曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

永田泰大「ファイナルファンタジーXIプレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記 電子版」の感想

2023-06-30 08:03:00 | 



本作は、20年前にファミ通の編集者「風のように永田」だった著者がWebで連載していたFFXI日記を書籍化し、さらに電子化されたものである。

何度も書いてるが、僕もかつてFFXIをプレイしていた。プレイ開始直後に、まだWebに残っていたこの連載を全部コピペしてテキストで保存。何度も読み返して刺激を受けつつ、自分の冒険を進めていった。

プレイ日記ではあるが、実際のプレイの記述はそんなに多くない。ゲーム外の話も多い。プレステのBBユニットを手に入れる苦労とか、会社の回線が繋がらないとか、FFXIのせいで見た変な夢の話なんかも綴られている。

10回に1回くらいの頻度で語られる戦闘の話はどれも秀逸だった。FFXIの戦闘はシビアで、雑魚相手でもミスすると普通に死ぬ。死ぬと経験値が削られ、下手するとレベルが下がる。人と助け合わなければ死ぬ世界で、いろんな人と交流したり、戦術を学んだり、工夫したり、死んだり死ななかったりしたエピソードが、感情移入しやすい文章で書かれている。

屈強な仲間のHPが、ドスン、ドスン、ドスンという奇妙な間隔で減って、HPの数字が真っ赤な0になっ
たシーン。

ガルレージュ要塞地下の奥で、死んだ仲間を蘇生するために、チャットで座標を確認しながら手探りで進むベテラン白魔導士のシーン。

敵がリンクしてピンチになり、誰かが「救援出します」と言って救援要請を出し、周りのPTが一斉に助けに来てすぐ立ち去るシーン。

といったあたりがお気に入りのシーンである。やってれば、もう、あるある!!というシーンばかりである。



ゲームのプレイ日記なのに、目から水が出てくるシーンもある。

当時はゲーム内で知り合っても、ゲームの外で連絡を取るのが簡単ではなかった。ゲームを離れると今生の別れとなることがよくあった。本作では、サーバーの移動による別れと、それにまつわるいい話なんかも収録されている。

書籍化されるにあたり、連載時にはなかった「吟遊詩人編」が追加された。あの後永田さんがどうなったのかを知るために購入。

どうなったかは分かったが、全体的にリライトされ、表現がマイルドになった。悪い商人の喩えとして「越後屋」と書いてたのが別の表現に置き換わったりした。文章のキレ味が若干落ちた。悪くはないが、テキスト版は消せないなと思った。

それから20年後。唐突にKindle版発売である。本はまだ持っているが、収納ボックスの奥底にあって取り出しにくく、いつでも読める状態ではないし、電子版だけの後書きがあるというので買ってみた。永田さんが「ほぼ日」にいることは知ってるし、ていうかTwitterでフォローしてるけど、彼とFFXIがどうなったのかは分かってなかった。それが分かるかも。

結論から言うと、永田さんはもうFFXIをやってないらしい。そりゃそうだよね。僕だって引退したもん。

当時の僕は本作に影響されて、自分のホームページで、僕自身のFFXI冒険譚を書き始めた。プロバイダーが変わったり、ホームページというものが廃れたりしてその連載は自然消滅したが、それから20年近く経ち、後継として始めたのが当ブログの「サブ子の旅」だったりする。



古き良き時代のMMORPGの雰囲気を知りたいという変わった人たちに本作をお勧めする。FFXIVの吉田P/Dが語るウルティマオンラインの武勇伝が好きなヒカセンとかは楽しめるんじゃないかな。


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好感度が高くない広告

2023-06-27 08:04:00 | その他
遠回りした表現のタイトルですが、要するに不愉快な広告、嫌いな広告の話です。

断然Chrome

YouTubeでもSpotifyでもヘヴィーに流れる。僕は長年Androidだったので、決済だの契約だののほとんどが、未だにGoogleアカウントに紐付いている。Googleアカウントで何かするときは、Google製のブラウザがいいわけで、やむを得ず長年Chromeを使っている。

なので、勧めるのは無意味。色々許可してるんだから、インストールされてるブラウザくらいチェックして流せ。最適化された広告が聞いて呆れる。

有料版Spotify

Spotifyの無料版を使っていると、やたらと無料版を勧めるCMが流れる。当然だろうとは思うが、「自由に」「思いのままに」を連発されて辟易する。

極めて個人的な事情だが、僕はかつてパソコン関係の雑誌やムックを編集する仕事をしていた。そのとき、表紙や章扉の煽りに「自由に思いのままに自分らしいパワポ資料を作ろう!」的なテキストを死ぬほど書かされた。僕自身は自由に思いのままには嫌いなワードなんだけど、デスクから強制された。いっつもこれじゃないですか!と抗議すると、しょうがねえだろ日本語にはこれくらいしか言葉がないんだから、と言われた。

