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6月22日 ジャパンブルー

2006-06-22 | 豆知識
明日の早朝はいよいよブラジル戦。
みなさんの中にも寝不足続きの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、ユニフォームのカラーになぞらえて、「ジャパンブルー」「サムライブルー」などという言葉が飛び交っています。
「ジャパンブルー」。その歴史は、はるか江戸時代にさかのぼります。

江戸幕府が布いた鎖国政策によって、ヨーロッパ渡来の色彩は束の間の刺激に終わりました。
この頃、士農工商の序列とは反対に、商人、職人などの庶民階級が実際には社会を動かす実力を持ち初めていたのです。

この時代から、日本の色として取り上げるのに最もふさわしい色は、特権階級を代表する紫や紅ではなく、藍染めの納戸色、花色、紺色などの青になったとも言われています。

そのような時代背景のもと、幕末に日本の土を踏んだ西洋人が、「ジャパンブルー」と名付けたのは、まさしくこれらの藍染めの青でした。
また、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが初めて見た日本を「何もかも青い国」だと記したのは、やはり藍染の青の実見記録だったのでしょう。

現在も、日本人の多くから愛されている「ブルー」の色。その背景には階級制度といった時代の象徴も見え隠れします。しかし、「爽やか」「清涼感」「清潔」「安全」といった「ブルー」の色味が持つ潜在的なイメージが、日本人の心をしっかりつかんでいるのかも知れませんね。


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