Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

菊花賞の回顧(まとめ)

2012-10-21 17:51:20 | G1
ゴールドシップの完勝だった。
まさにここでは格が違ったレースぶり。

馬群は密集していたので、一見、スローのように見えるが、ペースには菊花賞の標準的に流れた。
1000mごとのラップ1.00.9-1.01.2-1.00.8=3.02.9
上り最速はゴールドシップの35.9。
切れ味ではない、まさに菊花賞らしいスタミナ戦になった。

したがって前に行った組は基本的に厳しい流れ。
流れを考えればゴールドシップの最後方は悪くは無いが、かといって、直線だけで勝つのは当然無理。
コースロスの少ない向こう上面の間に最後方が押し上げて行って、4角では先頭を射程圏に入れる。
しかし、長く脚を使ってきただけにさすがに直線はきつくなり、外から来たベールドインパクトに
交わされるか?のシーンもあったが、そこからの底力が違った。

と同時に強引とも思えるゴールドシップのこのレースぶりで、歯が立たないようでは、
他の馬もだらしがない。
2着以降の馬もタイム的にはそこそこ走れているが、レース内容を考えると、
格の違いは否めない。
春の実績上位馬がゴールドシップだけのレース。
レースの格はG1だが、戦前どおり、メンバーレベルはG1に相応しいメンバーではなかったように思う。

2着スカイディグニティは流れに巧く乗れた1頭。
それとセントライト記念の2着に続きの好走だから、想像以上に力を付けているようだ。

3着ユウキソルジャーはスタミナが活きるレースで最後しぶとく伸びての大健闘。

4着ベールドインパクトは直線、一旦先頭に立とうかというところから、
伸びきれず、最後は止まってしまった。
3冠とも大きく負けているわけではないが、勝ち負け出来る所までは来れないように、
G1級ではないようだ。

本命にしたロードアクレイムはコースロス無く立ち回ったが、直線を向く所で
多少追い出しが遅れるようなところもあったし、切れるタイプではないから、
ゴールドシップとはまで行かないまでも直線でゴールドシップを射程圏に入れるような
ポジションに持っていけるような強気に上がっていく走りをしてほしかった。
スタミナ(があるはず)が活かしきれなかった印象。
馬群が密集せずに内から裁けるような展開になっていればベストポジションであったが、
結果的に動けないまま後方からの直線勝負では良いポジションではなかった。


まとめ
連対馬の傾向
さらに残った馬の4頭のうちの1頭、スカイディグニティが2着。
ゴールドシップも一応、残った馬の1頭だった。
神戸新聞杯勝ち馬ということで評価を落としたが、ディープインパクトとオルフェーヴルに続く、
菊花賞勝ち馬になった。
ゴールドシップがこの2頭相当の実力があるかは別にして、相手関係からいけば、
この2頭と同じような1強で余りにも他馬とは力が違ったことも大きい。


3着馬の傾向
ユウキソルジャーは残せなかった。

(5)前走、4着以下。
  ただし、勝ち馬と0.5秒以内またはオープンクラスの芝2000m以上勝利馬は除く。

神戸新聞杯4着馬は除くも追加か。


オッズバランス編
ゴールドシップ以外はその他大勢。
その馬にしろ人気になった馬がオッズバランスが悪いことになるようなメンバー。
それもあるが、前走でだらしが無い3着で2番人気のマウントシャスタはオッズバランスは悪すぎ。
重賞初挑戦でいきなりのG1のフェデラルホールも人気になりすぎ。
こういう格下からの参戦の場合は、伏兵扱いで人気がなくてこそなのに、
人気になる要素はあったにしても、4番人気は被りすぎ。


馬券は・・・
上位5頭BOXが主力の馬券で、あの組み合わせでは...
惨敗。。。

菊花賞の見解...

2012-10-21 09:07:45 | G1
春までの実績上位馬に故障が多く、菊花賞に順調に駒を進めたのはゴールドシップのみ。
メンバー中、重賞勝ち馬はそのゴールドシップと休み明けのコスモオオゾラの僅か2頭。
実績面で言えば、余りにも低調。牡馬クラシックとしては寂しすぎるメンバーとなってしまった。

だから、このメンバーではゴールドシップの実績は2枚も3枚も上。
大方の見方は1強の図式。
オッズもそのように反映されている。

これが2400mくらいのレースであればゴールドシップを絶対視すべきところだろうが菊花賞は3000m。
全馬未経験の長距離戦。
ゴールドシップは距離適正に不安があるとは思わないが、それでも...の可能性もある。
特に基本的に反応の良いタイプでないし、そんな馬が1枠1番になったのは大きなマイナスになりかねない。
おそらく前には行けないので後方からになるのは必至。
内枠なので、追い上げに行く時に外に持ち出すロスが生じる可能性や、裁けずに追い出しが遅れる可能性など。
危険要素もある。
最後に確実に伸びてきても、ダービーのように脚を余すような形で取りこぼす可能性はある。

勝つ可能性はゴールドシップが1番高いと思うが、勝負事などで負ける可能性もある。
その負ける可能性を重視しても良いレースだと思う。

本命はロードアクレイム。
良血馬が神戸新聞杯で開花した形。
父3冠馬ディープインパクト、母オークス馬レディパステル。
母系はトニービン、ブラッシングルームとスタミナに長けた菊花賞や天皇賞・春に強い結構背景。
神戸新聞杯のレースぶりからも距離が伸びれば、さらに良さそうな内容だったと思う。
菊花賞でこその馬である。

対抗はエタンダール。
セントライト記念は惨敗レベルの4着。
見所はなかった。
ただ、流れに乗れずに勝ち負けできる位置取りにいなかった部分も大きい。
それでも長くしぶとい脚が使えるところを見せた。
切れすぎない脚が如何にも長距離でこそパフォーマンスを上げそうな雰囲気がある。
ダービーもゴールドシップとは0.4秒差。
春の実績上位馬がこぞっていなくなった今回ならば実績上位な立場とも言えなくもない。
近走の着順的に冴えないから人気にならないが、長距離ならば十分戦える下地は見せている。

そして単穴にゴールドシップ。
勝ちきってしまう可能性も有りつつということで、このくらいの評価が妥当とする。

あとは秘密兵器(☆)としてベールドインパクト、タガノビッグバンの2頭を取り上げる。

ベールドインパクトは皐月賞、ダービーともそれなりには走っている。
春の実績馬がほとんどいないとなれば、エタンダール同様、十分戦えるはずだし、
距離が伸びるのもこの馬は良さそう。
京都新聞杯2着もあり、京都の馬場適正もある。
近2走(ダービー、神戸新聞杯)の着順の悪さがオッズに反映されているようで人気はないが、
極端に言えば、ゴールドシップを除けば「その他大勢」の馬たち。
ゴールドシップ以外で人気になる馬と人気が示すほど力が見劣るとは思わない。
むしろ上の可能性も十分ある。

もう1頭のタガノビッグバンは距離を伸ばして勝ち上がってきた。
先行力があるのも魅力。
展開が嵌れば押し切りもありそう。