林先生からのコメントから、今日はレコーディングのお話にします。
20代前半、音楽制作チームFACEに出会ったのがレコーディングや制作活動に
かかわるきっかけでした。
当時、今の日航ホテルの裏あたりに、某メーカーの大きな録音スタジオがありました。
そこで、イメージソングやCMソングなどのレコーディングをしていました。
今みたいにおよそがプログラムの音源ではなく、パソコン(当時はパソコンでなく
うーん、コンピューターっていってたかなぁ、所謂シーケンサーをつかって・・・)
で作ったものプラス、ギターやベース、アコースティックピアノを生で入れる・・って感じ。
それが終わると、歌入れ。
よく覚えてるのはビブレなどのイメージソング。当時すごくかっこいいボーカルの人がいて
(そのあとやっぱり東京に行かれて、サザンをはじめとしたミュージシャンのコーラスなんかで
活躍なさっていました)とってもかっこよく仕上がりました。
といっても私は雑用しながらその珍しい風景をみてただけです。
お茶の用意して、後片付けして…の合間にね^_^;
でもこの経験は大きかったです。
とにかく、ボーカルへの注文がすごいのです。細かい!はぁー歌ってこういうことなんだー
と、ほんとに勉強になりました。そのアドバイスでどんどんボーカルが変わっていくのも
おもしろくて、徹夜での録音もずーっとみてました。
歌入れが終わると、全体のバランスをとります。実はこれが一番すごい。
ちょっと、もうほんの気持ちキック(ドラムの一番大きな太鼓のことです)をさげて・・・
うーん、そうするとベースも大きくなるなぁ・・・なんてもうそりゃーすごく微妙なことを
何時間もかけていました。
作品を作るということの細やかさを目の当たりにしたのも、これが初めてでした。
ちなみにその当時、そのチームの制作には作詞で参加していました。
生まれて初めての採用はもちろん!とてもよく覚えています。
オールディーズ風の、コニーフランシスみたいな曲が届いてそれに詞を書きました。
残念ながら福岡にはなかったのですが、山口のほうのコンビニだったらしく
「パコール」という名前のお店のイメージソングで、山口地方ではTVCMも流れて
いたらしいのです。で、もっと裏話をすると、どうもその映像、多分、ドーモで有名に
なる前の村中ともみさんが、すごくかわいく踊ってたとか・・・って。
それは後になって彼女が有名になった時、うちのメンバーが「この子、パコールの子みたい」
っていってたので・・・確かじゃないけど。
これ、もし知ってる人いたら教えてください。残念ながらその作詞デビューの映像は
見たことなんです^_^;
最近は、あるこどもの塾の教材の音楽をさせていただいてるのですが、
その塾の先生でほんとに上手なボーカリストがいらっしゃるんです。
そのボーカルリストのイメージで「ここ、こんなふうにしたら、きっとこう歌うな」
なーんて思いながらアレンジしていくのがすごく楽しいです。
今月も2曲予定しています。こどもたちが楽しく歌ってくれるようなマーチ風と・・・
もう1曲は今週メロディと歌詞の楽譜が到着予定。楽しみです。
レコーディングはライブと違ってすぐ結果や反応がわかるものではないから
じっくり取り組むことになります。ライブの緊張感もいいけど、この時間をかける面白さは
また格別の味わいです(*^_^*)
20代前半、音楽制作チームFACEに出会ったのがレコーディングや制作活動に
かかわるきっかけでした。
当時、今の日航ホテルの裏あたりに、某メーカーの大きな録音スタジオがありました。
そこで、イメージソングやCMソングなどのレコーディングをしていました。
今みたいにおよそがプログラムの音源ではなく、パソコン(当時はパソコンでなく
うーん、コンピューターっていってたかなぁ、所謂シーケンサーをつかって・・・)
で作ったものプラス、ギターやベース、アコースティックピアノを生で入れる・・って感じ。
それが終わると、歌入れ。
よく覚えてるのはビブレなどのイメージソング。当時すごくかっこいいボーカルの人がいて
(そのあとやっぱり東京に行かれて、サザンをはじめとしたミュージシャンのコーラスなんかで
活躍なさっていました)とってもかっこよく仕上がりました。
といっても私は雑用しながらその珍しい風景をみてただけです。
お茶の用意して、後片付けして…の合間にね^_^;
でもこの経験は大きかったです。
とにかく、ボーカルへの注文がすごいのです。細かい!はぁー歌ってこういうことなんだー
と、ほんとに勉強になりました。そのアドバイスでどんどんボーカルが変わっていくのも
おもしろくて、徹夜での録音もずーっとみてました。
歌入れが終わると、全体のバランスをとります。実はこれが一番すごい。
ちょっと、もうほんの気持ちキック(ドラムの一番大きな太鼓のことです)をさげて・・・
うーん、そうするとベースも大きくなるなぁ・・・なんてもうそりゃーすごく微妙なことを
何時間もかけていました。
作品を作るということの細やかさを目の当たりにしたのも、これが初めてでした。
