美しい大分

大分に暮らし,その美しさに気づかされ 癒される日常を、折々綴り,残してみたいと思っています。

須田国太郎展

2024年01月08日 | 美術館


新年が明けて

大分市美術館では特別企画展示
須田国太郎展
『須田国太郎の芸術 三つのまなざし
絵画・スペイン・能狂言』
が開催されています。


須田国太郎‼︎
大分ゆかりの方ではないし
恥ずかしいのですが、お名前も初めて知りました。


京都出身の洋画家で
異色の画家と言えるでしょうか。






展示会開会式に行って
ざーっと会場を観てまわりました。

入場からずっと…同じ感じの色彩の絵に囲まれる感じがします。










この感じの油絵…
苦手感に覆われてしまうも、、、

しかし どこかで何か
やすらぐ感じも一瞬よぎりました。


とにかく沢山の絵具を画面にのせています。


一緒に観た仲間らと作品について話しながらまわりました。
その後、美術館学芸員の方の展示解説を聴きつつ作品を観ました。


そうして少しずつ作品への理解を深めて行くと、作品もへの関心が生まれ
何点かの作品を好きだなー♡と思えるようになってきました。

その上
すごい絵を描いているなあと、感動も覚えます。



代表作といわれる「犬」
とにかく黒い! 犬だけでなく向こうの家並みにも黒がたくさん使われています。
犬の目は…  どうぞ実物を見て下さい。

少し異様に感じでいました。
なのに、ちょっと画面から離れると、、、




同じく「窪八幡」

どちらの作品も、みるほどに解説を聞くほどに深みを感じて来ます。



この展覧会は珍しく全館撮影OKてす。


何点か撮影しましたが
絵の表情や力が写せません。


又近いうちに訪れて写真撮ってみます^ ^。




こちらは珍しい紙本墨画、二曲一双の「老松」



「野宮」





須田のご夫人



京都の縮緬を扱う裕福な家に生まれた須田は、「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発展を遂げたのか」
を知りたくて京都帝国大学に学び、のちスペインに渡り油絵の源流に関心を持ち模写などで技法を身につけます。


須田の絵画は
油絵と言えども、東洋の絵画に通じる表現が確かに見えるようです。




大分市美術館
2月18日まで
観覧料…一般1,000円

学芸員によるギャラリートーク
1月11(木). 27(土). 2月1(木).
いずれも午後2:30〜3:00
事前申し込み不要です。






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日本画岩絵具の事など伝える会

2023年11月23日 | 美術館
・ 


ボランティア先の市美術館で、
ボランティア仲間に
日本画の絵具、和紙、描く手順、などについてお伝えする機会がありました。

25年以上前に使っていた岩絵具、顔彩、鉄鉢などの絵具類。
膠や胡粉、絵皿、筆、和紙も相当古いけれど何種か準備して持参しました。



ここはレジメなるものを!
無ければ話しの流れもままならないと思い立ち、作ることにしました。






パソコンで文書を作るのは初めて‼︎。
絵具の話なので、ちょっとカラーも使ってみました---気分が上がります⤴️
4ページ程の、しかも余白多し。なのに何日もかかりました😭。

ブログは書式(?)に沿って文章入力、
さらに写真も入力で大した苦労もせず書いていけるのですけどね。


参加して下さった方々は興味津々で
お配りしたレジメもそっちのけで、次々と質問が飛び交い、日常的にはあまり見ることのない絵具や和紙又この日の為に準備した絵絹などを手に取ってくれ、日本画のことを少し身近に感じてくれたようでした。


岩絵具


顔彩





かつて岩絵具で描いた作品や描きかけも持って行き、絵具で塗った手触りも感じてもらいました。(展示作品には触れない為)
貴石などを砕いて作る岩絵具はある程度の粒子があり画面がザラっとしている事がわかります。






今回、ボランティアが定例会に集まるだけでなく何か研鑽し合う場を作ってはどうか、と言う提案を受け、手を上げました。
多くの方が参加して下さり又、
みなさん面白がってくれ、良かったなー
と安堵しました^ ^。




表紙画像は
当時描いた「牡丹」。今となっては全然ダメなのがわかりますが、失礼しました。





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おおいたの「推し」の建築展

2023年10月21日 | 美術館

「推し」の建築展
磯崎新と大分のまちづくり

大分市美術館で始まりました。
11月19日まで。およそ1ヶ月。

何と言っても入場無料♡
嬉しいですね ♪









♠︎「アートプラザ建築キッズフォトコンテスト作品展」


















磯崎新が発表した大分駅周辺における『県都コア構想』の模型、中心市街地の変遷をたどる写真展示など、磯崎新の活動を通して大分のまちづくりの紹介する♠︎「磯崎新と大分市」
…懐かしい写真もいっぱい!
立ち止まる前の写真で、観覧者の歳頃がわかるとか?…




日出町大神、回天訓練所


大神湾の奥まったところに、江戸期に建てられたお茶屋さんの建物が文化財指定をひっそりと待っています。








建築士の方々 建物を建てる以外に、専門家の立場から様々な社会.地域貢献に取り組み、県内各地で地域性豊かに展開されている『推しの建築活動』を紹介する♠︎「オシカツ(推しの建築活動)」









♠︎「オシホン(推しの書籍)」は、磯崎新が残した著書に、建築士の愛読書である『推しの書籍』を展示しています。


また、
最後の♠︎「オシケン(推しの建築)」コーナーは、大分で働く建築士の方々が、それぞれの視点からお薦めの県内の『推しの建築写真』を展示します。
プロの目が見た大分の建築文化を体感することができます。
それらは見慣れた建物であったり、県都からは遠く離れた見知らぬ建物だったりします。

















建築士の方々の推し建築だけあって、どれも素晴らしいと感じられる建物。
嬉しいような想いが溢れて、楽しい展示です。



ここでもう一つ!
「おおいたの推しの建築展」 パンフレットの建物は
どこなのでしょう!?。




そうです^ ^。
こちらは大分市美術館屋上
企画展示室の天井あたりの屋根です。

屋上の風倉匠「陽明学」、屋上から見下ろす作品と共にこちらの屋根もぜひご覧に!!



