Penny Lane Music

福岡市中央区赤坂
ピアノ・ボーカル・ギターなど大人のためのポピュラー音楽教室

レ・ミゼラブル

2013-03-17 19:25:13 | 音楽
多分、一番明るくない分野が映画です。
学生時代のセンターシネマで映画の歴史が途絶えています。
ほんとに、一年に一本程度。
足を運ぶよりDVD買うほうが多い・・・というなんか、優雅さに欠ける実情です。

しかも・・・DVDも最近はおよそ、仕事がらみです。
ミュージカルをするようになって購入のDVDは音楽ものばかりになってます。

前置きが長いのですが、以前ここでシェルルブールの雨傘を笑いました(^_^;)
「全編セリフなんてありえん!・・・あの美しいメロディにのせて
 ガソリンスタンドのお兄さんが、奥さん満タンですかって言って欲しくないっ!」
とまぁ、再会のシーンに出てくるそこに笑ってどうもねと。

レ・ミゼラブルもそれと知ってましたが、半分は仕事の参考に、などとまた
優雅さのないことも考えながら、でも友人たちはみんな、素晴らしい!というし。
子供の頃読んだ「ああ無情」・・・暗かったよなぁ・・・なんて記憶も薄れてるし。



というわけで、遅ればせながら、話題の映画、見てまいりました。

これ、ミュージカル映画っていうか、オペラ、まるでオペラ。
音楽はクラッシックやし、役者さんがほんとに歌ってるの?と言いたくなる歌・・・。
とにかく、どこをとっても圧倒的な音楽のクオリティ・・・
噂には聞いていましたが・・・本当に、素晴らしいっ!!

って音楽だけやないでしょ・・・って、そうでしょうが、職業病です、
ほんとに毎度のことながら、音楽聴いてると字幕読むの忘れるし(^_^;)
ストーリーはどこかにいっちゃう・・・
いつかのコルテオの舞台もそうでしたが、2回目みてはじめて
あ、舞台ではこんなことしてたんだと(^_^;)

今回はストーリーがわかってたからついていけましたが(^_^;)
いやーもーやっぱり、クラッシックにはかなわない。
ストリングスにはかなわない・・・
シカゴやバーレスクももちろん、かっこいいし、そりゃーもうすごいけど
クラッシックはやっぱり、なんとももうすごい。

はぁ・・・ため息。ひたすらため息。

歌はこうして歌うのだなぁと。これが歌なのだなぁと。
いちいち歌そのものに引っかかってるので字幕がとぶとぶ・・・
英語、わからんしねぇ。
でもとにかく、これが音楽の力なのだなぁと。
ただただ、固まって二時間以上とは思えないあっという間の時間を過ごしました。

子役の歌のうまさには、圧倒されたというより、なんか狐につままれた感。
ほんとかぁっと言いたくなるくらいだった・・・あんなに豊かに、
こどもたちが歌えるものかなぁ・・・すごい。

それにみんな美しい。

世界で一番の人たちが集まって作ったらこんなことになるんだなぁとつくづく。


エンディングロールもおよその人が席を立たず、
じっと静かにスクリーンを見つめて・・・
気持ちの整理をするように、
それは今の自分たちの平和な幸せを感じたり
けれど昔の彼らのような勢いを忘れてしまっていることを思い知らされたり
きっとそれぞれの思いを胸に、遠慮がちに明るくなった室内に
あきらめて腰を上げては、現実に戻っていく。


私たちはこういう最高傑作というものに心を動かされて
まぁ、真似事のように、音楽を作ったりしていくわけですけど
真似事ができる機会があることに、まずほんとうに感謝。

今年は夏の公演です。
すぐまた音楽を作り始めることになります。
簡単に影響を受けられるはずなどないけれど、せっかくの機会、
少しでもいいものを作りたいと思いました。

そして、教室で出会うみなさんたちに、もっともっと音楽のすばらしさを
伝えたいなぁ・・・と思いました。
演奏すること、歌うことの楽しさ、素晴らしさ、力強さ。

あーこんなに力付けられるなんて、本当にすばらしいなぁ。
この気持ち、忘れないようにしなくちゃ。



写真は帰りに購入の楽譜。
早速パク・・あ、いえ、真似事させていただくために(^_^;)
こんな構成でつくれたらいいなぁ、ほんと、すごいよなぁ・・・。
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2 コメント

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ありがとうございます。 (のび太)
2013-03-20 17:17:58
先生、いつも読んでいただいて、そして本当に細やかな御意見を下さって感謝いたします。ありがとうございます。
はい、音楽に携わっていけること、贅沢なことです、とても幸せなことですね。
舞台の音楽を書くときも、生徒さんたちの楽譜を書くときも、レッスンも演奏も、どれも楽しい時間です。
そして、こういう生業を確立してくださった先輩方に感謝をします。
ここでも何度もお話ししましたが、楽譜やアレンジは林先生の作られたものが私の教科書です。「もっとも最適な音の選び方」、「本来のコードネームの解釈」、先生の考え方が私の音楽とのかかわりをますます楽しくしてくれました。
これからも、楽しく、かかわっていきたいと思います。
先生、これからも先生の楽譜をたくさん拝見させてください。エリーゼはいつも楽しみです。
コメントありがとうございました。
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わかりますが (林 知行)
2013-03-19 21:47:04
音楽は完成度もありますが、現実性もあります。
私もプロの端くれとして、あなたのブログに殆ど「そうだよ」と書きたい。
一方、音楽が好きな人、音楽をしたい人、音楽に夢をもつ人、それが音楽をするのが大変なときに手助けをする仕事をしていると思います。
圧倒的な迫力の映画はわかります。
でも数日経つと現実の生活に戻りますよね。
お互い、死ぬまで音楽を楽しみとして周囲と関われる幸せもあるのでは無いかなとも思いましたよ。
映画、なかなか見にゆけません。
映画、CD、楽譜(紙の)、媒体が変わりつつあります。
大変な時代に音楽と関わりますが、それだけに楽しいと思っています。
時代の波にサーフィンする音楽のプロが居てもよいのではと思っています。
あと一週間まで来た自宅教室開講のための決済、それが滞っています。
いらいらしますが、音楽をする人間は余裕で人生と向き合わねばと思います。
元気に頑張ってください。
ブログを読むと励まされますから。
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