曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

日産マーチ(3代目K12)を借りた

2022-06-15 19:00:00 | クルマ



先日、ヴェゼルのリアバンパーを駐車場の壁に擦ってしまった。樹脂部分だし、傷は手のひらサイズなのだが、直さないと擦ることに鈍感になりそうな気がしたので、某カー用品販売店で直した。店内で待てるほど直ぐには終わらないし、一旦帰宅したいので、代車として日産マーチを借りた。

年式、グレード不明。4ATで水色。

側面衝突対策がされる前の時代の車って感じ。窓の下端が低い。肩の横が窓。ヴェゼルと比べると感覚として20センチ近く低い。おかげで丸っこいボディなのに見切りがいい。下方視界が良いと、こんなに取り回しやすいんだなと驚愕した。

アクセルの踏み始めの加速が唐突。パワーあるのかと錯覚しそうになる。いや、本当にパワーあるのかもしれない。

ロールはするがふわふわではない。路面の凹凸に対して綺麗にいなさないというか、洗練されてないというか。よく「ゴツゴツしてる」とか「ザラザラしてる」というが、それとも違う。ゴワゴワしてる、かな?

ブレーキの効き具合。結構強く効くけど曖昧。コントロール性は普通。

ステアリングの真ん中の遊びが曖昧。もそもそしてる。遊びの範囲も広い。操舵感が大雑把というか、なめらかスムースではない。

ミラー開閉が手動。角度は車内から調節できるけど、畳むのは降りて手動。そしてミラー自体が小さい。見切りがいいから無問題だけど。



エンジンの回りかた、操舵感、サスの動きというか乗り心地、全てが雑というかおおらかというか、適当な車だった。初代フィットと同時代だと思うけど、フィットはもう少し色んな精度が高かったぞ。

でも、取り回しの楽さと加速の良さから来るすばしっこさは嫌いじゃない。というか、好き。大袈裟に褒めると、フィアット500ってこんな感じなのでは?と思った(新旧共に)。見た目の方向性同じだし。

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ホンダ N-WGN Custom Lターボの感想

2022-04-17 11:34:00 | クルマ
先日、ヴェゼルを一泊でディーラー車検に出した。代車でN-WGNを借りたので、その感想。

ピッカピカの新車だった。オドメーターが僅か50キロ。グレードはカスタムLのターボで、オプションもほぼ全部載せだと思う。リアのドラレコまでついてた。色はプラチナホワイトパール。



Nシリーズはこれまで何度か試乗したり代車で借りたりしている。僕はどのモデルでもターボは「バカっぽい加速」と常に表現してきた。踏むと一呼吸置いてからガアアっと勇ましい音を発しながら唐突に加速。高齢者ユーザーにこれを与えるのは危険だ、なんて思っていた。しかし、最新のこの車両は、多少制御しやすく、音もマイルドになっていた。まだターボラグはあるし、踏み続けると「ヤバっ」となるのは相変わらずだが。

乗り心地もジェントルになった。路面の継ぎ目や段差の乗り越えがしっとりしてて、下手なコンパクトカーより乗り心地がいい。でもフワフワでもなく、ホンダらしいシャープさもあって、路面情報は伝わるし、ステアリングの反応もリニアだった。多分軽自動車としては最高の部類。




コーナーリングは、流石に重心の高さを感じるし、いわゆる弱アンダーステアよりほんの少しアンダーな気はする。先代N-ONEほどではないが、一生懸命ハンドルを回さないと曲がれない(普通車より回す量が多い感じ)が、街乗りでは十分すぎる回頭性能だと思った。

室内の広さは他のNシリーズ同様。軽自動車の規格いっぱいまで広げたボディの側面を垂直にして、その中も限界まで居住空間にしている。ので、横の壁が薄いのだが、不安感は特にない。全体の剛性感が高いからだろう。ただ運転席で体の両サイドが広々しているなあという感覚だけがある。リアシートは依然として社長を座らせても大丈夫な異常な広さ。身長180センチの僕が位置を合わせた運転席の後ろでも、膝前は拳で計測不能って感じ。




