保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

自動車の末路・・・これが普段見ることのできる最期の姿

2008年05月26日 | クルマ販売と板金修理の実録
解体業者に一台、処分を依頼した。

自走できない車の運搬はこのようにクレーンで積み込まれる。

この姿が普段我々が目にできる自動車としての最期だ。

リサイクル法なるものが施行されて以降、この後を追跡したことはない。

一度は見学したいとかねがね思っているがまだ実現していない。



どの道にもノウハウはあるようで、クレーン作業は傍で見ていても難しそうだ。

ワイヤーを掛けることを「玉がけ」と言うらしく、これはこれで資格もあるよう

だ。

「玉」とは命という意味で吊荷が落下して命を落とさないようクレーンのフ

ックに命をかける、と言う意味だという。

この説明自体は多分こじつけだと思う。

クレーン+ワイヤーで考えると現代的だが、木の柱+縄またはロープ+滑車で考えると

「玉がけ」の語源はかなり古いものであることが想像できる。


現代に住んでいる我々が古代の技術や文明に接した時、よく「こんな時代にすでにこんな

ものがあったの?」と感想をもらす。

これは“現代人のおごり”だ。

電気のように新しいエネルギーを100%利用するものはもちろんその発見以降でないと

この世の中に存在しなくても、かつての権力者には「人力」というとてつもないエネルギ

ーがあった。例えば自動車だってガソリンで回るエンジンはなくても100人程度の男性

に次々に交代させて引っ張らせればどこまででも行ける。もっとも最高速度は時速20k

mがせいぜいだが。



こうして吊り上げられてしまった車が,再度クルマとして復活することはほとんどあり得

ない。

2トンはあるこの車の新車の価格は約330万円だった。

新車メーカー、新車ディーラー、営業マン、車検工場、中古車販売店、ガソリンス

タンドなどなどのさまざまな人々の生活を支え、何よりもユーザーの日常生活の役

にたって13年間働き続けてきた車の末路は35000円の“資源ゴミ”なのだ。












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