長い盟友で居てくださった安倍晋三元総理（2022/07/08）

　まことに僭越な物言いながら、長い、長い盟友で居てくださった安倍晋三元総理に、ほんとうにお疲れさまでした、これからも居場所こそ違え、連帯していきますとお誓いするとともに、ご家族、ご親族に魂からのお悔やみを申しあげます。

安倍さんが戻ってくると信じていました　　しかし病院が会見なさっている以上、現実を受け容れるほかありません　　19時から、ありのままに「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の生放送でお話します

▼今ぼくは、今夜7月8日金曜の18時15分に予定していた神戸・三宮センター街の練り歩きと、19時に予定していた三宮駅前の演説を中止して、大阪市内に居ます。
　その前の13時半の西宮北口、16時の神戸・元町駅前は、いずれも予定の演説を中止し、安倍晋三元総理を巡るお話しを致しました。これらはいずれも、すでに集まっていたかたがたの「何が起きているのかを知りたい」というお気持ちに応えるためです。選挙活動ではありませんでした。

▼このあと19時から、お話をします。
　自由民主党の「民主主義はテロに負けない」という呼びかけのもと、明日7月9日・土曜は、予定の通りに遊説の最後を遂行する見通しです。

運命の日の朝（2022/07/08）

　きょう7月8日金曜、午前8時50分頃、羽田空港で9時発のANA17便に乗って席に着いていると、どなたかがぼくの肩を叩きました。
　けっこう強くです。
　見ると、安倍晋三・元総理がニコニコと笑いながら、斜め前の自席に着かれるところでした。
　その場では、ほかのお客さんがいらっしゃるので、ぼくが安倍さんに近づいて「総理、お疲れさまです」とだけ声をお掛けし、自席に戻りました。
　政治記者の出身者は、総理経験者を、退任後も「総理」と敬意を込めて呼ぶことが多いです。ぼくは総理経験者がどなたであれ、そうしています。

　フライトのあいだ、安倍さんは、新聞の経済面をじっくり読まれたりなさっていました。
　いつもの安倍さんらしく、CAさんの手を煩わせることもなく、静かに穏やかに座っておられました。

(修正しました)(書き加えました)　　安倍さんは生死の境の戦いから、ぼくらの元へ戻ってこられると信じています

　伊丹に着くと、ぼくの方を見ながら立たれたので、機の扉が開くまでのあいだ、機内の隅で、選挙の最新情勢について話しました。
　安倍さんは、奈良に入る意義について「やっぱり油断しないで、しっかり固めないとね」と話され、それから京都の複雑な情勢について、各党の動きを実に正確に話されました。
　いつものように水面下に踏み込んで、短い言葉で的確に情勢を指摘なさいました。

　そして伊丹空港では、警護の邪魔にならないよう、安倍さんとは離れました。
　安倍さんのいつもと変わらないスマートな背中が、遠くに、見えていました。

　ぼくはそのあと宝塚に入り、選挙演説をしているとき、同行の政策秘書から、事件の一報をスマホの画面で見て、目を疑いました。
　まずは、ここまでしか書けません。
　主権者・国民のみなさんとともに、安倍晋三さんの生還への戦いを全身全霊で祈っています。

〆切は、きょう7月8日金曜の午後1時（2022/07/08）

▼「申し込みの期限が来ているのを、参院選で忘れていました。慌てて申し込みましたよ」という趣旨のコメントを頂きました(趣旨です。言葉の通りではありません)

　このコメントのおかげで、ぼくも気づきました。
　そうですね、参院選が始まってからは、一度もお知らせをしていませんでした。
　これは、独立講演会です。

▼独立講演会というのは、選挙遊説とは対照的に、参加者のみなさんを限定し、絶対の非公開と漏洩の防止を条件に、水面下の動きを伝える場です。

　不肖ぼくがこうした水面下情報を伝える手段はふたつあります。
　ひとつは、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)です。ここです。これは精緻な文章で機密情報に絞って伝えます。(選挙中は法の定めによって配信できません。選挙が終われば再開します)
　もうひとつが、この独立講演会です。
　みなさんとリアルに対面し、質問にも大量に答え、講演時間は原則4時間半と、定例の講演会としては他に決してみられないものです。

▼主宰者の独立総合研究所の許可を得て、募集要項を下掲します。
　〆切は、きょう7月8日金曜の午後1時という厳しさですが、開催は、参院選の投開票日から21日を経た7月末です。
　選挙後の総括をするためにも、できることなら是非とも、みなさんとお目にかかりたいと考えています。

青山繁晴の道すがらエッセイ／On the Road