▼きょう12月11日金曜、日程の隙間を縫って、なんとか今週も「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の新しい放送を収録しました。
時間が無いなか、3本を撮れました。
今夜から、いつものようにアップしていくと思います。
時間が無いなか、3本を撮れました。
今夜から、いつものようにアップしていくと思います。
その中の1本で話したのですが「国防部会に来ていた自衛隊の佐官級の士官たち ( 自衛隊では士官といわず幹部といいますが、これはおかしい。国際社会と合わせるべきです ) に、どうぞ部会で発言してくださいと促しました」という話をしました。
そのときの写真です。
4人の同意を得て、撮りました。
おとといの12月9日水曜の朝、自由民主党の本部で開かれた「国防部会・安全保障調査会合同会議」に、いつもの通り、議員の中ではいちばん最初に行きました。
すると、防衛省の内局の文官たちもまだ来ていませんでしたが、各自衛隊の佐官たちがすでに来ていたのです。
▼ぼくはいったん議員席に着いてから、自衛官のところに行き、次の話をしました。
「国防部会は、イージス・アショアの中止に伴う議論をずっとしていますね。しかし自衛官の発言は一切、ありません。これを正しいこと、まともなこととは、思っておられませんよね」
「この問いに返事はしなくても良いです。お立場はわかります。しかし部会が始まれば、そこでは発言してくれませんか。ぼくはただの議員に過ぎませんが、ぼくに促されたと仰って、発言してくれませんか。ぼくがその責任は負います」
「みなさんがよくご存じの米軍はいつも、議会でよく証言していますよね。アメリカに限らず、世界中でそうです。日本の自衛隊だけが、こういう部会でも、国会審議でも発言できない、発言しない。そこから変えませんか」
4人の返事は書きません。
ぼくが勝手に話しかけただけですから。
ただ、防衛省・自衛隊との長い連携において、これもずっと申しあげていることです。
▼おそらくは、戦前の帝国陸海軍に発言権があり過ぎたから、といったことが背景でしょう。
しかし負けたら発言権を喪う国防軍など、ありません。あり得ません。
むしろ敗因を探るために、積極的に発言せねばならないのが、世界の常識です。
▼この4人の自衛官には、ぼくの東大のゼミでの女性の教え子が、高い志を抱いて来春に、防衛省の内局にキャリア行政官 ( 官僚 ) として入省することもお話をしました。
「彼女の志が裏切られることのないよう、内局ともしっかりした議論を堂々とお願いします」と僭越ながら、お願いしました。
こゝろから伏してお願いを致す気持ちです。
そのときの写真です。
4人の同意を得て、撮りました。
おとといの12月9日水曜の朝、自由民主党の本部で開かれた「国防部会・安全保障調査会合同会議」に、いつもの通り、議員の中ではいちばん最初に行きました。
すると、防衛省の内局の文官たちもまだ来ていませんでしたが、各自衛隊の佐官たちがすでに来ていたのです。
▼ぼくはいったん議員席に着いてから、自衛官のところに行き、次の話をしました。
「国防部会は、イージス・アショアの中止に伴う議論をずっとしていますね。しかし自衛官の発言は一切、ありません。これを正しいこと、まともなこととは、思っておられませんよね」
「この問いに返事はしなくても良いです。お立場はわかります。しかし部会が始まれば、そこでは発言してくれませんか。ぼくはただの議員に過ぎませんが、ぼくに促されたと仰って、発言してくれませんか。ぼくがその責任は負います」
「みなさんがよくご存じの米軍はいつも、議会でよく証言していますよね。アメリカに限らず、世界中でそうです。日本の自衛隊だけが、こういう部会でも、国会審議でも発言できない、発言しない。そこから変えませんか」
4人の返事は書きません。
ぼくが勝手に話しかけただけですから。
ただ、防衛省・自衛隊との長い連携において、これもずっと申しあげていることです。
