しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

かざみどり

2014-08-11 21:20:39 | 日記
学校の夏休みはもう半分を過ぎたけど、自分自身は一日も休みをまだとってない。
明日が夏休み初めての休み!!


今週はやっと休める・・・と思ってたら教育課程の出張がお盆ど真ん中に来るために、
いつもなら5日間ほど必ず帰省するのに、今年は2日間だけ。
来週からはいよいよ教育課程で研究発表が控えているから、今週は心が休まらない。
いろいろ学べるのはいいけど、もう来年はやらない。


今日は神奈川県の美術研究会に参加。
昨年度、やっぱり教育課程でお世話になった先生の実践発表があったので、
お礼も込めて、どちらかというと義務感で参加したけども、
内容が濃く、今後、自分が授業を組み立てていくときの改善点がたくさん見えたから、
結局、参加して良かった。


帰りながら、普段使わない電車の窓から、さびしげな風景が見えた。
横浜って、広い・・・横浜市、というのは名ばかりで、かなりの田舎っぷりだ。
うちの学校も結構そうだけど。


一生懸命働いているけど、ほんとにこれでいいのかな・・・。
という言葉がふっと心に湧く瞬間はたまにあるけど、今日は一瞬でなくて、
しばらくそのことをずっと電車に揺られながら考えていた。
不満が強いわけじゃないけど、心を比較的閉じがちで生きてるよなあと。


人生には、いろんな出会いやタイミングってものがあるらしい。
必要なときに、必要なことが起こるのかもしれない。

つい最近、ステンドグラスの工房で一緒の人から、作品を出してみない?と声をかけてもらった。

彼女は、仕事は別にあるけど、ステンドグラスアーティストとしての肩書きも持っていて、
自分でワークショップを開催したり、お店やイベントに作品を出したりしている。

彼女と工房で一緒になったときに、
「いいなー、私もどこかに作品置いてみたいなあ。
自分の作品を手に取ってくれる人がいるって何だか嬉しいよね。」
みたいな話をしていたら、
今、声をかけてもらっているところがあるんだけど、一緒に出す?と誘ってくれたのだった。

そのときには、自分の仕事のことを考えて即答ができなかったけど、
いろいろじっくり考えてみたら、やっぱり自分はそうしたいんだな、と気がついた。

周りのことや仕事のことばかりに気を取られて、自分の本心が見えなくなってた。
作品をどこかに置いてもらいたいなとは思っていたけど、
そんなまでじゃないし、どっちみち仕事あるからたくさん作れないし・・・とか、
自分の本心を否定するみたいなことばかり言っていた気がする。


でも彼女をみてたら、
自分でステンドグラスアーティストって名乗りをあげて、
どんどん知り合いを巻き込んでワークショップをしているし、
自分の作品に対して愛情と自信を持っているし。

要は自分の気持ち次第なんだなあと気がついた。
私はただ、自信がないだけなんだと。

で、ここ数日、手作り作家さんのあつまるサイトなんかを少しみたりしてた。
ステンドグラスは需要ないんじゃないかなあ・・と以前は思ってたけど、
意外に売れているみたいだった。ランプやアクセサリーは特に。
でもニッチな分野であることは間違いないみたいだった。

ランプは一つ作るのに時間がどえらいかかってしまう。
サイトでは、かなりよくできたランプが1万円台で売ってたけど、
あれだと時間単位で考えたら損になってしまうのでは・・という感じではあった。

なので、やるとしたら鏡とかアクセサリーとか小物に特化するしかない。

とりあえずやってみることにはした。とはいえ、私は忙しいことには変わりない。
しかも全く誰も手にとってくれないかもしれない。
仕事を続けながら、でも、細々と作り続けていきたい。
それだけは決めた。


で、仕事の自分は、仕事用の自分として置いておいて、
ステンドグラスをやってく自分用に名前を作りたい。
さっきの彼女も別名で活動している。彼女のは、英語でかっこいい名前。

でも私の場合は、作るものが人から『はんなりしてる』とか『ふわっとしてる』とか、
決してカッコいい感じじゃない。自分もそう思う。
それに第一、私が作るんだからカッコいいわけない!!

どんな作品が作りたいかといえば、
みてるひとがほっこりするもの、とか、優しい気持ちになれそうなもの。

鳥が好きなので、鳥の名前を使わせてもらおうといろいろネットで鳥の名前を調べてみた。
フランス語で鳥の名前、っていう案は私にはカッコ良過ぎる。
やっぱり私の場合は日本語だ。『どんごれ』って感じ(?)にしたい。
(「どんごれ」って日本語、あるのか・・・? 語感がなんか好き。)


突然だけど私、蚊取り線香ブタさんが好きである。
和室によくおいてある、あれ。

あの丸っこい形、人を和ませるとぼけた表情、
どこか懐かしい、あたたかな感じ。
ああいう雰囲気を持った感じにできないか・・・と数日間、頭の隅っこで考え続けていた。

出てきたのが『かざみどり』だった。
漢字ではなくて、ひらがなで。

ネットで「かざみどり』と検索してみたら、
飲食店やお菓子屋さん、結構あった。
『かざみどりガラス屋さん』にしたら誰ともかぶらないか。
再び調べてみたら、かぶってはいない。(雑貨屋さんで風見鶏さんはあった。)

しかし、『かざみどりガラス屋さん』、リズムが悪い感じがする。
『かざみどりガラス工房』の方が良くない? 

風見鶏って、日本では八方美人とか、あまり良い意味に使われないけど、
西洋では魔除けの意味があるみたい。魔除けって、いいじゃん。
古来、キラキラ光るガラスには『魔除け』の意味もあったことだし。



というわけで、『かざみどりガラス工房』として作品を出すことにしました。
といっても、まだ少し先のことになります。
しかも『工房』っていうほどたくさん作れませんが・・・。
正規の仕事の合間をぬって、少しずつ準備をはじめていきます。



ワクワクすることは、人生において、正しいこと。
その言葉を信じて、というか自分の気持ちを信じてチャレンジしてみようと思います。
みていただく事自体がもうチャレンジです。


かざみどりガラス工房を、どうぞ宜しくお願い致します。