功山寺決起

第160回 独立講演会@東京に当選しました。㊗️

10月8日に「きみの大逆転」(2020-09-19 03:09:27)

2020-09-19 06:00:16 | On the Road

▼ぼくの少年時代は、本を濫読し、文章を「中学生文学」という中学生向けの文芸誌に寄稿し、弱小の陸上部にいました。
 その時代、もっとも関心を持っていた作家たちは、なぜか海外のひとたちです。

 人間の暗黒に踏み込むしかなかったドストエフスキー、その奇矯なリアリズムがなぜか少年のこころを摑んでいたゴーゴリ、物語のなかの女性たちが実在しているかのようだったジイド、自然な共感が湧くカフカ、いずれも文庫本が擦り切れるまで読みました。
 通っていた中高 ( 淳心学院 ) の友だちは、「なんで青山はいつも外国のんを読むんや」と聞きました。

 ぼく自身も不思議でした。
 ロシア語もフランス語もドイツ語も分からなかった、と言うより勉強する気もまるでなかったので、すべて翻訳で読み、その翻訳の悪文にかなり悩まされていました。
 それなのになぜ、わざわざ翻訳文学を読むのか。
 そう言えば、外国語で唯一、学校で習っていた英語による文学は、読まないことはなかったけれども、どういうわけか、それほど熱心には読まなかったですね。
 英語の作家のヘミングウェイやオー・ヘンリーはかなり読み込みましたが、英語圏以外の作品に馴染むことの方が多かったです。
 一方で国文学も、大量に読んでいましたが、身近すぎて、外国文学ほどの引っかかりがない感じでした。



▼なぜ急に、新政権の組閣が終わろうとするなかで、こんなことを書いたか。
 それは、にんげんの生き方としては、フランスの作家、アンドレ・マルローにいちばん関心があったことを思い起こしたからです。
 マルローは「人間の条件」でゴンクール賞をとった本格的な作家でありつつ、ド・ゴール政権で大臣に就任して政治に携わりました。
 すると、「堕落した」といった根拠なき批判、中傷を同じ作家仲間から浴びたりします。
 しかし意に介さず、あくまでも文学と政治、書くことと行動すること、それらを両立して生きて、死したひとです。

 4年と3か月前に思いがけず選挙に臨むとき、誰にも言いませんでしたが、このマルローの生き方が頭に浮かんだのです。
 偉大なマルローと比肩できるわけじゃない。
 しかし、政治と文学を両立する覚悟を、定めたいな、きっとあれこれ言われるだろう、しかし定めたいな。
 そう思いました。

 参議院議員選挙に出るとき、ぼくは作家ではありましたが、すでにシンクタンクの社長との兼業でした。
 マルローは戦うパイロットとしてスペイン人民戦争に参戦したり、ナチに抵抗するレジスタンスの一員として地下活動で銃をとったりの行動派でした。
 ぼくもイラク戦争に行ったりしているけど、それは戦うためではありません。戦うのは、危機管理や安全保障、また資源エネルギーの実務者として銃なき戦いでありました。
 実務家であることが、ぼくにとっては、行動だったのです。

 そこに思いがけず、国会議員の任務が入ってきました。
 ぼくにとっての行動は、国会と政党で日本の政 ( まつりごと ) に取り組むことに一変したのでした。

▼同時に、書くことにそのまま取り組み続けることこそ、ぼくがぼくであるための生き方です。
 したがって、現在の不肖ぼくにとって、祖国とみんなに貢献するための生き方は、政治と文学の両立しかありません。

 そして、ぼくにとって文学に携わることとは、ノンフィクションとフィクション ( 小説 ) の両分野に取り組むことです。
 自然に、そうなっていました。

「タイムマシーンに乗って、降りて」
 これは、ぼくの新刊の「きみの大逆転 ハワイ真珠湾に奇蹟が待つ」 ( ワニブックスPLUS新書 ) の新章のタイトルです。
 新しく書き下ろしました。
 この新書は、予約が始まっています。
 一例は、ここです。
 まつりごとの直中 ( ただなか ) にあって、命を削って文字を刻みました。
 予約は低調です。他の本との比較ではなく、ぼくの本としては低調だと思います。
 水面下での動きが多い、まつりごとに力を費やし、たとえばテレビにはまったく顔を出さなくなりました。ぼくは、確実に、忘れられつつあるのでしょう。
 ネットの世界では違うというひとも居るかも知れません。ぼく自身は客観的にみて、そう思いません。新しい動画「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( ここです ) のチャンネル登録もまた、さして増えないからです。

