以前、2代目クーパーSクーペに試乗した関係だと思うが、MINIからコンバーチブルの試乗キャンペーンの招待状が届いた。ペアじゃないと行けない雰囲気のキャンペーンなのだが、うちの奥さんはそういうの基本不参加なので、下の子を連れて最寄りのMINIに行った。
試乗したのはクーパーのコンバーチブル。色はラピスラグジュアリーブルーソリッド(たぶん)。直列3気筒1.5リッターターボで6AT。

では乗り込む。ガラス張りのショールームの中で乗り込む。変な感じ。シート調整は手動。高くなっていたので下げる。下げると前後位置も後ろに下がっていくタイプ(座面が斜めに下がる)。しかもその下がり幅が大きい。
運転席周りは結構タイト。シートも日本人の僕でちょうどいいサイズなので、外人だと座面が小さいかも。インパネが顔に近い。ドアが分厚いぶん運転手の空間の幅が狭い。ハンドルが下がり気味で、スピードメーターの上部がハンドルに隠れてしまう。
ブオン!と唸って始動。まだショールームの中なので、余計に大きな音に感じた。ショールームから出て路地に。ボディーが丸っこくて左の車輌感覚がつかめない。路地が狭くて気を遣った。ルームミラーが小さい。サイズも問題だが、畳んだ幌が邪魔で、後方視界はかなり悪い。見えるのは空ばっかり。サイドミラーが頼りだが、丸くて左右の視野が狭い。視界がよろしくないせいか、ボンネットのボリュームのせいか、ぼてっとした下半身の大柄なクルマを操っている感じで車両感覚が掴みにくい。
ハンドルが重い。クイックさは健在(前に試乗した二代目クーペと比較して)だが、クルマ全体がどっしりしてて、曲げるのに力が要る感じ。パワーは要るけど意図通りに曲がるので、それが嫌ではないし、カーブが面白いって言えば面白い。でもゴーカートフィーリングではないかな。

加速も軽快ではないが、力強い。ぐわっと来るけど鋭くない。一旦加速すると、重い車体が惰性でツツーッと路面を滑っていく。流れの悪い道路の2→3→2速みたいな低速シーンでは、ときどきギクシャクする。シフトレバーを左に倒してチョンと引くとマニュアルモードになる。BMW式で、普通と逆。引けばシフトアップ、押すとシフトダウン。すぐ慣れたが、最初は間違えた。間違えたといえばウインカーレバーが左。これも最初はワイパーを動かそうとした。ステアリングの回転方向に動かすと頭では分かっているが、いちいちレバーの刻印「↓L ↑R」を見て確認してしまった。
Mモードのギアチェンジは速くもなく遅くもなくショックもなく。ジェントルだけどトルコンが滑りすぎることもなく、上がったな、下がったな、というのがちゃんと分かる。総じてインフォメーションの類をきちんとドライバーに伝えてくる。さすがドイツ車イギリス車。
シフトレバーの操作感が素晴らしい。コクッコクッとした感触。クリック感を緻密に調整してある。
ブレーキも結構力が要る。踏み込み量でコントロールするタイプだと思うが、ペダルの反発力がかなり高い。制動力は一定で安定している。
サスペンションは固くはないが柔らかくもない。腰が座っている感じ。骨太というか、バネが太いというか。路面の凹凸は分かるけど、揺さぶられはしない。
降ったり止んだりの天気だったが、たまたま止んでいたので幌開けて走った。なにげに生涯初のオープンエアドライブである。風の巻き込みはない。適度に頬をなでられる程度。それより、エアコンをかけたままで、幌開けてるのにエアコンの風が常時顔に当たっていた。それはそれで涼しいので、オープンでもエアコンを使う意味があるんだなと知った。
開放感はもちろんあるが、後席もオープンで頭上に何もない(あたりまえ)ので、これが炎天下だったら死ぬと思った。
途中で小雨がぱらついてきたので、営業マンの指示で幌を閉めた。ルームミラーの手前にある操作盤のレバーを押しっぱなしにすると、後ろからはるばる屋根が伸びてきて、左右の針がAピラーの穴に上手に嵌まった。精度の高い動きだった。
アイドリングストップからの始動がスムーズだった。うちのフィットみたいに飛び出そうとしない。
マニュアルモードでは、スピードメーターの中にあるディスプレイにM4とかの表示が出るのだが、色んな情報と同列の扱いというか、運転しながら見るものという扱いではないというか、とっさの時の視認性がよくないと思った。
後席は狭い。身長180センチの僕がシートを合わせると、後ろの席の膝前のスペースはこぶしひとつ分しかない。ミニのコンバーチブルといえば、端から見て四人とも楽しそう度最強だと思うが、実は後席の二人はめちゃくちゃ辛かったのだ。
いつも書いてる通り、クルマは移動する居住空間、部屋だと思っているので、屋根のないオープンカーには興味ないが、屋根のある普通のMINIには興味がある。コンバーチブルは、普通の3ドアMINIの屋根なし版だ。もし僕がMINIを買うとしたら、間違いなく5ドアにするだろう。
MINIのディーラーは建物が真っ黒なので、クルマとは逆に強面のイメージを持っていたのだが、今回同乗してくれた営業マンは、買わない気満々の僕たち親子にも優しく、気を遣ってくれる親切な人だった。MINIに浮気してもいいかもと一瞬思ったほどだった。