その時のことが思い出されるので、Spotify有料版の広告は嫌い。あと、ドイツやカナダのエレクトロニカやアンビエント聴いてるやつにTOKYO CITY POPとか勧めんじゃねえ。聴くわけないだろ。

中央事務所

AMラジオの広告なので、知らない人は知らないかも。ニッポン放送や文化放送の朝の情報番組を聞いてると鬼のようにヘヴィーに流れる。

クレジットカードで分割支払いしてる人は払いすぎてるので取り返してあげますよという内容なのだが、僕はクルマでさえ一括なので関係ない。

弁護士事務所に勤めている親戚が言うには、ああいう過払金返還用にプールしてある資金がそろそろ尽きるので、あの手のサービスも終わりだと。ほんとかどうかわからんが。

とにかく、中央事務所のCMが始まると、僕は局を変えている。

ビズリーチ

これはテレビなのでみなさん見ているだろう。そして、あまり愉快な気分にはなってないと想像する。

まあまあ苦労して今の会社に入った身としては、そう簡単に入られてたまるかとか、そんな人材は在野にはいない、とか、いたとしてもこんな不快なCMを流す会社には頼らない、とか思ってしまう。

あの口調が嫌なのかなあ。出演してる人事の人?が無能に見えるからかなあ。高収入でハイスペックな人材のみを扱うサービスと知って、ますます嫌いになったよ。

Amazonオーディブル

あのブルドッグの喋りがイヤ。声優としては上手いんだろうけど、本物の村上春樹の読者は、ああいうわざとらしいナレーションは嫌いなはずだ。

聴いてる作品が「海辺のカフカ」のはまだいいが、「1Q84」はおかしくないか? マッサージしながら特製アイスピックで男を殺す女の話なんか、ジョギングしながら聴くもんじゃないでしょ。「午後の最後の芝生」とかだったら、おっ、分かってるねえ、となるのだが。

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サブ子の旅(42)

2023-06-17 01:41:00 | デジタル関係
パッチ6.4の話。

◾️玉座の咎人

実はもうあんまり覚えてないんだけど、メインクエストの続き。

冒頭、エスティニアンが上半身裸でトレーニングしていて、私もと言ってゼロが脱ごうとするのを止めた。謎のシーンだった。

友情とは何かをゼロに教えるときに、ゼノスの姿が脳裏に浮かんで(僕のではなくサブ子の脳裏に)勘弁してくれと思った。ゼロよ、これは友情ではない。

ヴリトラの姉竜アジュダヤを救うために、13世界の月に行く。の前に、エーテルを集めるため、サンクレッドと合流して新IDハーム島攻略。拍手するシロクマとか、でかいエトピリカみたいなのとかいて、動物の楽園だった。2ボスまでは景色もきれい。

月へ行ったら赤かった。原初世界の月のデータを流用しつつ赤くした、みたいな。そこで、アジュダヤが闇堕ちしてゴルベーザと対決。


ヱヴァ新劇場版Qのラストみたいな赤い砂漠。

FF4は途中で挫折したし、覚えてないのでゴルベーザがなんなのか分からん。誰もいない赤い月でひとり、俺が世界を救うとか言ってる変な人でしかない。メモリア戦争を正義側で戦っていた人らしいのだが。

ゴルベーザは8人制の討滅戦なので、CF申請して野良PTで戦う。サブ子はアプデ翌日だったので、攻略法がそれなりに出回っており、割と普通に倒せた。初日にやったメイン子さんのPTは何度か全滅した。

ゴルベーザを倒して終わりではなかった。知性とかボスの格ではゴルベーザより下というか下僕っぽいが、さらにでかいゼロムスってのが出てきた。次のパッチで倒すことになるのだろう。


ゴルベーザ戦。


ゴルベーザ戦勝利の後。言うほど強くないんだよキミは。このこのー♪

◾️パンデモニウム天獄編

偶数パッチなので8人制レイドの新作も実装された。パンデモニウムの完結編である。メインクエストが結構長く、初日はメイン子のこれを四つやるので精一杯だった。サブ子は二日目から少しずつやった。

