まず、FF14の交通事情から説明しなくてはならない。
エリア間の移動は、基本的に瞬間移動魔法のテレポを使う。テレポはヒカセン(プレイヤー)なら全員デフォルトで持っている魔法みたいなもので、出発はどこからでもOK、到着地は各地のエーテライト広場である。テレポすると、MPではなくお金(ギル)を消費する。消費するギルは移動距離によって違う。最大で999ギル徴収される。
この徴収ギルが結構バカにならないのだ。このゲームは「お使いゲーム」とも呼ばれており、とにかく移動が多く、ヒカセンは呼吸するようにテレポする。リアル一日のテレポ代は、たぶん5000ギルくらいではなかろうか。クエスト1つの報酬が500~1000ギルくらいである。結構な負担だ。
なので、交通費を浮かせるために工夫しなくてはならない。ホームポイントに指定しているエーテライトまで飛ぶデジョンが無料。テレポ代が半額になる「お気に入りエーテライト」設定。だが、ホームポイントは一ヶ所だけ、お気に入りエーテライトも数が決まっている。
メイン男は、ホームポイントをクガネにしている。エーテライトからマーケットまで近く、軍司令部以外の施設がほぼ揃っていることと、蛮族クエストや採掘で頻繁にいくわりにどこからも遠い「ひんがしの国」系エリアへのハブになっているからだ。
出身地で、双蛇党本部があるグリダニアも用事の多い都市だが、メイン男が所属しているフリーカンパニー(FC。普通のRPGのギルドみたいなもん)の本部がグリダニアの冒険者住居地区ラベンダーベッドにある。FCハウスへのテレポは安いので、ホームポイントを他の場所に設定できているわけだ。
さて、やっとサブ子の話。サブ子はFCに入ってないのでハウスへのテレポが使えない。グリダニアをホームポイントにして、クガネはお気に入りにしていた。メイン男より割引テレポが一ヶ所少ないわけだが、割り引き地を増やす方法がある。
それは家を持つことである。マイホームへのテレポもFCハウス並みに安いのだ。
実はメイン男はすでに自宅を持っている。ミストヴィレッジのアパルトメント(リムサロミンサの集合住宅)だけど。リムサとミストヴィレッジの景色が好きなので、テレポの便宜とか無関係にそこに決めた。
サブ子はどうするか。アパルトメントとはいえ、自宅購入には莫大なギルが必要である。具体的には50万ギル。見慣れているミストヴィレッジ、ラベンダーベッドは避けたい。ではゴブレットビュート(ウルダハ)か、シロガネ(クガネ)だ。実際に現地に赴いて、景色や施設の位置などを調査。空き部屋も。
ゴブレットビュートは砂漠とグランドキャニオンめいた渓谷を望む住宅街だ。悪くはないが、地理的にここを選ぶ意味がない。
シロガネは急な坂道沿いの温泉街のような風情がある。はっきり言って伊香保温泉に似ている。悪くないが、中の人が日本人なので、見慣れた風景ではある。アパルトメントで公開してくれている部屋があったので見学したら、障子と畳の和風テイストだった。それもサブ子的にはちょっと違うんだよなあ。
じゃあグリダニアかなと、ラベンダーベッドのアパルトメントを見に行った。山奥のリゾートっぽい渓谷に架かる長い橋を渡ったところに、そのアパルトメント「リリーヒルズ」はあった。見慣れたところかと思っていたけど、そうでもないわ。メイン男のFCハウスは桟橋に近い平地の一等地にあるので、全然雰囲気が違う。こっちは森の奥深くで空気もきれいそうだし、森育ち?の猫娘のサブ子にはぴったりかも。
というわけで、サブ子はリリーヒルズの部屋を購入した。ちなみに一戸建てだと、土地だけで最低150万ギルもする。
自宅購入の動機は交通費節約だけではない。スクリーンショット撮影用のスタジオの設置というのもある。