▼おそらくは、戦前の帝国陸海軍に発言権があり過ぎたから、といったことが背景でしょう。
しかし負けたら発言権を喪う国防軍など、ありません。あり得ません。
むしろ敗因を探るために、積極的に発言せねばならないのが、世界の常識です。
▼この4人の自衛官には、ぼくの東大のゼミでの女性の教え子が、高い志を抱いて来春に、防衛省の内局にキャリア行政官 ( 官僚 ) として入省することもお話をしました。
「彼女の志が裏切られることのないよう、内局ともしっかりした議論を堂々とお願いします」と僭越ながら、お願いしました。
こゝろから伏してお願いを致す気持ちです。
▼これは東京・市ヶ谷の防衛省の構内に、実戦配備されているPAC 3 ( パック・スリー ) です。
防衛省の許可のもと、きょう12月10日木曜に撮影しました。
防衛省の許可のもと、きょう12月10日木曜に撮影しました。
▼24時間、365日態勢で、空から弾道ミサイルが襲ってきたときに、それを撃ち落とそうと、備えています。
不肖ぼくに向かって敬礼してくれている、わたしたちの自衛官は、まさしく凜々しい姿です。
深い敬意と感謝を、あらためて感じます。
ただ、このPAC 3 が弾道ミサイルを撃ち落とそうとするとき、それはターミナル段階、すなわち終末段階です。
終末とは、どういう意味か。
すなわち、たとえば北朝鮮や中国から日本に向けて弾道ミサイルが撃たれたとして ( あくまで仮定です ) 、海上自衛隊のイージス艦が、それを洋上で撃ち落とすことに失敗し、この写真で言えば、東京の空にミサイルが現れて、市街地に着弾しようとする直前の段階なのです。
ここで撃ち落とせなければ、もはや、東京都民、日本国民が大量殺戮に晒(さら)されることを防ぐ手段は、ありません。
▼しかも、たとえば中国はすでに、弾道ミサイルという大量破壊兵器から、次の無差別殺戮の段階であるHGV、極超音速 ( ごくちょうおんそく ) 滑空体に進んでいます。
弾道ミサイルよりもさらに遙かに猛速、最大では音速の20倍で飛びます ( 開発の初期段階では、音速の5倍ほど ) 。
しかも、軌道を変化させるので、レーダーが捉まえられず、やっと見つけたときには、もう着弾の寸前です。
弾道ミサイルは、綺麗な弾道を描くからこそ弾道ミサイルです。弾道を描いてくれるのなら、早い段階でレーダーは見つけられます。
その弾道ミサイルだけでも、恐ろしい脅威ですが、HGVは桁違いです。
上掲の写真のPAC3、そしてイージス艦もみな、HGVには無力です。
そうです、もはや無力なのが裸の現実です。
HGVに対しては今のところ、アメリカ軍ですら有効な迎撃手段を持っていません。まったく持っていません。
何もできないのでは、ありません。
迎え撃つのなら、それは無理だということです。
まるで違う手段があります。
それは、元を絶つことです。
▼ぼくはこのあと、防衛省から議員会館の自室に戻り、内閣、そして防衛省の地位の高い行政官たちと議論しました。
なんの議論か。
イージス・アショアの中止を受けて、日本の空の防衛をどうするかという議論です。
先日、ぼくが代表を務める議員集団、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) の総会にゲストで来られた総理経験者が、思いがけず長時間、出席した護る会メンバーの議員たちに話してくださいました。
護る会64議員のうち、40数人が参加していました。
総理経験者は、隣に座っていたぼくを見ながら、こう仰いました。
「青山さんが私をピストルで撃ったとします。私は、青山さんを撃ちますよね。しかし、そうではなくて、青山さんの撃ったピストルの弾を撃とうとするのが・・・ ( イージス・アショアだったのです ) 」
言葉の通りではありません。
あくまで趣旨です。
▼これは見事なまでに、的確な指摘です。
弾道ミサイルだろうが、HGVだろうが、撃ってくる元はあるわけです。
基地か、TELと呼ばれる移動式ミサイル発射トレーラーか、いずれにしても空に湧いて出るわけじゃなく、必ず撃ってくる「元」があります。
