美しい大分

大分に暮らし,その美しさに気づかされ 癒される日常を、折々綴り,残してみたいと思っています。

『看取り 』 ということ

2019年04月02日 | 母さんと暮らして

母は、3月24日、98歳の誕生日を迎えました。




しかし、この一年足らずのうちに入院を3度もしてしまいました。
そして今も入院中です。
何度も諦めかけた病状も『だいぶ回復している』との事で、この先 母の余生…というようなものをどう選んで決めていくのか、先生から問いかけがありました。


1ヶ月近くも、結論を出すことが出来ませんでしたが、先日やっと決めたのです。


『看取り』
という覚悟を持って 特別養護老人ホームに戻る事(今後、身体に不調が起こっても積極的な治療はしません)。

いつも強く元気だった母は、入院しても何度となく蘇り私達兄弟を喜ばせてきました。
元気だった母を見てきた私は、
母は以前のように元気になれるのではないかと希望を捨てる事が出来なかったのです。

母は、十分に長生きしたけれど、
看取りに入るってどういう事なのか?
何か、又身体に不調が起こっても治療は続けて欲しい。
積極的な治療をしないで見守るだけって…
どういう事?
治療するという事以外の選択肢は無いように思えていました。
しかし反面、私自身は自然死…枯れて亡くなっていく という事に憧れと言うか、そうある方がいいなって言う気持ちも持っていました。

そうでありながらも、母には点滴をし、不調があればある程度の治療もして治してほしいと願ったのです。


先生のお話は十分に聞きました。
入院生活か、老健か、特養に戻るか。

そして、先日特養の方と私、妹とで話をし
結果、決める事が出来ました。

妹と、遠くに住む弟達も同意してくれ決めました。
たどり着くのに時間がかかりました。
今後、特養の方に大変なお世話をお掛けすることにもなります。

「きれいごと」なのかも知れませんが、
枯れて行くのを見守るっていうこと。

「それは大変な事で、辛いことです」特養の方からはそんな風にも伝えられました。



特養に戻れば又元気を取り戻して、これからまだまだ一緒に居られるのではないか?なんて
希望をもったりもしますが… それはわかりません。


私自身はこれを決めてから 返って心が軽くなった気もしています。
もっともっと、頑張って頑張ってと、母にとって幸せかどうか分からなくなる願いを 願い続けることが私自身本当にきつかったのかも知れません。

でも、これから先も、少しでも元気で少しでも幸せに少しでも長く一緒に居たい願いは同じです。
お母さん!ほがらかに過ごそうね。








母が植えた石楠花に今年初めての花が咲きました。


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