 本は、読むひとがいなければ、本にはなりません。紙の塊です。

▼10月6日に大型書店に並び始め、10月8日には全国発売です。
 さて、この本の運命はどうなるでしょうか。
 紙の塊にはしたくありませんが、すべて、ぼくの責任です。  

▼その翌月には、完成に18年4か月を費やした小説が発刊されます。
「わたしは灰猫」 ( 扶桑社 ) です。

 大型書店では、11月9日に並び始め、全国津々浦々の発売は11月11日です。
 これも、その前に予約が始まるでしょう。
 さて、どうなるか。

 おのれのこれからについて、いい予感は皆無です。
 議員になってこれまでの4年2か月も、「人生が粉々に壊れる」と思った予感の通りでした。
 それでもやることは変わりません。
 結果は求めずに、じりじりと進みます。





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どのように伝えるのが、公平か、そして公正か、それをじっくり考えています。(2020-09-18 20:09:32)

2020-09-18 21:16:13 | On the Road

・・・どのように伝えるのが、公平か、そして公正か、それをじっくり考えています。

 なお、このブログは個人の庭です。
 思うように書かせてください。

 庭は、高い塀で隠さない限り、外から誰でも見ることができる、誰にも見える。
 ですから、社会の一部としての責任があります。
 同時に、個人宅の一部ですから、本人の好きな花を植えて、育てます。誰かが入ってきて違う草を植えられたり、花を手折られたりしていい訳ではないですよね。


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マサカへの倍返し!(2020-09-18 18:19:06)✕(2020-09-18 18:49:22)

2020-09-18 21:07:00 | On the Road

 昨夜、ぼくごときの政治的な力、あるいは意思を削ぐために、マサカと言わざるを得ないやり方の、政治的な動きが具体的に現れました。

 そんなものでは済みませんよ。

 ぼくにも転機になります。


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10月25日、福岡へ「第106回 独立講演会」(2020-09-18 14:31:12)

2020-09-18 15:13:10 | On the Road
 主宰者の独立総合研究所から募集を開始したとの連絡がありました。
( ぼくは独立総合研究所の代表取締役・兼・首席研究員を務めていましたが、今は完全に退任していますから、講演会の運営には一切、関わっていません。講演そのものだけを委託されて遂行しています )

 その独立総合研究所の許可を得て、募集要項の一部を下掲します。

第106回 独立講演会@福岡 (2020年 10月25日 : お申込みの受付を開始致しました)

講演日】2020年10月25日(日)

【スケジュール】
受付:12時45分~14時00分
講演:14時00分~18時30分
※1時間30分おきに休憩あり
【講演内容】
日本は敗戦後75年にわたり、自律・独立なき世界に甘えてきた。だからこそ、この危機にぼくらの祖国は甦る。一緒に考えよう、一緒にやろう その7
【会場】
エルガーラホール 8階 大ホール(指定席)
福岡県福岡市中央区天神1-4-2
JR博多駅よりタクシーで約10分
地下鉄空港線「博多駅」より「天神駅」まで5分
地下鉄空港線「天神駅」下車 徒歩5分
地下鉄七隈線「天神南駅」下車 徒歩1分
詳しくは、こちらをご覧ください。
【受講料】
一般 5,000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4,000円(税込)
【申込期間】
2020年9月18日(金)正午~ 2020年10月5日(月)13時
※申込期間内のみ、お申込みを受付致します。
【申込方法】
「申込フォーム」ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申込みください。
※「申込フォーム」へ入力される前に、必ずページ下の【新型コロナウイルス感染予防対策】までお読みください。

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妥協的な動きが模索される可能性(2020-09-18 05:22:02)

2020-09-18 06:59:04 | On the Road
▼来年に、縮小型で東京オリンピック・パラリンピックを開催しようとするとき ( その開催そのものは支持します ) 、習近平国家主席の国賓来日を開会式や、場合によっては閉会式に出席という名目で、実現しようとする動きが出る可能性を感じます。
▼韓国の文在寅大統領に対しても、安倍総理が去ったのを機に、妥協的な動きが模索されると考えます。



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