最近、帰りにコーヒーを飲んでいる。
というのも、最寄り駅にコーヒーショップができたせい。
だいたい21時過ぎに入店するので、ほとんど人がいない。
30~40分ほど、コーヒーを飲みながらのんびりと本を読んだりネットを見たり。
これだけのことで、どれほど心の余裕が生まれていることか。
こんなに忙しい時期なのに、心のどこかにのどかな風が吹いている。
文化祭1週間前ということで毎年、この時期はめちゃくちゃ忙しい。
美術部、美術科、クラスと3団体の展示があるのだから・・。
特に今年は例年よりも準備時間が極端に少なく、
2、3年の劇なんかは、練習や準備もほんとに時間がなくて大変そうだ。
そして先日の台風26号での休校。これは痛かった。
(・・・といいつつ、私は午後ちょっとだけ出勤して授業準備をし、
あとはチェコアニメ映画祭を観に行ったのだけど・・・
公人と私人しての顔は、時に違うのね。)
クラスの影絵は、今日の3時間連続のホームルームでなんとか形になってきた。
学校近隣の風景をイメージ画として表現している。6班で6作品を制作中。
地域のお祭りや景色の写真を撮ったり資料を集めたりして、下絵を班で描いた。
今日は黒い紙に下絵を転写し、いよいよカッターで切り抜く作業だった。
参考というか、目指すところというか、
ハイレベル過ぎるけど藤城清治さんの影絵をたくさん前もって見せている。
あんな風になれたら、できたらいいな、という憧れの気持ちは、何をするときも大切だと思うから。
他学年の先生や生徒たちからも、
「1年○組(うちのクラス)の完成度、高くない?」
とお褒めの言葉をいただくほど、生徒たちは頑張っている。
担任としては、クラスが褒められるのはとても嬉しい。
普段、おちゃらけている男子も、
ちょっと難しい切り絵作業(ここで切ったものをトレーシングペーパーに貼り付けて、光を後ろから当てる)を
任せると、意外にも真剣にやっている。
クラスの前に出そうと思っている標示も影絵でやろうと、
おちゃらけ生徒2人に「龍」と「虎」の影絵を依頼してみた。もちろん画像資料付きで。
この2人、絵はとてもうまいのだけど、授業中は集中力が続かず、
前期は成績に実力が反映されなかった。だからここで実力を出して活躍して欲しかった。
こちらの思惑(?)どおり、二人は真剣に取り組んでいた。
何しろ、もともとうまいのだ。2人のやっていることをみて、
クラスメイトたちは「すごーい!」と褒め讃える。
何しろまだ可愛い1年生、褒められればやる気になっちゃう。いいサイクルだ。
切り抜きを完成した班が一班、もうちょっとで終わりそうな班が一班。
残り四班は複雑な部分があるので、火曜に終わればいいけど。
あとは色セロファンを貼って、作品を設置して、光を当てる。
そのために道路工事なんかで使用する投光器を3台買っちゃった!
問題は部活の方だ。
3年の団体制作がまだできていない。
2年のアニメの編集が終わっていない・・・などなど。
個人個人の制作は進んでいるので、展示するものはたくさんあるは、ある。
団体制作を毎年の目玉にしているのだけど、
昨年から制作しはじめた部誌がよっぽど面白かったらしい。
団体制作がなかなか進まないのも、生徒がこちらに力を入れているせいだ。
1人1~2ページ担当してイラストや四コマ、ストーリーマンガを描く。
今年は1年生70部、2、3年生は100部発行しようと思っている。
昨年度、これが学校内で大人気(特に3年生のは)になり、すぐになくなってしまった。
こうなると本当は部活の活動資金稼ぎに売りたいのだけど(^^)、
公立中学はこういうところでお金を扱えないので、泣く泣く今年も無料配布。
でもかなりクオリティーは高い。3年のは特に素晴らしい、売れるレベルだ。
今年の3年生美術部員は高校も美術系を目指す人が多く、力の入れ方が半端ない。
生徒が帰った後、美術室で美術科の展示作品を選んでいたら、同僚が、
「・・職員室、もうすぐ空になるよ。まだいる?」と教えにきてくれた。
前任校では美術室が最上階で、よく私の存在は忘れられてて、
職員室に降りると警備をかけられたりとかしていた。
寒くなり始めてなんだか寂しいし、一人は嫌なので帰ることにした。
そしてコーヒーショップへ。
今日も、あんまり人がいないからいいなと思って本を読んでいたら、
隣に一人は車いす、もう一人はその人の息子さんと思われる二人連れがやってきた。
どうやら車いすの方は病気なんだけど、
過去に喫茶店を経営していたことがある方のようで、
