第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の初小説「火花」。
やはり、一度は読んでみたいと思っていました。
私の周りには、意外とまだ読んでいないと言う人ばかり・・・
と言うか、ベストセラーなのに購入せずに図書館待ちしているとか!
買えない値段でもないけれど買ってまでは?と言うところ。
勿論、私も同じ。
新聞とネットのニュースは毎日チックしているが
“読書の秋”なのに、野暮用事ばかりでなかなか時間を作っていない。
それに私は、本を読み出すと他の事がおろそかになり
最後まで読んでしまいたいので、動きたくない性格。
時間配分できないのです。
でも、少しは言い訳かな?
他の事をする方が、勝っているのか?
そんな時に、友人が知り合いからこの本を借りていました。
そして、今時間がなく忙しいので「先に貸してあげる~」と
また貸しをしてくれました。
ラッキー!
こんな時は、願ってもない事。
逃がすわけにはいかない・・・
有り難くお借りしました。
(何とまぁ、調子が良い)
意外と本のページは少ない。
食事をして、入浴と用事を早く済ませて、テレビを消して
9時ごろから、一気に読み上げることが出来ました。
若手漫才師の主人公と4歳上の師匠と呼ぶ狂気を帯びた芸人とのやり取り。
現在の若手お笑い芸人のリアリティーと浮遊感と実存を切ないほどの繊細さで描いている。
自分の知らない部分に興味がわき、あっという間でした。
お笑いの又吉さんって、本当に素晴らしい才能の持ち主だと思いました。
読書好きな又吉さんだから、(こんな文章の言い回しが出来るんだ)と
読んでいても、感心しました。
天は、二物を与えるんですね・・・
それも、その人の少しづつの積み重ねの努力なり持って生まれた才能が
開花したのかな?