しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

ランナーズ・ハイ

2014-06-21 17:58:46 | 日記
忙しくて、ブログに書きたいことはたくさんあったけれど、書く時間もなかった。

所属学年で、今年は生徒指導も増えてきた。
下校時、ご近所に迷惑をかけている生徒がいて、
自然教室前後はなんとなく落ち着かなかった。
1年生のときとはやはり少し成長した生徒、思春期真っただ中。

ただ自然教室でキャンプファイヤーや森の中の冒険やらのドキドキワクワクする体験を通して、
どこのクラスもなんだか仲良くなったと感じた。
特に隣のクラスは行事前までは常にシーンとして、お互いの様子見のような変な雰囲気だったけど、
行事後、いきなりはっちゃけたように明るくなったし、よくしゃべるようになった。
やっぱり3日間もがっつり一緒にいると、気心が知れて来るのかも。

クラスで。
美術部のおとなしい生徒たち3名(しかしよくよく話すと面白いのだけど)と、
クラスのギャル(?)系3名の子達が同じ部屋になってしまい、
美術部の子達からするとギャル系の子は勢いがあり過ぎてちょっと怖い存在の様子、
ギャル系の子たちからすると、美術部の子たちとは話が合わない感じで、
決まったときに、互いが「・・・・。」。
なので担任としては心配していたのだけれども、
一泊目、その部屋に写真を撮りに夜行ってみると、予想外の大盛り上がり。

後で美術部の生徒に「で、部屋はどうだった?」と聞いてみたら、
「最初は怖いって勝手に思ってたけど、しゃべってみたらすごく面白かった。」とのこと。
ギャル系の子達も「美術部の子ってオタクで暗いって思ってたけど、話がすごい面白いじゃん!」。

互いへの先入観がなくなって、宿泊から帰ってみた今も普通に会話するようになった。
いつもクラスでうるさくて勉強も大嫌いなSくんが、
プロジェクトアドベンチャーで自然とクラスのリーダーとしてみんなをまとめる姿が見られた。
チョロチョロして落ち着きの無いKくんが、最終日、ホテルのスタッフの方に
「いろいろ気遣ってくださってありがとうございました!」と丁寧にお礼を言っていた。

3日間をがっつり一緒に過ごすことで、良いところも悪いところも、浮き彫りになる。
一人ひとりの性格や気質がよく見えた行事だった。
担任として、クラスの生徒みんながよりいっそう、好きになった。
中学2年生は、おバカだけど、可愛い。


そして今、前期の中間テストが終わり、17クラス分の答案が。
2週間前から教育実習生さんも入り、指導案のチェックも始めた。
通常3週間の実習だけど、彼女は大学の事情で4週間の実習。


実習生さんは先の震災で、卒業した中学校を失ってしまった方で、
本来なら卒業中学へ教育実習へ行くのだけど、彼女はそれができなくなってしまったのだ。

数年前から参加している夏の講座や技術研修などでお世話になっている大学の先生からの依頼で、
彼女をうちの学校で受け入れることになった。

素朴で温かな性格の人で、人としての基盤がしっかりしているように思う。
東京都で今年、採用試験を受験するという。私にとっては5人目の実習生さん。
そのうちの2名は、既に採用試験を突破し、
横浜市の小学校と中学校で教員として活躍している。

彼女も、絶対合格して欲しい人だ。
たった数週間でも密度の濃い毎日を一緒に過ごすから、実習生さんの今後は気になる。
戦場のような恐ろしくバタバタした毎日だから、「戦友」のようにいつも感じてしまう。


金曜の夜、私が採点していたら、
実習生さんが帰る前に「先生、大丈夫ですか・・?」と声をかけてくれた。

前の日、例の小田急線の脱線事故にひっかかって帰宅が23時半過ぎになり、
そのあと実習生さん紹介パート2の学級通信をまとめていたら、
寝る時間が2時を過ぎてしまい、完全に睡眠不足だった。

先週の学級通信では「教員を目指す実習生さん」の比較的真面目なインタビュー記事を載せた。
今週は、美術大学での生活をメインにした「学生さんとして」の記事を載せた。
実習生さんがたのしくイラストで解説を入れてくれているから、かなり面白い記事だ。


中学生にとってお姉さんお兄さんがいれば別だけど、
そうでなければ大学というのは全くわからない世界。

あと数年したら、大学生になっていく生徒もたくさんいると思うので、
実習生さんが来た年は、毎回こういうのをクラスで発行している。
私が持つ実習生さんは必然的に美術大学、もしくは教育学部の図工美術専攻の学生さんだけど、
バイトや普段の生活、授業のことなども書いてくれるので、生徒にとってはイメージしやすい。


「あと1クラス採点したら帰るよ、お疲れさま。」と実習生さんを見送って、採点を続ける。

いつの間にか、ほとんどの先生が退勤してしまっていた。
2、3学年の先生はほとんどおらず、1学年の島だけに先生がいて、
そろそろ帰ろうか、という話になっていた。

そうか、今日は私がラストかーと思って採点を続けていたら、
1学年の先生たちが私の顔をじーっと見て一言、
「・・・・もう今日は帰った方が良くない?」と。

あと10名で4クラス目が終わるから、やってから帰りたいなあと思ったけど、
なんとなく一人が寂しい気がしたので帰ることにした。



帰宅して手を洗っているときに、何とはなしに自分の顔を鏡で見たら、
ものすごく濃いクマが目の下に。

帰った方がいいよな、これは確かに・・・・・。




どうやら、ものすごく疲れていることが自分でわからないらしいということが、わかった。
ランナーズ・ハイ、あとからがくっとくるパターンか。
気をつけないとなあと思った。


日々、いろんなことを学んでいる。