新しくできたこの店のサービスについて思うところを息子に愚痴っていた。
とりあえずおしぼりが『紙』なのが、とても嫌だったらしい。
そして「布のをもってきてください。」と言ったら、
今度は店員さんが湿らせていないのを持ってきたのが余計嫌だったようだ。
(全部会話、丸聞こえ・・・)
そんな父親の不満げな様子を息子(といっても私よりもだいぶ年上っぽかった)は、
「お父さんは時代遅れだよ!」
「そんなサービスは夜のお店にでもいかないと今はしてもらえない。」
といったようなことを延々言って、父親の頭のかたさをなじっていた。
果ては息子の「消費文化ってのはなあ・・」みたいな文化論まで出てくる始末。
私はラフカディオ・ハーンの「日本の面影」をのんびりと読んでいたのに、
隣で、片方は大声ですんごくつまんない(すみません)文化論をぶっぱなし、
もう片方は昔の喫茶店は・・・みたいな『昔はこうでした論』をかます父子を
心から疎ましく思い、コーヒーを飲み終わると席を立った。
本当はもうちょっとのんびりしていたかったけど。
そうしたら、車いすの父親の方が、
「すみません、うるさくして。」と私に謝ってこられた。
コーヒーショップでそんなこと言われたのは初めてだったので、
本当はうるさかったけど、
「いいえ、違います。」と笑顔で言ってしまった。
息子の方は、なんとなくバツの悪そうな顔をして、
私が完全に席を離れるまで、一言も何も言わなかった。
周囲に気を遣っていた点で、父親の方が一枚も二枚も息子よりうわてだなあと思った。
何が言いたいのかさっぱり自分でもわからないけど、
心にいつも余裕を持って生活したいね、とつくづく思う。
やっぱ、コーヒーが必要だな。
というのも、最寄り駅にコーヒーショップができたせい。
だいたい21時過ぎに入店するので、ほとんど人がいない。
30~40分ほど、コーヒーを飲みながらのんびりと本を読んだりネットを見たり。
これだけのことで、どれほど心の余裕が生まれていることか。
こんなに忙しい時期なのに、心のどこかにのどかな風が吹いている。
文化祭1週間前ということで毎年、この時期はめちゃくちゃ忙しい。
美術部、美術科、クラスと3団体の展示があるのだから・・。
特に今年は例年よりも準備時間が極端に少なく、
2、3年の劇なんかは、練習や準備もほんとに時間がなくて大変そうだ。
そして先日の台風26号での休校。これは痛かった。
(・・・といいつつ、私は午後ちょっとだけ出勤して授業準備をし、
あとはチェコアニメ映画祭を観に行ったのだけど・・・
公人と私人しての顔は、時に違うのね。)
クラスの影絵は、今日の3時間連続のホームルームでなんとか形になってきた。
学校近隣の風景をイメージ画として表現している。6班で6作品を制作中。
地域のお祭りや景色の写真を撮ったり資料を集めたりして、下絵を班で描いた。
今日は黒い紙に下絵を転写し、いよいよカッターで切り抜く作業だった。
参考というか、目指すところというか、
ハイレベル過ぎるけど藤城清治さんの影絵をたくさん前もって見せている。
あんな風になれたら、できたらいいな、という憧れの気持ちは、何をするときも大切だと思うから。
他学年の先生や生徒たちからも、
「1年○組(うちのクラス)の完成度、高くない?」
とお褒めの言葉をいただくほど、生徒たちは頑張っている。
担任としては、クラスが褒められるのはとても嬉しい。
普段、おちゃらけている男子も、
ちょっと難しい切り絵作業(ここで切ったものをトレーシングペーパーに貼り付けて、光を後ろから当てる)を
任せると、意外にも真剣にやっている。
クラスの前に出そうと思っている標示も影絵でやろうと、
おちゃらけ生徒2人に「龍」と「虎」の影絵を依頼してみた。もちろん画像資料付きで。
この2人、絵はとてもうまいのだけど、授業中は集中力が続かず、
前期は成績に実力が反映されなかった。だからここで実力を出して活躍して欲しかった。
こちらの思惑(?)どおり、二人は真剣に取り組んでいた。
何しろ、もともとうまいのだ。2人のやっていることをみて、
クラスメイトたちは「すごーい!」と褒め讃える。
何しろまだ可愛い1年生、褒められればやる気になっちゃう。いいサイクルだ。
切り抜きを完成した班が一班、もうちょっとで終わりそうな班が一班。
残り四班は複雑な部分があるので、火曜に終わればいいけど。
あとは色セロファンを貼って、作品を設置して、光を当てる。
そのために道路工事なんかで使用する投光器を3台買っちゃった!