そこを叩く能力を日本が持ち、ミサイルを撃たれない、戦争にならない、そのための抑止力を持つ以外に、平和の道は無いのです。
▼きょうなぜ、防衛省に行ったか。
それはあらためて、お話しします。
今夜は、急ぎの仕事に戻らねばなりませぬ。明日の朝まで確実に、かかります。
みなさん、写真の空をもう一度、見てください。
この日本の空を、これ以上、恐ろしい空にしてはなりません。愛する者を護らねばなりません。
不肖ぼくに向かって敬礼してくれている、わたしたちの自衛官は、まさしく凜々しい姿です。
深い敬意と感謝を、あらためて感じます。
ただ、このPAC 3 が弾道ミサイルを撃ち落とそうとするとき、それはターミナル段階、すなわち終末段階です。
終末とは、どういう意味か。
すなわち、たとえば北朝鮮や中国から日本に向けて弾道ミサイルが撃たれたとして ( あくまで仮定です ) 、海上自衛隊のイージス艦が、それを洋上で撃ち落とすことに失敗し、この写真で言えば、東京の空にミサイルが現れて、市街地に着弾しようとする直前の段階なのです。
ここで撃ち落とせなければ、もはや、東京都民、日本国民が大量殺戮に晒(さら)されることを防ぐ手段は、ありません。
▼しかも、たとえば中国はすでに、弾道ミサイルという大量破壊兵器から、次の無差別殺戮の段階であるHGV、極超音速 ( ごくちょうおんそく ) 滑空体に進んでいます。
弾道ミサイルよりもさらに遙かに猛速、最大では音速の20倍で飛びます ( 開発の初期段階では、音速の5倍ほど ) 。
しかも、軌道を変化させるので、レーダーが捉まえられず、やっと見つけたときには、もう着弾の寸前です。
弾道ミサイルは、綺麗な弾道を描くからこそ弾道ミサイルです。弾道を描いてくれるのなら、早い段階でレーダーは見つけられます。
その弾道ミサイルだけでも、恐ろしい脅威ですが、HGVは桁違いです。
上掲の写真のPAC3、そしてイージス艦もみな、HGVには無力です。
そうです、もはや無力なのが裸の現実です。
HGVに対しては今のところ、アメリカ軍ですら有効な迎撃手段を持っていません。まったく持っていません。
何もできないのでは、ありません。
迎え撃つのなら、それは無理だということです。
まるで違う手段があります。
それは、元を絶つことです。
▼ぼくはこのあと、防衛省から議員会館の自室に戻り、内閣、そして防衛省の地位の高い行政官たちと議論しました。
なんの議論か。
イージス・アショアの中止を受けて、日本の空の防衛をどうするかという議論です。
先日、ぼくが代表を務める議員集団、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) の総会にゲストで来られた総理経験者が、思いがけず長時間、出席した護る会メンバーの議員たちに話してくださいました。
護る会64議員のうち、40数人が参加していました。
総理経験者は、隣に座っていたぼくを見ながら、こう仰いました。
「青山さんが私をピストルで撃ったとします。私は、青山さんを撃ちますよね。しかし、そうではなくて、青山さんの撃ったピストルの弾を撃とうとするのが・・・ ( イージス・アショアだったのです ) 」
言葉の通りではありません。
あくまで趣旨です。
▼これは見事なまでに、的確な指摘です。
弾道ミサイルだろうが、HGVだろうが、撃ってくる元はあるわけです。
基地か、TELと呼ばれる移動式ミサイル発射トレーラーか、いずれにしても空に湧いて出るわけじゃなく、必ず撃ってくる「元」があります。
そこを叩く能力を日本が持ち、ミサイルを撃たれない、戦争にならない、そのための抑止力を持つ以外に、平和の道は無いのです。
▼きょうなぜ、防衛省に行ったか。
それはあらためて、お話しします。
今夜は、急ぎの仕事に戻らねばなりませぬ。明日の朝まで確実に、かかります。
みなさん、写真の空をもう一度、見てください。
この日本の空を、これ以上、恐ろしい空にしてはなりません。愛する者を護らねばなりません。