1層は拡大するファイガ範囲をかわすときに、対象者と非対象者のチームワークが必要。難しくはないが。

2層は連続大振動のダメージがやばい。攻撃重視で軽減を疎かにするヒーラーが2人揃うと耐えきれずに壊滅する(した)。ジョブ構成的にも、ピュアヒーラー(白と占)ふたりだと危ない。バリアヒーラー(賢と学)が1人は欲しい。


2層のボス。戦う前なのにもう見えている。

3層は光or闇のサークル内でノックバックを処理するのを意識し、オレンジ系が拡大、紫系がドーナツ範囲と覚えれば簡単。

4層は苦手な床消失、落下即死系のフィールド。狭くなってからタンクがボスをどう固定するかで難易度が変わる。斜めに置かれると、逃げ場がなくなって壊滅する。

初週は早めにシャキったが、二週めからシャキらなくなった。天獄編零式が始まり、トップ層を中心に皆マナDCに移動してしまったらしい。試しにマナDCに行こうとしたら、軒並み混雑表示で移動できなかった。

困ったね。サブ子のガイアDCはまだマシで、10分前後でスタートできるが、メテオDCのメイン子は15分くらいかかるようになってしまった。1日8戦なんてのは不可能で、2人合わせて3〜4戦しかできない。

前回の煉獄編は、二週目から武器交換用アイテムが出る4層のみやってたが、今回の天獄編はいつになくギミック把握ができていて、できれば4つともやりたい。少なくとも5部位揃うまでは。なのにこのマッチングの遅さ。なんか噛み合ってない。


4層戦闘中。この置き方だとまずいね。

◾️装備戦略

新式装備(ディアドコス。IL640)が実装されたが、まだ高い。でも天獄編に参加する時はそれなりにILを上げていく必要がある。

そこで、まず新トークン神曲のクレデンダム装備(IL650)はアクセサリーから交換していく。新式は見える部位だけ買う。見えてるところは新式で、「ちゃんとしてる感」出しつつ、アクセは最強の神曲装備なので実際強いという。新式を買うのは5部位と武器だけなので総額110万くらいかな? アクセまで揃えると、さらに100万くらいかかる。

この方法だと、半額で新式一気に揃えるのと同程度以上のILになる。神曲装備の胴を貰えるトークンがあるのに、我慢してアクセをもらうのがちょっと苦しいが、我ながら上手いこと考えたなと。おかげである時のエキルレでは黒に勝ってヘイト2位だった。黒が手抜き装備だった説もあるが。


新式ことディアドコス・レンジャー。長く使えそうなデザイン。デザートイエローに染色してる。

◾️がんばれおじさん再び?!

タタルの大繁盛商店の続きも実装された。今度のお客は元帝国軍将校のガイウス。久々にターンクリフに行った。

ていうか、タタル一瞬も出てこなかった。話の内容は、商談ではなくウェルリト戦役の後日談だった。各種ウエポンとの戦いで綾波レイ的なキャラだったアリーを慰めるために、彼女の夢だった「家族の肖像画」を描いてもらう。

その過程でがんばれおじさんことウァレンスが復活。黒いロボを奪って逃げる。サブ子はまたGセイヴァーに搭乗して追撃。今回はシビアなバトルではなくリズムゲーみたいなやつで、適当にやってたら勝利した。


久々に全天周コクピットに座った。ネロさンほんといいキャラだわ。

このウァレンスは偽物だった。ガイウスが思いっきりぶん殴ってた。死んだかと思った。


このウァレンスは偽物でもキャラは同じだった。

騒動が収まり、画家を呼んで肖像画作成。家族は、エーテルをどうにかするハイテク技術を使って、死んでいったウエポン搭乗員たちの幻影を映すことで対処した。前回のようにおしゃれ装備でも貰えるかなと思いきや、貰えたのはその肖像画でがっかり。


家族の肖像。

◾️まだやってるエウプロシュネ

エウプロシュネの装備で微妙に足りない箇所がある。アイテムレベル的にはもう古い(620)が、オシャレ装備として今のうちに揃えておきたくて、まだやってる。過去コンテンツになりすぎるとシャキらなくなるので。例の「塔」なんかは、モグコレが終わったら30分待ちになってしまっている。

エウプロシュネも週制限が解除されたので、重複していなければいくつでもロットできる。たくさん取れるが、自分のジョブ以外の装備は取りにくい。サブ子はキャスターの足(靴)がほしいので、最近は召喚士で出撃している。

そこで問題になるのがILだ。6.3後半ではIL610もあれば普通にやれてたが、6.4の新式はIL640。機工士は前述の作戦で640にしたが、本職ではない召喚士はまだだ。とりあえず武器を、トークン因果使うけど無料のアメイジング・マンダヴィルウェポン(IL630)に換装。防具をハーム島で拾えるディスタンス装備(IL625)に変えつつ、シャキる直前に食事してパワーアップする戦法でなんとかついて行っている。

