ハンク・ジョーンズ

　「１９４０年代からジャズの第一線で活躍していたピアニスト、
　ハンク・ジョーンズ氏が１６日、ニューヨーク市内で死去した。
　９１歳だった。」

　訃報。今日、ニュースが流れました。91歳とはいえ、今年2月にも来日。
親日家で有名なジャズピアニストは最後まで日本のファンに演奏を届けてくれました。
2月28日、新潟市民芸術文化会館で900人のファンの前で生涯最期となるピアノでした。
1957年、ベニー・グッドマン楽団のピアニストとしての初来日以来、
日本のジャズファンは彼にたくさんのジャズを、ピアノをプレゼントしてもらいました。


　ヘンリー・"ハンク"・ジョーンズ
(Henry "Hank" Jones、1918年7月31日 - 2010年5月16日)

　そもそもジャズの歴史が1900年初頭からですから、
ジャズの歴史と一緒に生きてきた・・・ということになります。
すでに亡くなったミュージシャンたち、今も活躍のジャズメンたち、
その多くのメンバーと多くのステージ、録音を残してきたジャズピアニスト。
　

　そのエピソードは限りなく・・・

　ミーハーなことからあげると^_^;
1962年5月19日、ケネディ大統領の誕生パーティで、マリリン・モンローが歌った
有名な「ハッピー・バースデイ」のピアニストですね^_^;
この映像はいつぞや、ＣＭに使われてすっかり有名になりましたが。


　私たちも学生時代、先生から教えてもらった彼の口癖ですけど・・・

　「練習は、１日休めば自分に分かる。３日休めばカミさんが分かる、
　7日休めば仕事が無くなる」

　私たちが先生から聞いたのは「カミさん」じゃなくて「家族」でしたけどね^_^;
とにかく努力の人だったと。トレーニングは当然欠かすことなく
握力を鍛えるボールをいつもいつも持ち歩いていたと・・・。

　「200歳まで演奏を続ける」が口癖だったそうです。

　91歳・・・素晴らしいですね。
ねぇ、ピアノって本当にずっとずっと弾ける楽器なんですね。
管楽器は肺活量に問題が出てくるとか、抱えなきゃいけない楽器は
年をとるとつらいとか・・・いろいろ聞きますが、
確かに・・・ピアノが一番いいかも。
座ってるし・・・抱えなくていいし・・・。

　いつまでも・・・鍵盤に触っていられたら幸せだなぁ・・・と
最期まで本当に、そんな夢を与えてくれたピアニスト、ハンク・ジョーンズ。　　　　

　　　　　　心からご冥福をお祈りいたします。