初夏の加計呂麻を行く 六よりつづく。
《林道薩川・実久線》の起点に戻り、薩川(さつかわ)に向かって峠道を下る。
下りはじめた直後に、加計呂麻(かけろま)島の南西岸の集落、阿多地(あだち)に至る林道の分岐が見える。
いつかこの道をゆっくりと歩いてみたいと思うのだが、ついつい他の興味に惹かれて、いまだに果たせないでいる。
薩川の県道沿いには、薩川中学校がよく目立つ。
薩川中学校の脇を曲がって芝(しば)へと向かおう。
なん軒かの住宅を通り過ぎた薩川小学校の校庭には、立派なガジュマルが並木を形づくっている。
通り過ぎてからガジュマルにカメラを向けるが、風景が大きすぎてファインダーに収まってくれない。
自分の拙さをカメラのせいにして舌打ちしながら振り向くと、じゅうぶんファインダーに収まる被写体があった。
アダンだ。
大きさは、ハンドボールほど。
これからゆっくりと色づき、八月には鮮やかな黄色に、九月を過ぎるとオレンジ色になる。
薩川からおよそ3kmの芝集落を通過し、《林道薩川・実久線》の芝側の起点に至る。
もちろん、こちらにも「工事中 行き止まり」の看板があるが、その行き止まりまでの道を愉しもうというのだ。
途中、40mほどにわたって酷く路面の荒れた個所がある。
オキナワテイカカズラだと思うが、どうなんだろう?
花びらの数がちがうような気がする。
大島海峡を眼下に見下ろしながら、急峻な坂を駆け上がる。
中国大陸から飛んできた黄砂の影響で、遠景は霞んで見える。
ここまでで行き止まり。
ふたたび坂を下り、瀬武(せたけ)を経由して阿多地(あだち)へと向かおう。
《林道薩川・実久線》の起点に戻り、薩川(さつかわ)に向かって峠道を下る。
下りはじめた直後に、加計呂麻(かけろま)島の南西岸の集落、阿多地(あだち)に至る林道の分岐が見える。
この林道は、真冬以外は通行しない方がいいだろう。実久(さねく)から薩川への下り坂は、濃厚な緑の中を抜けていく。
未舗装区間は短いのだが、ほとんど通行する車両もなく、なんとか通れる真冬でさえ雑草が路面全体を覆い尽くしている。
かなり慎重に走っても、下草に覆われた路面にどのような危険が隠されているかは、神のみぞ知る、というところだ。
また、樹木の枝も大きく張り出し、よほどの廃道マニア以外には勧められないルートである。
いつかこの道をゆっくりと歩いてみたいと思うのだが、ついつい他の興味に惹かれて、いまだに果たせないでいる。
薩川の県道沿いには、薩川中学校がよく目立つ。
薩川中学校の脇を曲がって芝(しば)へと向かおう。
なん軒かの住宅を通り過ぎた薩川小学校の校庭には、立派なガジュマルが並木を形づくっている。
通り過ぎてからガジュマルにカメラを向けるが、風景が大きすぎてファインダーに収まってくれない。
自分の拙さをカメラのせいにして舌打ちしながら振り向くと、じゅうぶんファインダーに収まる被写体があった。
アダンだ。
大きさは、ハンドボールほど。
これからゆっくりと色づき、八月には鮮やかな黄色に、九月を過ぎるとオレンジ色になる。
薩川からおよそ3kmの芝集落を通過し、《林道薩川・実久線》の芝側の起点に至る。
もちろん、こちらにも「工事中 行き止まり」の看板があるが、その行き止まりまでの道を愉しもうというのだ。
途中、40mほどにわたって酷く路面の荒れた個所がある。
オキナワテイカカズラだと思うが、どうなんだろう?
花びらの数がちがうような気がする。
大島海峡を眼下に見下ろしながら、急峻な坂を駆け上がる。
中国大陸から飛んできた黄砂の影響で、遠景は霞んで見える。
ここまでで行き止まり。
ふたたび坂を下り、瀬武(せたけ)を経由して阿多地(あだち)へと向かおう。
つづく