個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

総合力では同じくらいですね

2017-12-09 10:34:53 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

10年以上前に卒業した生徒や、その頃にアルバイトに来てくれていた先生が、現在の塾に遊びに来てくれると「なにこれ、めっちゃキレイやん!」と驚きます。本棚の参考書や問題集は科目ごとに整理されておらず、書類やプリントなどは適当にそのへんに突っ込んでいるだけで、決して「めちゃキレイ」という状態ではないのですが、なぜ彼らがそう思うのかというと以前の教室の散らかり方を知っているからです。

私は昔から、掃除することや整理整頓が苦手で、学校の机の中やカバンの中は、いつもグチャグチャ、もちろん自分の部屋もゴミだらけでした。母親からはちゃんと掃除するように何度も注意されましたが、「どこに何が置いてあるか自分ではわかってるからええねん」と言いながらも、しょっちゅう物を失くしては部屋の中をひっくり返して探すという無駄な作業を繰り返していました。きちんと整理しておけば、何かなくしてしまうこともないでしょうし、清潔で気持ちよく過ごせるのは頭ではわかっていても、どうしても「めんどくさい」となり掃除をしませんでした。

大学生になり、車に乗るようになってからも、私の車はとにかく汚く、洗車は年1回するかどうかでしたので泥だらけでしたし、車の中も不必要なものをあれこれ置きっぱなしにしていて、5人乗りの車でしたが、後部座席には乗ることができず、2人乗りの車になっていました。ですが、後部座席が汚すぎて助手席に乗るのもみんな嫌がって、結局1人乗りの車となってました。

そんな私が塾を始めたので、教室をきれいに保てるはずもなく、年々汚くなっていき、机の上はプリントだらけ、お客様用のソファの上にもプリントや書類で溢れ、お客様が来るたびに、慌てて荷物を別の部屋に押し込んでといった状態でした。生徒からも「先生、ええ加減片付けやー」と言われてましたが、「時間がないわー」と言い訳してそのままにしていました。

ですが、高校の友人が塾に遊びに来てくれたときに、「こんな所で子どもたちは勉強してるんか? 落ち着いて勉強できんやろ?」と言われて、ものすごく反省しました。「そうか、ここは勉強する場所なんだ。子どもたちが勉強に集中できる環境を作るのが塾の第一の仕事のはず。よくこんな所でみんな勉強してくれてたんやな、我慢させてしまってた、ホンマごめん」よしっ!頑張ってきれいにしようとと思いましたが、とても1人でどうにかできるレベルではなかったので(笑)、卒業生にたくさん来てもらって、3日間かけて掃除しました。

見違えるようにキレイになった教室は、とても気持ちよく、生徒はもちろん、アルバイトの講師の人たちからの評判も良く、ずっとこの状態をキープしようと思いましたが、ちょっと気をぬくとすぐに私はサボってしまってました。

ONE-Sを立ち上げてからは、毎日掃除機をかけるか、毎日トイレ掃除をするとか、キレイにしようと特に意識しているので、ある一定のレベルは保たれてると思います。ですが、これは気合いを入れているからなんとかできているだけであって、自然とできるようには一生ならないでしょう。

掃除するということだけでなく、恥ずかしい話ですが、私は料理をすることもできないですし、いわゆる生活していく能力が、かなり欠けてるんですね。こういう能力は教えてもらったらできるというものではなく、掃除などと同じく、かなり気合いを入れれば少しはできるようになるかもしれませんが、平均レベルにはいつまでも達しないと思います。これは努力では越えられない壁だと思います。

塾に来てくれている子どもたちと話をしていて気づくのは、確かに学校で習う勉強は、私の方ができるでしょうが、それ以外のことは、ほとんど子どもたちに負けているなーということです。いろんな家事ができる子もいますし、音楽や美術などの芸術的センスのある子もいますし、抜群にスポーツができる子もいますし、勉強以外の知識が豊富な子もいます。

塾という場所ですし、勉強することを第一に求められる子どもたちなので私は先生の立場ですが、異なる場所では、私が生徒になることもあるんですよね。

年齢はすごく離れていますが、総合力では子どもたちとほぼ同じか、負けているかもしれません。

人間はみんな、得意不得意があります。勉強の能力も残念ながら、ある程度決まっています。その能力を超えることを求められても、それは子どもを苦しますだけになります。ただ単に、勉強をサボってもいいというのではなく、求めすぎてはいけないということです。そのためには、子どもの能力をきちんと見極めることが必要です。子どもが能力を出し切っているのであれば、テストの点数が何点であっても褒めてあげなければなりません。

そして、勉強以外のことであっても、いいことやいいものは、どんどん褒めて伸ばしてあげるべきです。社会に出たときに必要な能力は、勉強ができる力ではなく、総合力・人間力です。勉強する能力だけに拘り、他の能力を伸ばすことをしないと総合力が低い大人になってしまう可能性があります。勉強はもちろんですが、勉強以外のことにも、もっと目を向けてあげましょう。きっと、子どもが持ってる様々な能力に気付かれると思いますよ。




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