FF14はオンラインゲームなので、他のプレイヤーもその辺に一杯いる。街中でグループポーズを使っていると、若干恥ずかしいときもある。時刻や天候が思うようにならないし、人目を気にして宿屋に泊まっても、背後の壁や窓がごちゃついている。
そこで、お気に入りの装備のスクショをSNSなどに上げているファッション勢は、自宅にスタジオを作っている。背景用の調度品を配置して。
サブ子はとりあえずピュアホワイトパーテーションとホワイトスクリーンを購入した。部屋の半分は、それらを使った撮影スペースで、それ以外の場所に安いクッションを置いたりラグを敷いてくつろげるようにしてみた。
自宅購入の動機、その3。チョコボ育成である。いろんなおやつをあげることでマイチョコボの羽の色を変えられるのだが、そのためには預ける厩舎が必要なのだ、厩舎は自宅に付いてくる。アパルトメントの場合は共同厩舎だけど。
サブ子はサフキャラかつ冒険録使用者でクエストの多くをやってないので、メイン男ほどクエスト報酬系のマウント(乗り物)を持っていない。蛮族デイリークエストなど、多数のヒカセンが様々な個性的なマウントで乗り付ける場所などでは、いつもデフォルト色のチョコボで片身の狭い思いをしていた。可哀想なので、空飛ぶホウキのマウントをリアルマネーで買ってあげた。
だが、バディとして一緒に戦うのはチョコボなので、色を変えて差別化したいと前から思っていたのだ。
オ・ゴモロの実がRGBの青だけ上げて他を下げ、だそうなので、ひたすらそれを食べさせたら紫色になってしまった。これじゃないんだけどなあ。でも紫は高貴な色なので、しばらくそれで活動した。
紫なのは赤がまだ残っているからだろうと、さらにオ・ゴモロの実を食べさせたら、ロイヤルブルーになった。ちょっと濃すぎる。イメージ的にはもう少し水色なんだけど。これだとサブ子の髪色と被ってるし。
でも、お揃いでいいかもね。微妙に違う色だし。
というわけで、当分の間はこの色でいくことにした。よろしく、ブルーマイチョコボ。
入居してしばらくたった頃。ルーチンの活動を終え、深夜に帰宅したら、玄関先で見知らぬ二人がいた。銀髪でロスガル(ライオン男)のほうは、鍛治師の作業をしている。深夜の自宅玄関先で攻殻機動隊のバトーみたいな強面の大男が、武器?刃物?凶器?を研いでいる。怖い。もう一人は女だったけど、堅気じゃない雰囲気で、今にも刃物を出しそう。
えーっと、友達の家に来たけど間違えちゃった、的な感じで道を戻ろうかと思ったけど、このアパルトメントが自宅なのは、頭上のネームと入室時の住人リストで把握されているはずなので、黙って自室に入った。ちらっと見たら、共同厩舎に見知らぬデカいチョコボが繋がれていた。
メイン男だったら、こんなストーカーに怯えるOLみたいにビビらないのだが、操作するキャラが女子だと、メンタルも若干女子になるらしい。それにしても、あの二人が同じアパルトメントに住んでると思うと、やっぱりちょっと怖い。
下手な図で申し訳ないが、僕の中のエオルゼア主要ポイントの交通費的な位置関係。囲んだ中同士は安めで、他の囲みに行こうとすると高い。クリスタリウムのある第一世界へは、どこからでも999ギルかかる。クガネのある「ひんがしの国」は東に置くべきかもだが、リムサから安い船便が出てるのでこの位置にした。赤字はサブ子的重要施設。「***族」は蛮族デイリークエストで頻繁に行く。灰色はメイン男の状況。
リリーヒルズへ続く橋から。「う〜〜〜ん。買いま・・・す!!」
自宅スタジオがあると、こういうのが撮れるのだ。
横から見るとこんな感じ。丸まってるのがホワイトスクリーンで、手前の壁がピュアホワイトパーテーション。まだ殺風景な頃。
紫チョコボに乗って。霧の幻影諸島にて。夜なのでわかりにくいが、青毛に生え変わったマイチョコボ。
晴れた日中に撮り直した青いマイチョコボ。さりげなく赤魔道士のガーロンド装備。
多少賑やかになったマイルーム。好物の?果物スタンドなど配置してみた。