展示は撮影OK

入場の際に頂くシールを手に
自分の推し作品にシールを貼っていけると言う子どもに返ったような遊び心も楽しめます^ ^。

「一度、二度と足を運んで頂ければ
推しのシールが段々増えて自分の推しはどの位人気かな?などと楽しんでもらいたい」…と、主催者の方。


「建築」という固いイメージながら
意外にソフトに楽しめる展覧会です。







出かけてみませんか❣️
秋🍂の大分市美術館。
上野の森への道を登りきると、明るい秋の風景が広がっています。
アメリカフーもモミジも他の木たちも
この台地の頂上は一足早い秋の装いです🍁。




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バンクシーがやって来た‼︎ . 大分市美術館

2023年07月22日 | 美術館


MUCA展
始まりました。


MUCA(ムカ)はドイツ、ミュンヘンにある
ヨーロッパ最大級の
アーバンアート&現代アートのコレクションを収蔵する美術館です。


バンクシーがやって来るということで私も
楽しみにしていました^ ^。


バンクシー、カウズ、インベーダー、JR、ヴィルズ、シェパード.フェアリー、スウーン、リチャード.ハンブルトン
他、
国際的に有名なアーティストの、日本初上陸の作品60点以上が展示されています。



バンクシーやカウズの名前を聞いたことはあっても、アーバン・アートって何?
という事になりますが、


都市空間で発達した視覚芸術

壁、建物、道路、橋ほか公共の場所に描かれたもの。

グラフィックアート
ストリート   "
ポスター      "
ステンシル    "
モザイク       "

などがあり、
バンクシーのコンクリート壁などに描かれた作品は、ステンシルアートだと知りました。
それらは都市の景観を変え、そこで生活する人々の心に訴えかけ、時に政治的、社会的なメッセージを強く押しだします。




バンクシーの作品4点
この他にも多く展示。



カウズの作品
他にもポスターアートなども展示。





こちらは女性アーティスト、スウーンの作品。
シルクスクリーン.アクリル.紙それにマイラー刺繍を素材に使っているとなっているのですが、マイラー刺繍とは?、、、
目を引く作品です。




板のドアに傷をつけています。


引いていくと



ドア板2枚に顔。
美しいなー。  私も古い家の玄関ドアにやってみようかしら^ ^。




これは、モザイクアート?
ルービックキューブで出来ています。




70〜80年代、ストリートアーティストの
ゴットファーザーと呼ばれた
リチャード.ハンブルトンの作品
観るほどに男たちの力強さが伝わります。




シェパード.フェアリー 作







バンクシーの大型彫刻作品
「アリエル」…リトルマーメイドの人魚姫
可愛らしいけれど、
編集した訳ではありません。歪んでしまっています。



最後に、
バンクシーの油絵




小さい作品ですが、
非常に細密に描かれ、バンクシーの画才が
いかばかりかしのばれます。

右上のヘリコプターがもし無かったら?
などと想像しながら観るのも面白いかも知れません。




ところで、
このMUCA展、
大分の後、京都、東京と巡回します。
日本で3カ所です。

設立者のウッツ夫妻も臨席した
開会セレモニーに出席していた市長さん、「とうとう大分も日本3大都市の仲間入りをしたか(笑)」と喜んでいました😊。




大分市美術館にて
10月9日まで









『知らなかった』
『それほど興味は無かった』
としても、
なんか奥深い展覧会ではないでしょうか。
多くの方が
ご覧になりますように。







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「まるまるアニマル」 アートワンダーランド2023

2023年07月19日 | 美術館


大分市美術館で、
今年も始まりました🎊❣️。





常設展示室1.2.3.4.室で行われる
幼児、児童、学生さん向けの恒例サマー企画です。


今年はなんだか華やかな感じがして
楽しい展示になっています。

いつもは日本画、南画、郷土の洋画家作品、工芸、と少し馴染みが薄いと思われがちな常設展示室ですが、
小さい方にも楽しんで頂けるように
又大人の方も肩の力を抜いて気楽に観ていただけるような、作品展示をご覧になれます。



以下は、撮影OKの藤沢さだみさんの作品。








「ちょっとどいてよ」



「運命の赤い糸」なんかおしゃれ。



「おかしな動物〜フラミンゴ」


「さあ召し上がれ〜フルーツケーキ」





キャンディー、クッキー、ポップコーン、他にもどんなお菓子が見えるかなぁ?...




掛軸なようですが、
プリントされた絵です^ ^。



「出逢い」





大分市出身の藤沢さだみさんの作品群は、
夏の展示を意識した
爽やかで明るい、面白い楽しい‼︎ クスリと笑えるものも^ ^。

絵から飛び出した赤い糸や
額縁の中で割れて落ちているクッキーも
作品の一部です。




動物をテーマにした
①動物園
②伝説のいきもの
③ペット
④野生
⑤助けてくれる動物
⑥高崎山のおさる

以上
6つのゾーンに分けられた今回の展示。

油絵、日本画、彫刻、版画その他ジャンルを超えて
大分市美術館所蔵の作品を、涼しい美術館でゆっくり観賞してみてはいかがでしょう。

帰省するお孫ちゃんと、
又お子様連れで、大人の方お一人でも、
おすすめです♡



大分市美術館
9月18日まで






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