エコモードで燃費アタックしてみたら、渋滞あり都市部で18キロ弱だった。エコ切って郊外まで行ったら19キロくらいまで伸びた。Sモードにすると加速の鋭さは多少増すが、ノーマルでもかなり速いので、差はあまりないかも。それより単純にパドルシフトがありがたい。エンブレかけたい時は特に。




室内収納をいろいろ試して車中泊ができるかをチェックしてみた。公式Webは、後席背もたれを前に倒した「ビッグラゲッジモード」しか載っていないが、ホンダの床下燃料タンク車共通の、前席を一番前にスライドして、前席背もたれを後ろに倒して後席とフラットに繋げる「リラックスモード」も可能だった。だが、僕の身長では、その状態でも足を伸ばして寝られなかった。そこで、そこから後席背もたれを倒したら、頭の先から足の先まで伸ばせる長さになることがわかった。段差を何かで埋める必要はあるが、車中泊できると思う。

前席後席のヘッドレストを外し、このように倒すと車内で寝られるスペースができる。

結論。軽自動車ということ除けば、買わない理由がないクルマだと思った。他のメーカーの軽も、今はこれくらい完成度が高いのだろうか。


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新型ホンダ・ヴェゼル(2代目)を試乗した

2021-04-30 11:36:36 | クルマ

先日、ホンダカーズ某店で新型ヴェゼルを試乗した。グレードはe:HEV Zだ。3つあるハイブリッドの真ん中。豪華すぎず、簡素過ぎないちょうどいい装備で、一番売れるグレードになると思われる。

まず、実物は写真より背が低くてコンパクトだった。最低地上高が上がってるのに全高がわずかに下がっている。ということは、車体が上下に薄いわけで、写真とかと違って実物を横から見ると、車体が幅広くて細長い印象を受ける。実際の車長、車幅は前モデルとほぼ同じなのだが。


発表当時、顔がマツダCX系、お尻がトヨタ・ハリアーと酷評されたが、実物を見ると、その評はちょっと違うように思う。細長くて薄いプロポーションは、他にない個性的なスタイリングかもしれない。いいスタイリングかどうかはまた別だが。

ルックスで気になるのはホイールハウスの隙間が大きいこと。Zは18インチのでかいホイールと扁平タイヤを履かせているせいで、隙間がちょっとみっともないくらい大きく見える。地上高を稼ぐために隙間を広げている=車軸を下げているのかも。


装着タイヤはミシュランのPRIMACY 4だった。
 

内装の高級感が増している。特にシートが分厚い。ダッシュボード周りの質感が高い。メーターの中が精緻に作られている。右のスピードメーターなんかは、文字盤がきっちりしすぎてて、最初はCGかと思った。各スイッチの操作感がしっとりしてて、特に左右端のエアコンのダイヤルが、まるでアナログシンセのツマミみたいな回し心地だった。あれを上にすると、吹き出し口外側の隙間から風が出てくるようになって、顔に直接当たらなくなるらしい。

メーターの真ん中が液晶で、速度がデジタル表示になるのだが、4代目フィットと同じ優しいフォントで視認性が今一つ。かつ、右のアナログ速度計と両方同時に目に入るので、情報過多というか、どっちを見ていいのかわからない。中央の表示は違うのに切り換えられそうだけど。



後席が広い。N系とか、すでに社長を座らせても大丈夫なくらい広いが、旧ヴェゼルはそんなに広くなかったので、旧と比べると広い。あと座り心地がいい。あんこが固めで分厚い。後席は完全フルフラットになって段差もないので、車中泊できそう。いや、できる。畳んだ状態で強く押してみて強度を確認した。



後席頭上の小さな丸ランプがおもしろい。スイッチ類がなく、ランプの表面が静電容量式のスイッチになってて、触ると点灯する。後席の人が好きな時に手元を照らせて、これは便利だと思った。

では発進。

2モーターのハイブリッドで、加速が滑らかといえば滑らか。電化した最初のアコードに試乗した時ほどの「魔法の絨毯」感はない。良くも悪くも普通というか、アクセル開度とリニアに加速することはなく、踏んでも反応は普通で、踏み込めば普通にエンジンがうなる。唸りが途中で消える(充電の必要がなくなる)のがハイブリッドなんだと思うけど、アクセル操作と音の違和感はあまりない。エンジン停止走行時に外部に流す人工音は、車内では聞こえない。

