すっかり冬になったような福島県、大玉村です。
安達太良山も中腹まで白くなって、これからいよいよナポレオンを困らせた冬将軍が到来しそうな気配です。
そのような中、本日(11月14日)大玉8区で活動している「玉八サロン」の11月の活動がありました。
本日の内容は「認知症についての勉強会」。
まずは大玉村保健師の渡辺佳子さんから大玉村の高齢者の現状についてのお話がありました。
昨年度までの大玉村の高齢化率は23%を少し超えたぐらいだったように記憶しているのですが(もし記憶違いなら申し訳ありません)、
現在は24.2%だそうで、少しずつですが着実に大玉村でも高齢化の波が押し寄せているようです。
続いて
グループホーム「まいんど満天」の所長沼正臣さんと介護支援専門員大根田みゆきさんによる認知症を正しく理解し、どのように接すれば良いのかについて寸劇がありました。
このお二人の劇に合わせて、ナレーションは市原悦子さん。
「おっかぁ、おら、あんころ餅が食いてぇ」
という情感たっぷりな台詞には思わず涙で頬を濡らしました。
ということはなく、このブログでも時々登場してくださっている
認知症キャラバンメイトの落合政子さんです。
3人による寸劇は本日が初合わせとのことでしたが、沼さんや大根田さんの演技力がロバート・デニーロやメリル・ストリープのような迫真の演技で笑いも織り交ぜながら、分かりやすく認知症のことが理解できるような内容になっていました。
そして寸劇終了後、認知症にならないための予防のお話を落合さんにしていただきました。
キーワードはたった2つ。
①脳を健康にする
②脳を鍛える
この2つだけです。
脳を健康にするためには散歩などの運動によって、頭の血の巡りを良くすることと、キチンとした栄養を脳に与える事。この栄養には魚や野菜、果物、アルコールだったら適量の赤ワインが良いそうです。この「適量」というのが大事で、脳に栄養をいっぱい届けるために、赤ワインを飲みすぎる事のないように気を付けてください。
そして脳を鍛えるためには、エピソード記憶を鍛える、これはなんだか難しそうな印象を受けますが、要は前にあったことをきちんと思い出すこと、そのためには日記や家計簿をつけるのが有効だそうです。次に2つ以上の事を一緒にする、これは女性の皆さんであればお味噌汁を作りながら、魚を煮るとか、料理をする方であれば自然とやっていますよね。最後に計画力を鍛える、これまた料理が良いそうです。ハンバーグを作るのに玉ねぎはあるけど肉がないからひき肉を買って来ようとか、自然と順序立てて計画的な段取りを頭の中で組み立てますもんね。男性の方であれば畑仕事とかも良いようです。いつの時期に種を蒔いて、いつ頃に収穫するためにはどうすれば、とかこちらも計画を立てますよね。
そして普段の生活の中で認知症にならないために気を付ける事として、
高血圧や糖尿病にならないようにする、お酒は適量、タバコはならば吸わない、そしてきちんと体を動かす、
だそうですが、これがなかなか難しい。
お酒はついつい飲み過ぎてしまうし(でも赤ワイン)、タバコはついつい吸い過ぎてしまう、身体はコタツがあればまるで根をはるが如し。
今後は気を付けようと改めて思いました。
そして認知症になったとしてもなかなか本人は気が付かないものです。ですから周りの気付きも大事になってきます。
女性であれば、最近同じ料理が出てくることが多い、そして料理の量が家族の人数に合っていない、そもそも料理をしなくなる、
男性であれば、財布の中に小銭がいっぱい、趣味がなくなる、などの場合には認知症を疑ってみる必要があるかもだそうです。
最後に健康な高齢者でい続けるためには
「キョウヨウ」と「キョウイク」が重要だそうです。
皆さんはどのような字を思い浮かべましたか。
おそらく「教養」と「教育」ですよね。
しかし正解は「今日用」と「今日行」。
用事を作って、積極的にお出かけしよう、ということですかね。
というわけで、認知症は誰にでもなる可能性があります。
ですからこのブログを読んでくださっている皆さんも、いつまでも脳が元気でいるように今日用と今日行、実践してみてください。
今日用と今日行、実践せねば!
ところで・・おすすめの赤ワインがあったら教えてください(笑)