芥川也寸志:全作曲・編曲・指揮 新音楽協会:演奏(1977年発売)
SIDE 1
1.メインテーマ
2.尋ね人-寺田辰弥
3.第一の殺人
4.八つ墓村へ
5.多治見家
6.四百年前・落武者惨殺
7.幾重なる殺人
8.鍾乳洞の鎧武者
9.惨劇・32人殺し
10.檻の中の鶴子
11.お宮参り
12.八つ墓村の系譜を追って
SIDE 2
1.初七日法要
2.八つ墓明神の祟り
3.久野医師の死
4.青い鬼火の淵」(道行のテーマ)
5.竜の顎(あぎと)
6.劇中未使用曲
7.夜叉
8.絶体絶命
9.呪われた血の終焉」(落ち武者のテーマ)
10.エンディング
70年代後半の金田一シリーズ映画「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」「獄門島」に次ぐ4作目は、松竹映画で金田一耕助役は渥美清さん。原作を読んだ人は、長編の原作を映画にした事も有り内容を端折った部分もあるので物足りなさを感じるでしょう。流行語にもなった「八つ墓村の祟りじゃ」どおりの少しホラー系の演出にもなっています。
入手したのは「悪魔の手毬唄」を手に入れる少し前に偶然ネットオークションで見かけたのがキッカケでした。ダメもと最低価格の千円で入札参加でしたが運よく落札(何故か本盤は人気が有りません)。しかし聴いてビックリ、このサウンドトラック盤は凄いです。前三作のサントラ盤も良かったけど本作は次元が違います。聴いていてゾクゾクッときました。映画音楽というよりクラシックの壮大な交響曲といったのが近いと思います。映画を観てあらすじを知っている人なら解ると思いますが、尼子一族の落ち武者が八つ墓村の百姓の騙し討ちに合い無残な死を遂げてから数百年かけて百姓の一族を皆殺しにするまでを壮大な音楽で奏でています。でも聴くたびに感じるのは、” エンディング ” の曲が「これで終わり?」のアッサリしすぎなのが残念。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます