ぱぷあ日記

海外生活はもう引退。これからは、日本に腰を落ち着けようと思います。第二の人生を切り開く様を書いていこうかと

野良桜

2010-04-14 17:16:09 | 植物
サクラの写真だが、手前は、ソメイヨシノ、その後ろの山にもしょぼいサクラが咲いている。こんな所に植える人もいないだろうし、種が落ちて生えてきたもののように思う。ではこの種は、どこから来たのだろうか?確か去年も今頃このネタを書いた。



これらのサクラを見ていくと、その形質はさまざまな事がわかる。こちらの写真で花が咲いている木は全てサクラだが、花色、咲く時期などバラバラである。変異も考えられるが、これまで広いバラつきは尋常ではない。交配種であるソメイヨシノの種がばら撒かれこのような風景を作っているのでは?と昨年は書いたが、調べてみるとどうやらサクラは、自家不和合性らしい。これはどういうことかというと、同一個体の花粉と胚からは、受粉しても結実しないと言う事である。ソメイヨシノは、クローンなので、何本あろうとも同一個体なので種はできない。また不稔性(俗に言う種無し)なので、結実はしないと言われている。
しかし、まれに結実する可能性もあるし、ソメイヨシノの花粉が、別のサクラと受粉し結実する可能性もあり、巷にこれだけサクラがあれば、あらゆる可能性もある。こうして生まれた雑種が、野良サクラとなっているのだと思われる。



帰化昆虫のヨコズナサシガメも今では、どこでも見られるポピュラーな昆虫となっている。野良桜に彩られていく景観もこれに似たようなもので、人為的な要素が、新たな景観を作る里山は面白い。

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6 コメント

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桜の結実 (humpback_1976)
2010-04-15 06:44:30
Oikawaさん、突然の寒さがキツいですね。
子供の頃の記憶で、藤沢にてソメイヨシノと考えられる桜が結実していたのをはっきり覚えています。友達同士で食べてみたところ、とても苦かったのを覚えています。横浜でも何度か結実をみたことがある気がするのですが、記憶違いかなあ。山梨ではまだ見たことがありません。
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humpback_1976さん (OIKAWA)
2010-04-17 23:16:15
>藤沢にてソメイヨシノと考えられる桜が結実していたのをはっきり覚えています。

僕も見た記憶が有ります。しかし、結実した実ですが、種は発芽するとはかぎりません。植物と言うのは、あいまいな部分が多く例外も良くあります。ソメイヨシノは、クローンと言われますが、変異に枝変わりというのも植物には知られていてどうなのかも僕には判りません。正直言ってDNAを見てみないとなんともいえないように思います。
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結実…? (ばんどり)
2010-04-18 07:22:07
植物にとっては「発芽」が結実の生命でしょうが、
その前段階の発芽しない「結実」はツキノワグマやハクビシン、ヒヨドリの大好物ですね。
実を食べる生物にとっては、発芽しなくても食べられればそれでよし、と。

近所の桜公園にあるサクランボを毎年クマが食いにきていますが、大量の糞があってもたしかに発芽してません。
不思議に思っていましたが、その種子の「芯」を食べるためにこんどはノネズミが運び去ります。
発芽しないのに、芯があるのも不思議…?
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ばんどりさん (OIKAWA)
2010-04-19 18:02:57
僕なりに考えてみました。
交配の手法で、胚培養と言うのがあります。これは、まだ未熟な胚を取り出し、試験管のなかで、培養し植物を得る方法ですが、これによって、不可能と言われた交配ができるようになりました。何故こんな事をするかというと、受粉したにもかかわらず、交配の相性などで、胚が成熟する前に死んでしまう事があります。もしかすると、胚が成熟前に死んでしまっているのかも知れません。

もう一つ考えられるのは、種をネズミが食い尽くしているのかもしれません。サクラは、発芽まで低温に遭わねばならず、発芽は翌年になります。鳥なんかが食って、ばら撒かれると効果は大ですが、熊みたいに大量に食われ排出されると、種が食われるリスクは、倍増しそうな気がします。熊は、サクラにとって招かざる客かもしれません。
僕なりの検証なので、当てにはなりません。
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ウンコ盆栽づくり (ばんどり)
2010-04-22 07:39:52
>発芽まで低温に遭わねばならず、発芽は翌年になります。

盆栽づくりをやっていると、山野の種子は、動物に食べられた後でも冬を越さないと発芽しないものが多いですね。
クマの糞で、どんぶり一杯ほどのサクラの種子が3週間ほどで見事に消えていきますから、ネズミがせっせと運んでいることは事実です。
そんな撮影も今年のテーマです。
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ばんどりさん (oikawa)
2010-04-23 21:52:40
このような種子を難発芽種子とも言いますが、種子皮が硬かったり、種子内に発芽阻害物質があったりその方法も色々有るようです。
写真のほうも楽しみにしています。
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