保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

“つぶし”2台で5万3千円の時代

2008年05月08日 | クルマ販売と板金修理の実録
時代は変わった、という言葉が多く出るほど年寄りの証拠だ。

解体車を業界では“つぶし”と言うが、軽と小型乗用のこの2台が、リサイクル料金が払い込まれていれば53000円で解体業者が買ってくれる。

軽18000円+(2000cc)小型乗用35000円の計算だ。

約30年前、私が新車セールスマンの頃は記憶が定かではないが1台1万円位で買ってくれていたものがその後タダになり、今から数年前は逆に1~2万円ほどお金を払っていた。

4年ほど前にリサイクル法なるものが成立し、それ以降はまた業者が買ってくれるようになった。そしてここ数ヶ月の間に上記のような高値となった。

車のリサイクルシステムは正直、ジージと言えども判らない部分で一度は流れを追って見学したいと思っているものの一つだ。

この部分にもどうやら外国の影響があることは予想がつく。たまに外人が結構いい金額で買いに来ることとディーラー団体が設立したリサイクルセンターの入り口には外人がたむろしていて積んでくるトラックに群がる話を聞いているからだ。


一方、中国の影響で金属類の価格が高騰していることも背景にありそうだ。
中国ではリサイクル可能ないわゆる資源ゴミを「資源」と捉えている状況をTVでやっていた。日本では資源ゴミとは言っても所詮“ゴミ”だ。彼らは地中から採掘していないだけだと言う。

この発想の違いは大きい。根本が違っているように思える。

TVでは使用済みペットボトルと古紙を中国が大量に買い込み、日本のリサイクルの輪が崩壊しかかっている様子を報道していた。長年掛かって構築したサイクルが、マネーによっていとも簡単に破壊されるのだ。


「紙は白くなければならない」とか「再生鉄は品質が悪い」とか資源がない国に住む日本人が“品質”にこだわる姿に明日はあるのか不安にをもつのは私一人だろうか。

ただ一方、自動車という商品を語る場合、日本車がここまでグローバルになった原因はその優れた“品質管理”にある、という話も聞いたことがある。

確かにアメ車や欧州車を修理する場合、造りが悪い。大雑把だ。あのベンツと言えどもそう思うが、アメ車よりははるかにいい。だが日本車の方がさらにいい。

かつてIT業界の顧客からこんな話を聞いた。中国では100個納品する場合にあらかじめ10個の不良品を見込んで110個納める。日本では100個しか納めない。1個でも不良品が含まれてでもいようものなら大騒ぎで製造ラインを見直すのだと言う。
100個の製品が納ったことには変わりはないのだ。


どちらがどうと言うつもりはない。

どちらがどうなるかは“時代”が答えを出してくれる。

いかなる時代になろうとも私のような末端の商人は、お客様を大切にしてお客様とともにその時代の中で生き残っていかなければならないことに変わりはない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする