Penny Lane Music

福岡市中央区赤坂
ピアノ・ボーカル・ギターなど大人のためのポピュラー音楽教室

中也と陽水

2011-06-03 19:53:38 | 音楽
 昨日のお話の続きです^_^; 連想ゲームみたいです。

 中也の「月夜の浜辺」を読むたびに思い出す「詞」があります。
「詩」ではなく「歌詞」です。井上陽水の名曲「ジェラシー」です。
陽水の話も中也同様、話しだすときりがないのです^_^;
実際、このブログでも何度か陽水は登場してるはずです・・・・^_^;
 
 陽水の曲はまだ小学生の頃「傘がない」や「心もよう」などラジオから流れてくる
なんともいえない、子供でも色っぽいと思ったその声が印象的でした。いつごろから
必死になって聴いたか・・・定かでないけどたぶん高校生くらいかな。

 
 そういうわけで、多分「ジェラシー」は新しい曲のような印象があるのかもしれません。
新しいといったって、1981年ごろの発売ですけどね。確か「あやしい夜をまって」
というアルバムの1曲目です。この歌詞が、「月夜の浜辺」とつながるのがなぜか・・・。
 
 実は改めて歌詞を読んでると、一言も月夜だとは言ってないことが発覚!あれ?
いつの間にか勝手に、月夜の浜辺を歩いている二人だと思っていました。

 特に頭から離れなくなるのは2番の歌詞です。
「そうそう、そうよねー」ってこれはきっと頷く人も多いと思います^_^;
  
    ♪はまゆりが咲いているところをみると
     どうやら 僕らは海に来ているらしい
     ハンドバッグのとめがねがはずれて化粧が散らばる
     波がそれを海の底へ引き込む♪
 
 月夜に照らされた白い浜辺に・・・
どこかしらなまめかしい化粧が散らばったのだと・・・
それを月の光を浴びて光る海へと波がさらっていったのだと・・・
かなり勝手に思いこんでいました^_^;

 でもってまたすごいのが3番の歌詞

    ♪ワンピースを重ね着する君の心は
     不思議な世界をさまよい歩いていたんだ
     誰にも言えないことがある 泣く泣く僕も空を見る
     むなさわぎで夏が来るのが恐い♪
      
 どうしようもない、それはもう解決なんて放棄した心のやりとりを、もうもてあそびながら
でもひらきなおることはできず、あてもなくさまよう・・・重ね着をしたワンピースは
陽水にはいったいどんな風に見えたのだろう。
というより、ワンピースを重ね着する君じゃなくて、君の心まで行くのかぁ・・・って。
陽水らしい、独特の不思議な感覚ですね。

 泣く泣く僕も空を見る・・・なんてノリが良くていいフレーズなんだろう・・・。

 とまぁ・・・何度聴いて何度読んだことか、この歌詞。そのたびにもう百万回
ため息をついてはすごいなぁ・・・と陽水の言葉の世界にのみ込まれて毎回おぼれます^_^;


 記憶なんて、印象なんていい加減なものですが、この非現実的というか、幻想的な美しさは
中也も陽水も同じにおいがします。ウエットでデリケートで・・・。
と、強引に結び付けてしまってますが^_^;
ジェラシーは陽水が中也の「月夜の浜辺」からイメージして書いたのだとばっかり思ってました^_^;
いや・・・なんで・・・いつの間にそう思っていたのでしょう。
思いこみなんて、ま、こんなものです。ほんとにいい加減だなぁ。
 
 それでもきっとすれからもずっと・・・月夜と海に連想される二つの詩に、わたしは一生、
惑わされながらこりもせずまた口ずさむのです。いろっぽいなぁ・・・って思いながら。

 では陽水のジェラシーです・・と、いつものようにyou-tubeへリンクしたいとこですが
陽水の映像がなくて、個人的にまるでイメージが違う映像のものしかなかったので、今日は
止しときます。どうぞ、CDお貸ししますので、お聴きになりたい方はおっしゃってください^_^;

 昨日も今日も、極めて個人的な趣味で書いてしまいました。ご勘弁ください。       


 
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