後席の膝前はこれしかない。四人乗りではなく2+2と思った方がよい。

幌はオプションのユニオンジャック柄だった。
試乗したのはクーパーのコンバーチブル。色はラピスラグジュアリーブルーソリッド(たぶん)。直列3気筒1.5リッターターボで6AT。

では乗り込む。ガラス張りのショールームの中で乗り込む。変な感じ。シート調整は手動。高くなっていたので下げる。下げると前後位置も後ろに下がっていくタイプ(座面が斜めに下がる)。しかもその下がり幅が大きい。
運転席周りは結構タイト。シートも日本人の僕でちょうどいいサイズなので、外人だと座面が小さいかも。インパネが顔に近い。ドアが分厚いぶん運転手の空間の幅が狭い。ハンドルが下がり気味で、スピードメーターの上部がハンドルに隠れてしまう。
ブオン!と唸って始動。まだショールームの中なので、余計に大きな音に感じた。ショールームから出て路地に。ボディーが丸っこくて左の車輌感覚がつかめない。路地が狭くて気を遣った。ルームミラーが小さい。サイズも問題だが、畳んだ幌が邪魔で、後方視界はかなり悪い。見えるのは空ばっかり。サイドミラーが頼りだが、丸くて左右の視野が狭い。視界がよろしくないせいか、ボンネットのボリュームのせいか、ぼてっとした下半身の大柄なクルマを操っている感じで車両感覚が掴みにくい。
ハンドルが重い。クイックさは健在(前に試乗した二代目クーペと比較して)だが、クルマ全体がどっしりしてて、曲げるのに力が要る感じ。パワーは要るけど意図通りに曲がるので、それが嫌ではないし、カーブが面白いって言えば面白い。でもゴーカートフィーリングではないかな。

加速も軽快ではないが、力強い。ぐわっと来るけど鋭くない。一旦加速すると、重い車体が惰性でツツーッと路面を滑っていく。流れの悪い道路の2→3→2速みたいな低速シーンでは、ときどきギクシャクする。シフトレバーを左に倒してチョンと引くとマニュアルモードになる。BMW式で、普通と逆。引けばシフトアップ、押すとシフトダウン。すぐ慣れたが、最初は間違えた。間違えたといえばウインカーレバーが左。これも最初はワイパーを動かそうとした。ステアリングの回転方向に動かすと頭では分かっているが、いちいちレバーの刻印「↓L ↑R」を見て確認してしまった。
Mモードのギアチェンジは速くもなく遅くもなくショックもなく。ジェントルだけどトルコンが滑りすぎることもなく、上がったな、下がったな、というのがちゃんと分かる。総じてインフォメーションの類をきちんとドライバーに伝えてくる。さすが
シフトレバーの操作感が素晴らしい。コクッコクッとした感触。クリック感を緻密に調整してある。
ブレーキも結構力が要る。踏み込み量でコントロールするタイプだと思うが、ペダルの反発力がかなり高い。制動力は一定で安定している。
サスペンションは固くはないが柔らかくもない。腰が座っている感じ。骨太というか、バネが太いというか。路面の凹凸は分かるけど、揺さぶられはしない。
降ったり止んだりの天気だったが、たまたま止んでいたので幌開けて走った。なにげに生涯初のオープンエアドライブである。風の巻き込みはない。適度に頬をなでられる程度。それより、エアコンをかけたままで、幌開けてるのにエアコンの風が常時顔に当たっていた。それはそれで涼しいので、オープンでもエアコンを使う意味があるんだなと知った。
開放感はもちろんあるが、後席もオープンで頭上に何もない(あたりまえ)ので、これが炎天下だったら死ぬと思った。
途中で小雨がぱらついてきたので、営業マンの指示で幌を閉めた。ルームミラーの手前にある操作盤のレバーを押しっぱなしにすると、後ろからはるばる屋根が伸びてきて、左右の針がAピラーの穴に上手に嵌まった。精度の高い動きだった。
アイドリングストップからの始動がスムーズだった。うちのフィットみたいに飛び出そうとしない。
マニュアルモードでは、スピードメーターの中にあるディスプレイにM4とかの表示が出るのだが、色んな情報と同列の扱いというか、運転しながら見るものという扱いではないというか、とっさの時の視認性がよくないと思った。
後席は狭い。身長180センチの僕がシートを合わせると、後ろの席の膝前のスペースはこぶしひとつ分しかない。ミニのコンバーチブルといえば、端から見て四人とも楽しそう度最強だと思うが、実は後席の二人はめちゃくちゃ辛かったのだ。
いつも書いてる通り、クルマは移動する居住空間、部屋だと思っているので、屋根のないオープンカーには興味ないが、屋根のある普通のMINIには興味がある。コンバーチブルは、普通の3ドアMINIの屋根なし版だ。もし僕がMINIを買うとしたら、間違いなく5ドアにするだろう。
MINIのディーラーは建物が真っ黒なので、クルマとは逆に強面のイメージを持っていたのだが、今回同乗してくれた営業マンは、買わない気満々の僕たち親子にも優しく、気を遣ってくれる親切な人だった。MINIに浮気してもいいかもと一瞬思ったほどだった。

後席の膝前はこれしかない。四人乗りではなく2+2と思った方がよい。

幌はオプションのユニオンジャック柄だった。