個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

なんでも学校ですればいいってもんじゃない

2018-01-09 10:39:47 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

みなさんも、学生の頃、特に中学生のときには一度はなにかのクラブに入っていたのではないでしょうか?高校になると入ってない子もいましたが、中学生はとりあえずなにかクラブに入るのが当たり前という風潮でしたし、それは今もまだ続いていますね。

私自身も中・高とクラブ活動をしていました(どちらも2年の終わりに辞めましたが)ので、それなりにその良さもわかっているつもりです。ですが、時代とともにクラブ活動の良さもだんだんと失われているように感じます。

クラブに所属している中学生の中には、「全然楽しくない。早く引退したい」と思っている子どもも多くいます。私の生徒でも今まで何人もいました。単純な疑問で「じゃあ、辞めればいいやん。なんで続けてるん?」と聞くと「内申点が悪くなるから」という答えが返ってきます。確かに私が中学生の頃からクラブに所属していた方が内申点が有利になるという話はありましたが、実際はどうなんでしょう。少なくとも、クラブに入っているかどうかが9教科の内申点に影響することはないです。最近の調査書には、9教科の内申点の他に、「活動の記録」という欄があり、テストの点数以外で学校の行事などに積極的に参加するなど、主にプラス面を先生が記入します。それが、受験の合否に影響を与えることもあります。これはこれで、このシステムはどうかなという疑問はありますが、グラブを途中で辞めたからといって大幅に不利になることはないですね。

クラブ活動というのは、義務や強制ではないはずです。運動部でも文化部でも、しんどい練習や長時間の作業などで本当に苦しいときもあるでしょう。でも、それに耐えれるのは、「もっと上手になりたい。試合に勝ちたい。納得いく作品を完成させたい」という前向きな気持ちがからくるものであるはずです。だから、どんなにキツくてもクラブ活動がストレスになったりせず、しんどいけれども楽しく、いい意味で放課後の活動として存在しているのです。

しかしそれが、「内申点のため」になったとしたら、そこに楽しさはなくなり、ただの義務感しかありません。私は中学生はクラブ活動をした方がいいと考えています。心も体も成長する時期に、学校の授業が終わってすぐに帰宅し、寝るまでゲームばかりしているという生活をするよりは、スポーツや芸術などに打ち込み、心も体も鍛えていくことの方が単純にいいように思います。でもそれは自らの意志で「やりたい」という気持ちがあるという条件付きです。

またクラブ活動というのは、あくまで放課後の活動であり、メインの学校の授業や勉強を邪魔するものであってはならないと考えています。ですから多くの中学校では定期テストの1週間前からクラブは休みとなりテスト勉強に集中させるようにしています。しかし、明らかに勉強が遅れてきていて、手遅れになる前に塾などに通って勉強しようと決めた生徒がいたとします。塾の時間に間に合わすためにはクラブを早退しなければなりません。そうするとあからさまに嫌な顔をする先生がいます。まだそれだけならいいのですが、「早退するやつはレギュラーから外す。次の試合には出さん!」ということを平気で言う先生がいます。本来ならば「あなたたちが補習でもしてあげるべきだろ!」と思うのですが、どこかおかしいですよね。あるいは、「進学校に合格したくてもっと勉強時間を増やしたいからクラブを早退したり、週に1回は休みたい」という場合も同じ反応する先生がいます。「おう、勉強大変やろうけど頑張れよ!できる範囲でクラブも頑張ろな!」っていってあげるのが先生の仕事ではないのでしょうか?クラブ中心の学校生活になって、それが原因で志望校に不合格になってしまったら、責任とれるのでしょうか?最近では、うちの塾もそうですが、生徒のクラブの時間に合わせて授業時間を選べる塾が増えていますので、こうしたトラブルも減ってはきていますが、根本的な考えがおかしい先生はいます。

学校の先生は、生徒の進路指導ができなくなったり、自分の担任のクラスの生徒の細かい変化に気づけなかったり、ケアできなかったりする原因が、クラブの顧問をしなければならず、それで時間が足りなくなるからだという人もいますが、これこそ本末転倒ですね。クラブはあくまでサブなんですから、優先順位が間違っています。熱くなりすぎて、休みがほとんどなかったり、ひどい話では恋愛禁止にしているクラブもあります。アイドルグループでも目指しているのでしょうか?

ようやく最近では、クラブの顧問を外部に委託したりする案もでてきて、それを実践している学校もあります。私はいい傾向なのではないか思います。クラブ活動も、全国大会など目指すようながっつり練習したいという子もいれば、とりあえずそこまで強くならなくていいから楽しみたいという子もいます。強くなるためには良い指導者が必要です。まったく経験も知識もない先生が有効な指導できるとは思えません。非効率的で古臭い根性論ばかり重視する指導になるのが目に見えています。ですから、まったりしたい子は学校内のクラブ活動、がっつりしたい子は地域のクラブというように選択できる環境を整えるのが大切かと思います。そうすれば学校の先生の負担もグッと減るでしょうし、子どもたちも自分のやりたいペースや目標に応じて選択できますから、有意義な放課後を過ごす事ができるのではないでしょうか?


ONE-SのHP

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 貴重な時間を有効に使わせて... | トップ | 道なき道を歩いてきたんだ。... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教室から」カテゴリの最新記事