問題は部活の方だ。
3年の団体制作がまだできていない。
2年のアニメの編集が終わっていない・・・などなど。
個人個人の制作は進んでいるので、展示するものはたくさんあるは、ある。
団体制作を毎年の目玉にしているのだけど、
昨年から制作しはじめた部誌がよっぽど面白かったらしい。
団体制作がなかなか進まないのも、生徒がこちらに力を入れているせいだ。
1人1~2ページ担当してイラストや四コマ、ストーリーマンガを描く。
今年は1年生70部、2、3年生は100部発行しようと思っている。
昨年度、これが学校内で大人気(特に3年生のは)になり、すぐになくなってしまった。
こうなると本当は部活の活動資金稼ぎに売りたいのだけど(^^)、
公立中学はこういうところでお金を扱えないので、泣く泣く今年も無料配布。
でもかなりクオリティーは高い。3年のは特に素晴らしい、売れるレベルだ。
今年の3年生美術部員は高校も美術系を目指す人が多く、力の入れ方が半端ない。
生徒が帰った後、美術室で美術科の展示作品を選んでいたら、同僚が、
「・・職員室、もうすぐ空になるよ。まだいる?」と教えにきてくれた。
前任校では美術室が最上階で、よく私の存在は忘れられてて、
職員室に降りると警備をかけられたりとかしていた。
寒くなり始めてなんだか寂しいし、一人は嫌なので帰ることにした。
そしてコーヒーショップへ。
今日も、あんまり人がいないからいいなと思って本を読んでいたら、
隣に一人は車いす、もう一人はその人の息子さんと思われる二人連れがやってきた。
どうやら車いすの方は病気なんだけど、
過去に喫茶店を経営していたことがある方のようで、
新しくできたこの店のサービスについて思うところを息子に愚痴っていた。
とりあえずおしぼりが『紙』なのが、とても嫌だったらしい。
そして「布のをもってきてください。」と言ったら、
今度は店員さんが湿らせていないのを持ってきたのが余計嫌だったようだ。
(全部会話、丸聞こえ・・・)
そんな父親の不満げな様子を息子(といっても私よりもだいぶ年上っぽかった)は、
「お父さんは時代遅れだよ!」
「そんなサービスは夜のお店にでもいかないと今はしてもらえない。」
といったようなことを延々言って、父親の頭のかたさをなじっていた。
果ては息子の「消費文化ってのはなあ・・」みたいな文化論まで出てくる始末。
私はラフカディオ・ハーンの「日本の面影」をのんびりと読んでいたのに、
隣で、片方は大声ですんごくつまんない(すみません)文化論をぶっぱなし、
もう片方は昔の喫茶店は・・・みたいな『昔はこうでした論』をかます父子を
心から疎ましく思い、コーヒーを飲み終わると席を立った。
本当はもうちょっとのんびりしていたかったけど。
そうしたら、車いすの父親の方が、
「すみません、うるさくして。」と私に謝ってこられた。
コーヒーショップでそんなこと言われたのは初めてだったので、
本当はうるさかったけど、
「いいえ、違います。」と笑顔で言ってしまった。
息子の方は、なんとなくバツの悪そうな顔をして、
私が完全に席を離れるまで、一言も何も言わなかった。
周囲に気を遣っていた点で、父親の方が一枚も二枚も息子よりうわてだなあと思った。
何が言いたいのかさっぱり自分でもわからないけど、
心にいつも余裕を持って生活したいね、とつくづく思う。
やっぱ、コーヒーが必要だな。