河北新報
東京電力が福島第1原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、浄化後に海に放出する計画で、東電と国は19日、いわき市で開かれた県漁連の組合長会議で、浄化設備の試験結果や運用方針案を説明した。試験で放射性物質濃度が放水基準を満たしたことなどから、県漁連は、東電と国が漁業者向けに計画の詳細の説明会を開くことを了承した。
説明によると、放水基準は、実施している地下水バイパス放水と同じで、セシウム134とセシウム137が1リットル当たり1ベクレル、トリチウムが1500ベクレルなど。浄化試験は5回、地下水計4000トンで実施し、いずれも基準を満たした。
運用方針案は(1)放水前の検査でセシウムが基準を超えた場合、基準を満たすまで浄化を繰り返す(2)浄化できないトリチウムが基準を超えたときは、原発構内のタンクに移す-などとしている。
組合長会議では「じっくり時間をかけて説明すべきだ」といった声があったが、説明会開催に異論は出なかった。日程は東電と漁協が協議する。県漁連の野崎哲会長は「汚染された水だが、地下水バイパスと同じ基準まで浄化できれば、計画に協力したい」と述べた。
東電は9~10月、漁業者を対象に、計画の概要に関する説明会を開いたが、参加者から強い反発が出ていた。
2014年11月20日木曜日
東京電力が福島第1原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、浄化後に海に放出する計画で、東電と国は19日、いわき市で開かれた県漁連の組合長会議で、浄化設備の試験結果や運用方針案を説明した。試験で放射性物質濃度が放水基準を満たしたことなどから、県漁連は、東電と国が漁業者向けに計画の詳細の説明会を開くことを了承した。
説明によると、放水基準は、実施している地下水バイパス放水と同じで、セシウム134とセシウム137が1リットル当たり1ベクレル、トリチウムが1500ベクレルなど。浄化試験は5回、地下水計4000トンで実施し、いずれも基準を満たした。
運用方針案は(1)放水前の検査でセシウムが基準を超えた場合、基準を満たすまで浄化を繰り返す(2)浄化できないトリチウムが基準を超えたときは、原発構内のタンクに移す-などとしている。
組合長会議では「じっくり時間をかけて説明すべきだ」といった声があったが、説明会開催に異論は出なかった。日程は東電と漁協が協議する。県漁連の野崎哲会長は「汚染された水だが、地下水バイパスと同じ基準まで浄化できれば、計画に協力したい」と述べた。
東電は9~10月、漁業者を対象に、計画の概要に関する説明会を開いたが、参加者から強い反発が出ていた。
2014年11月20日木曜日