
家康襲撃失敗の後、三成が挙兵するまでの話。
なのだが、まず加藤清正、福島正則らが打倒三成で挙兵しかける。史実的には名将っぽいけどこのドラマでは嫌なヤツとして設定されている細川忠興も加わっている。
その情報を信繁にもたらしたのはきりだった。
信繁「助かった!」
きり「わたし役に立ってる?」
信繁「たまに!」
きりは、寧さんが出家するので細川家に移籍しようとしていた。細川ガラシャに、三成のところに想い人がいるのではないか?と訊かれて肯定している。やはり信繁のことは好きらしい。
信繁は三成にはるのことを「あの女は苦労する」と言われたことが前から気になっていたらしい。三成がはるに筆をプレゼントしたら勘違いされたことがあるとか。「有り体に言えば、あれは私に惚れていたのだ」そうだが、なんとなくムカついた視聴者は多かったのではないか。大坂篇は、信繁は狂言回しに過ぎず、ほぼ三成が主人公的に描かれていると言ってもいいと思う。堀北真希のことがなければ、もう少し三成を応援できたかもしれない。
いろいろ掛け合ったが、茶々も非協力的で、信繁は家康に協力を求める。しかし、何事も合議で決めることになってるからのお、と困った顔をする内田聖陽が、本物の家康の肖像画(信玄に負けたあとのしかみ像ってやつね)に似てた。なるほど、そういうキャスティングなのねと感心したわ。家康といえばフランキー堺のイメージなので、なんで内田聖陽なのかなと思ってたんだよね。
家康のお陰で清正・正則らの襲撃はなくなったが、三成は蟄居することに。今生の別れだとか言われて、信繁はぐっと来ちゃってる様子。幸村を主人公に据える以上、真田信繁があんまり愛されていないキャラの石田三成に味方した理由を説明しなきゃならないのが、このドラマの難しかったところだと思うのだが、まずます納得の行く雰囲気になってるのではないかと思う。困ったことに信繁は三成のことが好きらしい。豊臣家になくてはならない人物である、という以上に。
なので、家康にスカウトされても薄笑いを浮かべて断固拒否できるのだった。三成を追放した大悪人たからね。
そしていきなり一年が過ぎ、覚醒した上杉景勝が直江に長い手紙を書かせ、家康は上杉討伐に向かう。真田昌幸は家康の側面を突いて信玄の領土を奪還する気でいる。信幸も「真田安房守の嫡男だから」とりあえず三成側。来週の「犬伏」で徳川に付くのだろうけど。