先日、Xperiaの中古を探しに新宿に寄った。京王モールを歩いていると、「陳麻婆豆腐」という店があった。
あの惜しくも閉店してしまった菜根香の陳麻婆豆腐の味を残したいという店なのか? 前はここロッテリアだったよな…?
調べると、陳麻婆豆腐は、そういう名前の店だった。チェーン店らしく、他にも店舗があった。19世紀の四川省で、麻婆豆腐というものを最初に作ったお婆さんの店だとか。
なんじゃそれ。菜根香=赤坂四川飯店の麻婆豆腐こそが「本物」だと思って生きてきた僕の認識はどうなる。
更に調べると、「陳建一麻婆豆腐」という店があるではないか。なにこれ、どっちが元祖か争ってんの?
これは見過ごすわけにはいかん。
というわけで、まずは「陳麻婆豆腐」府中店に行ってきた。
頼んだのはスタンダードと思われる「陳麻婆豆腐」。そのままだ。ご飯と小鉢と卵スーブとザーサイがついてくる定食である。より辛く、少し高価な「正宗陳麻婆豆腐」というのもあった。正宗って中国語にもあるのか?
で、お味のほうだが。
辛さはまあこんなもん。痺れのほうはけっこうビリビリ来る。牛肉の主張が強くて、ビーフ感ある。ネギではなくニンニクの葉だそうだが、それはあんまり。存在感なくて気づかない。それより豆腐が大きめ。
写真では赤くて透明感あるように見えたけど、ラー油少なめで、そんなでもなかった。そして、菜根香のような衝撃はなかった。菜根香のは、何回食べても「これだッ!!!」という刺激が、脳を直撃したものだが、そういうのはない。普通に美味しかったです。
ていうか、世の中のそれなりに美味い麻婆豆腐は、この味を目指してるんじゃないかなと。世の中の麻婆豆腐の元祖にして頂点が陳麻婆豆腐で、それとは別個に、孤高の存在としてあるのが陳建民〜陳建一〜赤坂四川飯店〜菜根香の麻婆豆腐なのかな、と。
「陳建一麻婆豆腐」のほうは、多分立川店にいつか行く。赤坂四川飯店に行くのが一番いいんだろうけどね…。
このお婆さんが麻婆豆腐を発明したらしい。
最終的にご飯にかけろとあるので、僕もかけて食べました。普段はしないんだけど。