唐招提寺 金堂
唐招提寺は天平宝字三年(759)、唐の高僧鑑真大和上によって創建されました。
鑑真大和上は聖武天皇の願いに応えて来朝を決意されました。
井上靖の「天平の甍」にもあるように、五度の失敗にも屈することなく来日して
わが国に戒律を伝え、大和上の称号を賜りました。 その後、戒律を学ぶ道場として
当寺が創立されました。 以来千二百五十年、律宗総本山として、その法灯を今に伝えています。
金堂は代表的な天平建築です。 平成10年(1998)には、金堂を含む唐招提寺の伽藍建築が
世界文化遺産に登録され、その保存に対する機運の高まる中、平成12年(2000)より
10年間を要して「金堂平成大修理」が行われました。
天平様式に再建された 「南 大 門」
南大門を入ると正面に 「金 堂」 があります。
わが国現存最大の天平建築です。天平金堂唯一の遺構として君臨しています。
堂内には、本尊乾漆廬舎那仏、薬師如来、千手観音、梵釈二天、四天王が安置されています。
講 堂
金堂の後ろにつづく講堂は、奈良仏教の上代寺院がいずれも学問寺の性格を濃厚にしていた関係上
講筵聴問の場であったが、この建物は和上の創意に際して特に宮廷から平城宮の東朝集殿を賜って移築したものです。
堂内には本尊弥勒如来(鎌倉時代)持国、増長二天(ともに奈良時代)を安置しています。
講堂わきには桜が綺麗に咲いていました。
舎 利 殿
境内唯一の重層建造物です。
二つある校倉の北側にある宝蔵 (遺存例少ない天平校倉)
吐 水 盤
鐘 楼 (平安期の梵鐘)
北原白秋歌碑
御 影 堂 (みえいどう)
御影堂は高い塀に囲まれていて殆ど外側からは見えないようになっています。
鑑真和上坐像(国宝)が奉安されています。
東山魁夷画伯が描いた鑑真和上坐像、厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められています。
6月6日、開山当日を中心に、約一週間開扉されるそうです。
ということで ・・・ 残念ながら参拝することはできませんでした。
鑑真和上御廟
唐招提寺を後にして ・・・ 薬師寺まで塀づたいの静かな道を歩いていくと
満開の桜が綺麗に咲いていました。
奈良の佇まいが、とても好きで ・・・ 再び訪れてきました。
偶然、近鉄奈良駅からのバス停で千葉の方と乗り合わせました。
雨模様で寒く 「寒いですねぇ~」 という声掛けから、同じ街にお住まいの方が一人おられたのも
分かりました。 面識こそありませんでしたが、遠方の地で同じバスに乗り合わせるなんて ・・・
しかも、その方たちとは巡る場所も違うので唐招提寺で別れたのですが、何とまた、夕方に
近鉄奈良駅の化粧室の前で、バッタリと会ったのです。 こんなことってあるんですね。
一人の方は同じ街にお住まいですので、お会いするかもしれません。 その時は
お互いに声を掛けて下さいねと、言葉を交わしてお別れしました。
画像の取り込みなど未だ出来ていないのですが ・・・
奈良の散策 つづきもどうぞお付き合い下さいますよう宜しくお願い致します。