その一方で、最近また新規が増えているのか、初見の人がちらほらいる。24人中3人くらいに初見時ムービーのアイコンが付く。そのせいか、2ボスで10人くらい一気に死んで(サブ子は無事)全体火力が落ち、戦闘が長引いて知らないフェーズに突入。誰も対応できずに全滅、リスタートになったりした。


手は違うんだけどエウプロシュネのキャスター装備。

そうやって時々エウプロシュネやってたら、サブ子はキャスターの手以外が揃った。次は胴を持ってるヒーラーを揃えたいような、そうでもないような。24人制としては最新のうちにやっとけという声と、もういいじゃん、それよりフロントラインやってマウント貰えという声がせめぎ合っている今日このごろである。

◾️無人島続き

無人島開拓の続きも実装された。ランクの上限が16になった。休業していた工房を再始動。放置していた家畜たちに数ヶ月ぶりに餌をやった。

新しい開拓地に時計塔と第4工房を建設。意外に使う玉藻不足に苦しみながら工房を経営し、どうにかこうにかランク16に到達。トークン神曲を集めながらの無人島経営は忙しすぎたので(僕の場合は2人分だし)、とりあえず解放されてスッキリ。

イベント発生。エマネランとオノロア、シカルドがサブ子の島に遊びにきた。タタルも混ざって5人でビーチバレーしたり洞窟探検した。その様子はレトロ調ムービーになってて、誰が撮ったんだろう? また怪しい黒ずくめの人物に監視されてるってことか?などと勘繰ってしまった。


新しく買えるようになった種でエンドウマメらしきものを栽培。

エマネランとシカルドが遊びにきた。

ビーチバレーに興じる5人。このムービーは誰が撮ってるんだろう。

PvP新シリーズで貰ったエモート「胸に手を当てる」 ミンフィリアがサブ子を死地に送り込む時によくやってたポーズ。


エヴァ初号機と参号機、あるいはガンダムとギャンみたいな対決。ちょっと違うか。


無人島ランク16で入手したリゾート装備。





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IPhone 14 ProでHipstamatic 〜 PROVINCETOWN HIPSTAPAKの巻

2023-06-15 00:16:00 | カメラ
6月の配信パック「PROVINCETOWN」の感想。

Plymouthレンズは緑を赤方向へシフトかな。


Sun 55フィルムは虹のようなもやもやを付加。

プロヴィンスタウンは、ボストンの南東ににゅるっと突き出した半島の先端の町っぽい。ピルグリムファーザーズが上陸したらしき地点がある。プリマスはピルグリムファーザーズが作った植民地エリアの名前かな。

一応説明すると、ピルグリムファーザーズは、イギリスから渡ってきてアメリカを建国した人たちの第一陣のことだ。

ヒプスタのギアとしては使えないやつだが、アメリカ人にとっては非常に重要な名前のついたギアである。たぶん。

パック自体のキャッチコピーは「六月の虹」である。

単に邪魔だこの虹。


窓側に並べてあった小物が面白かったのだが、そっちに虹がかかってしまった。


Plymouthレンズのみ使用。敷地の真ん中の植木が面白くて撮ったのだが、赤くなってしまった。使えん。


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横浜の中の沖縄へ

2023-06-05 15:49:00 | 写真
先日、横浜市鶴見区に沖縄タウンがあるというので行ってみた。


鶴見川を渡っていく。HipstamaticのBradyレンズとBlanko BL4フィルムで撮影。今回基本的にBradyレンズで撮ったり後加工してます。


ここはまだ沖縄タウンのエリアではないが、いい感じだった。

一部こんな感じで寂れてた。


潮田神社のお祭りがあるらしい。


沖縄タウンの中心的ストリート。歩行者の優先意識の持ちすぎは危険です。




沖縄タウンの中心、ほぼ唯一賑わっていた物産センターの中。この通路の右手に沖縄グッズが大量に並ぶ雑貨屋さんがある。


物産センターの中の喫茶店? 20歳未満お断り。エッチなやつではなく、喫煙可能店だから。確かに空気がヤニっぽかった。


ソーキそばを食べた。肉がほろほろ崩れる柔らかさで美味しかった。これだけGjeGjeレンズ使用。後加工だけど。


よくわかんないけど、帰り道に老舗っぽい店があったので看板だけ切り取ってみた。

・・・・・

予想してたけど、物産センター以外は人がいない、沖縄感もそんなにない地区でした。



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