個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

阪南市での講演

2018-10-09 10:55:56 | 活動報告
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

6日の土曜日に阪南市の講演会に参加させていただきました。

阪南市では「不登校・ひきこもり・子どもの居場所を学ぶ」というテーマで今年の7月から講座を連続しておこなわれており、6日にその第4回目の講座が開かれ、その実践ゲストとして私に声をかけてくださり、話をさせていただきました。


今回の私の話のテーマは、「不登校・ひきこもりの問題に、どうやって取り組んでいくか」というようなものではなく、私自身がひきこもっていたときの気持ちや「ひきこもり」になった原因、そしてどうやってその状態から現在に至るかといった、私の経験を中心に「今、ひきこもり時代を振り返って」というタイトルで約40分間話をさせていただきました。

このブログでも何度も書いているように、私は人前で話すのは本当に苦手で、毎回ウソみたいに緊張します。何度もボイスレコーダーを使って練習をするのですが、何度練習しても不安になります。前日も緊張のあまり、ほとんど眠れませんでしたが開始が14時からということもあり、朝が苦手な私にはありがたかったです。

予定より1時間前に着いてしまいましたが、会場に入らせてもらいました。私に声をかけてくださった主催者の方とはそれまでメールでやり取りをしてまして、この日が初対面でした。メールでの文からも優しい方だろうなという印象でしたが、想像以上に優しく、そしてあたたかい方でした。講演会の段取りやを教えてくれたり、私の仕事についていろいろと質問してくださったり、おかげさまでずいぶんと緊張がほぐれたんです、ありがとうございました。

いよいよ私が話す時間となり、マイクを持った瞬間に何から話せばよかったか忘れてしまい、かなり焦りましたが、なんとか思い出すことができ話始めることができました。途中で何度かつまるときもありましたが、基本的には私自身の体験談ですので、当時の気持ちを思い出しながら最後まで話すことができました。私はパソコンなどの機器をうまく使えなくて、このような講演の場でも機器を使わず、ひたすら私の話を聴いていただくという形ですので、会場に足を運んでくださった方々にどれほどお伝えできたかはわかりませんが、その後質問などしてくださる方もいて、なんとかお伝えできたのではないかと思います。

講演会の最後には、みなさんがグループになり、それぞれの感じていることや思っていることなどを話し合う時間があり、そのグループの中に私も入らせてもらいました。いろんな方の意見を聞くことができ、私自身もとても勉強になりました。

「ひきこもり」や「不登校」で悩まれている人って本当にたくさんいます。風邪のようなもので薬を飲めばすぐによくなるというものではありません。ご家族は「この状態がいつまで続くのだろうか。自分たちがいなくなった後、この子はいったいどうなるのだろうか」こんな不安をずっと抱えています。そしてどこかに解決の糸口がないかと、いろんなところに相談したり、こういった講演会に参加したりしています。しかし、一言で「ひきこもり」といっても原因も状況もそれぞれが異なるわけですから、「この方法で大丈夫」なんてものはなかなか見つかりません。

私もなにか役に立つことはできないか、そう思いながら話をさせてもらったり、お話を伺ったりしますが、私1人の力でどうにかできるものでもありません。以前から提案しているように、まずは広いネットワークを作らないといけません。相談できる窓口を増やし、また幅広い専門機関も必要です。

「不登校が多いんやったらフリースクールでもいっぱいつくればいい」「ひきこもりが増えてるんやったら、就労サポートの機関をもっとつくればいい」

そんな簡単な問題ではないんですよね。それらは最低限必要なものであって、十分ではないんです。教育機関だけでしてもだめ、NPOだけでしてもだめ、行政だけでしてもだめ、それらがみんなが協力し合わなけれななりません。情報交換すらできていない現状は、スタートラインにすら立てていないんです。それぞれが独立するのではなく、お互いが同じ方向を目指して手を繋ぎ、協力しないことにはこれからもますます増え続けるでしょう。

適当に予算つくって、何かそのための箱を作るというやり方だけでは、もうどうにもならないという状況になっています。社会構造の問題になっていますので、社会全体が本気で取り組んでいかなければならないと、改めて感じました。

最後に、講演会に声をかけていただきました阪南市尾崎公民館の工藤様、スタッフの皆様、そしてファシリテーターの大阪NPOセンターの大前様、一緒に講演していただいた ワークスタジオ まごころ の梅川様、貴重な場をありがとうございました。私自身のいい経験になったばかりではなく、たくさんの新しい発見があったり、いろいろと考えるきっかけとなりました。またいつでもお声がけしてくださいね。



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