シフトレバー手前のスイッチで、エコ・ノーマル・スポーツのモードを選べる。視線を下げて見ないと操作できない。慣れればできるかもだが。エコは試さなかったが、スポーツは試した。ガツンと踏むと、それなりにビュンと加速する。でもエンジン音もうなるし、前述のとおり電気自動車特有のゲームみたいなデジタルな加速感ではない。

パドルシフトで、アクセルを離した時の減速度を4段階で調整できる。ガソリン車で言えば、エンジンブレーキをかけているときに、もっと減速したいからギアを下げる、という操作になる。だが、4にしてもガソリン車の2速相当のエンブレみたいにビビるほど効くわけではなく、まあ穏やかだった。エンジン車のエンブレと違って唸るわけでもないし。

僕が今まで乗り継いできたクルマ、4台のうち3台にパドルシフトが付いていた。ついてるのを選んで買ってきた。上り坂で加速したいときにシフトダウンすることもあったが、大半はブレーキを踏みたくない(ブレーキランプを点灯したくない)けど減速したいときに、シフトダウンしていた。そう考えると、この新型ヴェゼルのパドルシフトの役目も、本質を付いているというか、合理的というか、なるほどねとは思う。が、Mモードにしてセミオートマ風にして峠を下ったりできないのは、めったにやらないことだったけど寂しい。

減速時、特に停車直前に、メカが作動している音と振動がごくわずかにある。足裏にも感じる。ので、回生ブレーキで何かやってると思う。その辺の制御もパドルシフトでコントロールできるのなら(回生充電量をどうこうするとか)、今までにない運転の楽しみ方があるのかもしれん。


ハンドリングは、旧ヴェゼルと似たような感触かな。やや車体の重さを感じる。アンダーステア気味で、クイック感とかシャープさはない。よく言えば穏やかな操縦感。扁平タイヤの割には乗り心地もよくて、路面の凹凸はあまり伝えてこない。まあSUVだし。あと視点がちょっと旧型より高い。2センチくらい。

まとめ。高級車になった。フィットの兄弟とは思えない。値段も高級で、旧型より0.5ランク車格が上がっている印象。いわれてるほど他の同クラスSUVに似てるということはなく、威圧感まではないけど高級感は外見からも感じられるので、欲しい人は買っていいと思う。でも僕は「これじゃないとだめだ」という点を見つけられなかった。


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2代目ホンダ・ヴェゼルの印象

2021-03-02 11:11:57 | クルマ

2月18日、ホンダの2代目ヴェゼルが発表された。

公式先行サイト

具体的なサイズや価格などがまだ出てないので、ちゃんとした感想にはならないと思うのだが、とりあえ初代オーナーとして現時点の印象みたいなものを書く。

まずデザイン。4代目フィットがクリーンで線の少ないデザインになったので、ヴェゼルもそうなると思っていたら、やっぱりそうなった。だが、ここまで個性がないとは思わなかった。巷で叩かれているように、顔はマツダCX-5で、お尻がハリアー。ボディからつながってるような枠なしのグリルがオリジナルといいたいのかもしれないが、まあ苦しいですな。

こういう言い方をすると語弊があるが、僕は今乗っているヴェゼルを好きで買ったわけではない。フィット3 RSを乗り続けるつもりでいたのに奥さんがぶつけて、修理代とか保険をいろいろ考えて乗り換えたほうが経済的にいいということになって、急遽買った感じだった。なのに、僕は結構自分のヴェゼルが気に入っている。理由はデザイン。前も後ろも緩やかなカーブで構成されていて、ちょっと古風なスポーツクーペみたいな雰囲気がいいよなあと思っている。世間もそこが良くて大ヒットしたんだと思う。打倒ヴェゼルで出てきたのに、モデル末期のヴェゼルを倒せなかったトヨタCH-Rとは、デザインの普遍性に明らかな差があった。

