話題のネトフリガンダムを一気見したので感想。ネタバレするので気になる人は見てから来てください。
なんの予備知識もないまま視聴。主人公のイリヤ・ソラリが赤いザクに乗ってる。シャアとジョニー・ライデン以外に赤いのに乗ってた人がいたのか。
ジオン視点だと、ガンダムがいかに恐ろしい兵器だったかというのがよく分かる。イリヤの部下のザクが四機くらいやられる。その復讐を描く話らしい。
イリヤは夫を失くしていて息子が一人いる。顔に傷があってワイルドだが、元バイオリニストだとか。見た目はFFXIVのゴツめ種族ハイランダーみたいだ。他に出てくる女性キャラが全身刺青で鼻輪を付けた人くらいしかおらず、きれいどころとか華が全くないドラマだった。アメリカ人にはあれでも美人なのかもしれんが。
あ、ちなみにこの作品はフルCGである。3DはUnrealエンジンらしい。そのせいか、ゲームの超長いフルボイスムービーって感じ。
やられたザクのパーツをかき集めて二機のザクをでっち上げる。それを指揮をした技師が、ヤクルトのドミンゴ・サンタナに似てる。
途中からジムが登場。カメラアイの造形が良くできてる。ジムの目ってああなってたのね。
敵(連邦)の基地でフィリックスというニュータイプっぽい少年が登場。どうやらアムロ的な人物らしい。つまり、ガンダムのパイロットらしい。ここまで、お馴染みの名前が全く出てこないので、この作品はあのガンダムとは別の世界線なのかと疑う。あるいは、権利関係か何かでアムロらを使えないとか。
後で調べたら、このガンダムはガンダムEXという陸戦型で、アムロのとは別物らしい。バルカン砲が頭じゃなく右肩に付いてたりしたので、変だなとは思ってたのだが。
終盤、ジオン軍がオデッサから宇宙(そら)に撤退しようとする。オデッサ作戦の頃だったのか。ザクとグフは出てくるけど、ドムがいないので、ランバラルの後あたりかなと思ってたよ。
オデッサでHLVの打ち上げまで持ちこたえようとするイリヤの寄せ集めザクとグフ2機。ガンダムのフィリックスと戦いながら会話。やはりイリヤはニュータイプだった。アムロとララァのように、テレパシーで話ができてる。
悪鬼のようなガンダムに殺された部下の復讐をする話だったのに、フィリックスと息子のイメージが重なり、フィリックスもイリヤと母を重ねている? その隙を突いて、グフのヒートサーベルがガンダムの胸を貫通。悲劇的結末。
イリヤはこの後、地球の子供達を救うためにアフリカに行ったとナレーションが。なんでそうなるのか。自分の息子がサイド3にいるんじゃなかったのか。
CGとはいえ、アニメとは異なるリアルなガンダム世界で、そこは良かった。そもそもジオン視点で見るガンダムってのが、いろんな派生作品を見てない僕には新鮮だった。ジオンから見ると、ガンダムが悪魔そのものだというのがよくわかった。
が! バンナムとサンライズが関わってる公式の作品なんだから、アムロのガンダムの噂とか、シャアの動向とか、ザクとは違うグフの強さとか、マ・クベとか話に出てきてもよくない? リアルな絵だとこうなるのか!というのがいいのに、アニメのガンダムとの繋がりが薄いので、やっばり別物か、って残念感も強い。