ちなみにその当時、そのチームの制作には作詞で参加していました。
生まれて初めての採用はもちろん!とてもよく覚えています。
オールディーズ風の、コニーフランシスみたいな曲が届いてそれに詞を書きました。
残念ながら福岡にはなかったのですが、山口のほうのコンビニだったらしく
「パコール」という名前のお店のイメージソングで、山口地方ではTVCMも流れて
いたらしいのです。で、もっと裏話をすると、どうもその映像、多分、ドーモで有名に
なる前の村中ともみさんが、すごくかわいく踊ってたとか・・・って。
それは後になって彼女が有名になった時、うちのメンバーが「この子、パコールの子みたい」
っていってたので・・・確かじゃないけど。
これ、もし知ってる人いたら教えてください。残念ながらその作詞デビューの映像は
見たことなんです^_^;
最近は、あるこどもの塾の教材の音楽をさせていただいてるのですが、
その塾の先生でほんとに上手なボーカリストがいらっしゃるんです。
そのボーカルリストのイメージで「ここ、こんなふうにしたら、きっとこう歌うな」
なーんて思いながらアレンジしていくのがすごく楽しいです。
今月も2曲予定しています。こどもたちが楽しく歌ってくれるようなマーチ風と・・・
もう1曲は今週メロディと歌詞の楽譜が到着予定。楽しみです。
レコーディングはライブと違ってすぐ結果や反応がわかるものではないから
じっくり取り組むことになります。ライブの緊張感もいいけど、この時間をかける面白さは
また格別の味わいです(*^_^*)
その後、パソコン等を利用した打ち込みとか同期が主流となりました。真っ先にこれらマシンに仕事を奪われたのがドラム。ドラマーが失業する時代の到来です。そうこうする内にはリズムセクションについてはベースやギターもピアノも徐々に仕事を奪われて行きます。マシンで表現しづらいのは歌であり、ギターのソロであり、管楽器のソロ、バイオリンのソロ、かな。私はシンセサイザーと同時にパソコンの方にも手を出し、時代の先端にいた関係から、多くのスタジオ・ミュージシャンの仕事も奪う張本人だったと思います。
アーチストのバックの仕事については、流石に打ち込みというのはそうそうは利用されません。アーチストのアルバムの録音はあまり変化が無かったかも知れません。
私がCDデビューする頃には、自分のアルバムもマシンでアウトラインを提示し、予算に応じてそれを生楽器で差し替えることが多かった。やはり生楽器の美しさはシンセとは違うもので、生楽器で差し替えるときは幸せでした。
この頃、渋谷のゼロ・スタジオをベースにインディーズ・レーベルに所属した関係から、色々な種類の録音をしました。ボーカルの関係も増え、私の担当ディレクターは歌のディレクションも上手でしたので、それこそディレクションで歌がどんどん変化するのを、すごいもんだなあと思いました。録音がデジタル化するとパンチイン・アウトのつなぎ目にあまり気を遣わずに録音できるので、徐々に、部分部分のやり直しが増えて行きます。そうこうする内には、パンチイン・アウトでパッチワークみたいに録音することが増え、録音した演奏をライブで弾けない人が現れます。坂本龍一さんはピアノ演奏でへまることは無いが、映画音楽で売れたKさんのライブは・・・。
今回の録音でも、部分修正は減らし、大きな流れというか、音楽的な勢いというか、セッションのインタープレイというか、そこを大切にディレクションしました。もちろん、ささいなミスは貼り直しましたが。
録音は徐々にマシン、シンセになりましたが、思い出深いのはセガのゲーム「パンツァー・ドラグーン」でした。このゲームでは、CD-ROM化したことで音楽部分について音声ファイル(つまりシンセ音では無くて通常の音の録音)を加えるだけの容量が生まれ、生のオーケストラ録音を誇りたかった。ところが長年大規模な生のオーケストラ録音が廃れており、作曲者もアレンジできず、私に編曲と現場での録音の仕事がまわってきました。私が仕事に入った頃の経験が生きたのですが、セガは会社も失速、この生のオーケストラ、本当に素敵な音になりましたが、伝説のゲーム音楽かも。
録音については書き始めると止まりませんが、今は、宅録が当たり前になってきて、MP3レコーダも進歩して、生の楽器演奏や歌を簡単に録音できる様になってきました。ということは、打ち込みとかで失われた「演奏力」が再び重要になってきました。長年のパソコンとシンセのおかげで私より若い世代の演奏力は伸びなかった(スタジオの仕事の世界では)。原点に戻って、ピアノのソロ演奏、バンドにおけるピアノの的確な演奏、そんなことが大切ですね。みなさん。ピアノはその入門楽器です。練習して、ピアノの表現力で周囲をうならせて欲しいものですね。
スタジオワークをしてきた先輩方の技術のすごさは痛感します。
伝説のような話も多く伺いました。自分の演奏をリプレイすることの重要さは、
やはり、そんな先輩方から叩き込まれました。
デジタルは様々なことを可能にする反面、稚拙にする要素も大きく、うまく付き合っていかないとなかなか難しいものですね。