その飽きの来ないデザインを捨てた2代目ヴェゼルは、初代ほどヒットしないと思う。

次サイズ。具体的な数値はまだだが、現行オーナーの目で見てリアのドアが長くなってるので、全長が伸びてる可能性が高い。下手すると4400mm超えて4500mm近いと思う。全幅は1800mm前後だろうから、もうコンパクトSUVとは言えない。

初代ヴェゼルの最大の欠点は、左サイドミラーの下部が左前方を見るためのプリズムアンダーミラーになっていることだ。走行中に左のタイヤが今どこを踏んでいるかを確認したいのに下部の視界が欠けている。かといって、プリズムアンダーミラー部分も超絶見にくい。2代目は左サイドミラーの下に出っ張りがついてる。電子的なモニターなのか、小型化したプリズムミラーなのかはわからないが、そもそもサイドミラーの縦が短くなってるので、やっぱり左タイヤの位置はわかりにくいんじゃないかと予想する。

もう一つのヴェゼルの欠点は、フィット3から流用されているエアコンのタッチパネルだ。2代目ヴェゼルでは、これはなくなった。アウディみたいな物理ダイヤルとデジタル表示のハイブリッドみたいなのになった。これはいいと思うけど、当たり前の変更だとも思う。明らかに前のは使いにくかったから。前方を見ながら手探りで操作できないし、タッチ自体にコツが必要だった。

2モーターの新しいパワートレインはいいと思う。初代ヴェゼルはトヨタの特許に触らないように開発した結果、なんちゃってDCT&無駄に複雑なハイブリッドになってたので、まったく食指が動かなかったが(僕のヴェゼルはガソリンのX)、新しいのならいい。

だが、前述したように、僕はそもそもヴェゼルを買う気はなかったので、次もヴェゼルとはならないだろう。ディーラーは薦めてくるはずなので、そこに乗っかって試乗はすると思うけど。


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フィット4 ホーム(ハイブリッド)を試乗した

2020-04-20 09:53:13 | クルマ
ガソリンのCROSSTARに続いてハイブリッドのHOMEにも試乗。僕はフィットを買う可能性が高いと営業氏に思われているので(間違ってはいない)、試乗させるほうも適当ではない。説明が長い(笑)。

色はエアロブルーかな。ホイールは鉄チンのままだが、サイドのガーニッシュなどホンダアクセスのエアロパーツが少し付いてる。



運転席。クロスターと同じ。クロスターで書かなかったことを書くと、液晶メーターの速度表示のフォントが細くて存在感がない。今何キロ?と意識なしないと目に入らない。それ以外の表示も雰囲気が優しすぎて視認性がいいとは思えないので、もっと操縦席然としたデザインの表示もできるようにしてほしい。Windowsのテーマを選ぶみたいに。せっかく液晶なんだから。



2モーターだが、以前のアコードHVのような圧倒的な加速ではない。強めに踏んだり離したりすると、それなりに反応して、ああ電気だなと分かる感じ。エンジン音も加速とリニアに高まるので、電気自動車感が薄い。良くも悪くも普通。

視点が低い。クロスターよりは。見晴らしがよく、視界の下端が一直線で見切りもよく、コーナリングもごく一般的かつスムーズ。取り回しは多分よい。

気になったのはブレーキ。踏み応えが毎回違うような? 基本硬くて、時々柔らかいような? 回生ブレーキの関係か? これ回生するんだっけ?  この違和感はクロスターにはなかった。

先代はフロントガラスの映り込みが酷かったが、まあまあ改善された。窓際のエアコン吹き出し口辺りはまだ映る。

天井の操作パネルに、透明の蓋を開けないと押せない赤いボタンが新設された。まるで核ミサイル発射ボタンみたいだが、実際にはSOSボタン。これを押すとホンダの緊急窓口に繋がる。たぶん。



まとめると、運転しやすい、心地いいけど、クルマ好き・運転好きには若干物足りない。小粋なフランス車みたいだなーと思えば、多少はエンスー的な欲求も満たされるかもしれないが、やはりRS的なグレード追加求むって感じ。NESSは立ち位置が分からなくて、皆困惑していると営業氏が言ってた。


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