食べたい人は、そのために大辛を選ぶのはありかも。おかわりしてちょうどよく麻婆豆腐もなくなるペースで食べられる辛さだ。ご飯で中和したいんだよね。

美味しいことは美味しいけど、僕には少し辛かった。次からは大人しく標準を頼むことにする。メニューにもバランスが一番いいみたいなことが書いてあったし。

で、やはり今回も菜根香のような麻婆豆腐には出会えなかった。もうあれは店主のオリジナルだったのかもしれない。


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「トップガン・マーヴェリック」の感想

2024-12-04 07:38:00 | テレビ・映画
金曜ロードショーでやってた「トップガン・マーヴェリック」を録画して見たので感想。かなり前だが、前作も見ている。

冒頭、試験機でマッハ10超えして空中分解。本編とは直接関係ないエピソードを差し込むのは、最近やたら放映されている「踊る大捜査線」などフジテレビ系映画みたいな構成だ。あまり好きじゃない。

マーヴェリックは「ならず者国家」という抽象的な敵のウラン濃縮施設破壊作戦のために、トップガン卒業生を鍛える教官になった。トム・クルーズはシワだらけで、あのスパイ映画よりおじいちゃんぽいのだが、筋肉はムキムキで高Gにも耐えられる。

ノーヘルで酒場のママと大型バイク二人乗り。この人前作にいたっけ? あの教官じゃないよな? 「ハンニバル」でクラリス役がジョディ・フォスターから変わって以来、僕はハリウッドの続編キャスティングが分からなくなっている。違う女優でも同じキャラクターの可能性がある。

さっき調べたら全くの別人で、前作には出てないキャラクターらしい。じゃあなんで、懐かしい客が超久しぶりにやってきた感出してたんだよ。

レーダーを避けるために、谷底を超低空アクロバット飛行する練習。この手のやつは、エリア88の「タイトロープ作戦」が初出だと思う。エースコンバットなんかでも散々擦られてきたネタだ。僕はもう飽きてるんだよね。

その特訓がうまく行ってないのに、ビーチでフットボール。若い男女とおじさん1人がキャッキャウフフする。前作のライバル、アイスマン(将官になってる)と最後の会話。直後死去。葬儀に参加。そんなことしている時間はないのでは。

後ろ盾のアイスマンを失い、教官をクビにされたマーヴェリック、例のアクロバット飛行をやってみせて編隊長に就任。メンバーは、単座機はグースの息子(ルースター)、複座機は女の子とメガネ、黒人コンビの計4機。ルースターのライバルのハングマンが漏れたけど、たぶん後で出番ある。声が中村悠一だもん。

空母から発艦。作戦開始。ならず者国家とは。地形は北朝鮮ぽい。イランにしては寒そう。

渓谷飛行でルースター機遅れ気味、レーザー照射器が不調などハラハラさせられるが、なんとか破壊成功。やったね!と思いきや、敵機出現。劇中では漠然と「第五世代」と呼ばれるやつだ。後で調べたら、Su-57らしい。前作はMiG-28という謎の機体をF-5が演じていたが、今回はCGだろう。

フレアを使い切ったルースター機がやられる寸前、木の葉落としみたいな機動でマーヴェリック機が割り込む。ルースター機は助かったが、マーヴェリック機はエンジンが半分ちぎれた。脱出した気配もなし。

マーヴェリックを助けようと残ったルースター、結局撃墜され、マーヴェリックと再会。なぜあの状況から生きていられるのか。説明なし。

ここでハングマンたちが来るに違いないと思ったら、なぜか敵の基地にF-14がある。これに乗って逃げる気だな。クリント・イーストウッドのファイアーフォックスかよ。

アメリカ以外でF-14を持ってた国は、革命前のイランしかない。設定めちゃくちゃだなあ。

F-14は図体の割に格闘戦もいけるはずだが、第五世代とやらは更に上をいってた。推力偏向ノズルで変な起動をしてくる。やばい。脱出を考えるマーヴェリックだったが、戦う気満々のルースターに煽られて1機撃墜。

だが、もう一機が追ってきた。こっちは弾切れ。脱出装置が動かず。万事休す。なわけはなく、予想通りハングマンが飛んできて敵機撃墜。爆装してたので、予備で待機してたのか、単に監督や演出の見落としか。増槽付けて空戦するんか、としっかりチェックしていた僕は、そこを見逃さなかった。

ミリタリー設定でも、普通のストーリーの流れの中でも、手抜きが目立つ作品だった。なぜそうなったのか、なぜそれでいいことになったのかの説明が各所で抜けてる。なぜ何十年も前に退役したF-14が、飛べる状態でそこにあったのか(しかも武装して)。夜這いを娘に見つかったのに、なぜ何の屈託もなく再会できてるのか。

お気楽極楽な娯楽作品なので、頭空っぽにして楽しめばいいでしょ、ってことなのだろうが、あまりにも設定とか話の繋がりが手抜きだと、それも難しくなってくる。危なかったけど助かった、失敗かと思ったらギリギリ成功した、というスカッと感を得るためには、それが成功した理由を説明したり、失敗した時のダメージを少しは見せる必要がある。

次回作が一応計画されてるらしいけど、また敵の基地に都合よくF-14が用意されてるんでしょ、と思ってしまったら面白くなくなる。夜這いの現場を抑えられてもお咎めなしでしょどうせ、となる。何をやっても、なぜかうまくいく主人公。そうなったら無邪気な極楽作品としても成立しなくなるだろう。

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