アキレテモノモイエナイ

先月お話した須坂市産の米粉を使用したパン、いよいよ９日の日に須坂の様々なパン屋さんから統一のレシピで市内の保育園に支給される予定なのですが。雲行きが怪しくなってきました・・・。
パン自体は供給されると思うのですが、市内のパン屋さん、僕のレシピでパンは作れないみたいです。料理の本を見ても中々同じ物が作れないのと同じでパンも同じ配合でも作る人によって焼き上がりって変わるんです。
市の農林課の方が今回の企画を進めていてくれているのですが材料の「甜菜糖が手に入らない」とか「ショートニングじゃなくてマーガリンじゃ駄目か？」など考えつかないような反応が出てるみたいです。
「須坂市のパン屋さ～ん、スーパーで買い物したことありますか？」って感じです。
市の方の対応も中々いい加減で最後は「あるものでやってくれ」という言葉も出たそうです。
食物アレルギーなどへの対応にも配慮しながら組んだレシピでより多くの園児に食べてほしいという思いで開発協力をしたんですが、もう、滅茶苦茶です。
先日は佐久でも同じような試みが行われていてすでに斬新さも色あせているのに何ともまとまりがないまま「見切り発車」しそうな企画になってきています。
せっかくここまで関わったのに残念ながら当店は辞退しようと思っています。あまりにも無責任な企画には賛同できません。
給食センターで作った給食は市内の学校に同じ味の物が毎日提供されているのに今回の企画の進めかたは出鱈目です。普段は給食にパンが出ても食べられない園児や児童だっているんです！そんな子達が普段食べてるパンって種類が本当に限られていてそういうパンってはっきりいってあんまり美味しいものではないんで、学校給食のパンだって美味しくないと思っています。どうしてだかみなさん解りますか？経費削減、利益優先で作ってるひどい業者系のパン屋さんが山ほどいるからです。そんな給食パン事情の中で今回の企画は本当に素晴らしいと思ったし、当店一店舗でそれに協力するのではなく、市内のパン屋さんみんなで取り組めばそれぞれに売り上げにもなる、ましてやそれが統一されたレシピで同じ物が同じ日に市内の子供たちが食べている、「そんな素敵なことになれば！」と思い、市内のパン屋さんへの協力を求めるように提案したのですが裏目に出ました。
１２月９日、出来損ないの米粉パンのアピールタイムにならなければいいのですが・・・。

当店でも米粉のパンは時々販売しています「らいす５０」というパンです。おそらく通常の米粉パンとはかなり異なる製法で作っているのですが、ご興味のある方はお問い合わせください。