「お呼びですか、鴻上会長」
「最終チェック中にすまんね、藤堂くん」
「いえ、ちょうど終わったところでした」
凛とした厳しい容貌である。だが、ふともらした表情は優しい。
「実は~ちょっと、困ったことになってね」
「・・・彼の地、ですか?」
「さすがだねー ジャヤースト、ライトーーー」
「後藤隊長、いえ、後藤刑事に何かあったんですか?」
後藤隊長、と呼ぶ声には尊敬と、寂しさが同居していた。
「んーー火野くんと一緒だから大丈夫だと思っていたんだが・・・
後藤くんの用意した、コピーセルメダル、では対処できない敵が
現れたようなんだ・・・困ったもんだよー」
「コピーセルメダルで対処不能…ヤミーではなく、グリードですか?」
「そうなんだよ、出ちゃったみたいだよ~」
「・・出動ですか?」
「可及的、すみやかに、頼むよ藤堂くん。必要な人材、物資など
全て君の判断に委ねる。その新型スーツもOKだ。」
鴻上ファウンデーション研究室が全力を注いだコピーオーズベルト。
「コピーコアメダルだけは、まだ予定の能力に達していません。」
「すまんね。そこをキミの能力でなんとかしてほしいんだよー」
「はい、全力を注ぎます。」
いやー、毎回毎回、オオカミ男が現れたら、気持ち悪いよね~