解体業者に一台、処分を依頼した。
自走できない車の運搬はこのようにクレーンで積み込まれる。
この姿が普段我々が目にできる自動車としての最期だ。
リサイクル法なるものが施行されて以降、この後を追跡したことはない。
一度は見学したいとかねがね思っているがまだ実現していない。
どの道にもノウハウはあるようで、クレーン作業は傍で見ていても難しそうだ。
ワイヤーを掛けることを「玉がけ」と言うらしく、これはこれで資格もあるよう
だ。
「玉」とは命という意味で吊荷が落下して命を落とさないようクレーンのフ
ックに命をかける、と言う意味だという。
この説明自体は多分こじつけだと思う。
クレーン+ワイヤーで考えると現代的だが、木の柱+縄またはロープ+滑車で考えると
「玉がけ」の語源はかなり古いものであることが想像できる。
現代に住んでいる我々が古代の技術や文明に接した時、よく「こんな時代にすでにこんな
ものがあったの?」と感想をもらす。
これは“現代人のおごり”だ。
電気のように新しいエネルギーを100%利用するものはもちろんその発見以降でないと
この世の中に存在しなくても、かつての権力者には「人力」というとてつもないエネルギ
ーがあった。例えば自動車だってガソリンで回るエンジンはなくても100人程度の男性
に次々に交代させて引っ張らせればどこまででも行ける。もっとも最高速度は時速20k
mがせいぜいだが。
こうして吊り上げられてしまった車が,再度クルマとして復活することはほとんどあり得
ない。
2トンはあるこの車の新車の価格は約330万円だった。
新車メーカー、新車ディーラー、営業マン、車検工場、中古車販売店、ガソリンス
タンドなどなどのさまざまな人々の生活を支え、何よりもユーザーの日常生活の役
にたって13年間働き続けてきた車の末路は35000円の“資源ゴミ”なのだ。
自走できない車の運搬はこのようにクレーンで積み込まれる。
この姿が普段我々が目にできる自動車としての最期だ。
リサイクル法なるものが施行されて以降、この後を追跡したことはない。
一度は見学したいとかねがね思っているがまだ実現していない。
どの道にもノウハウはあるようで、クレーン作業は傍で見ていても難しそうだ。
ワイヤーを掛けることを「玉がけ」と言うらしく、これはこれで資格もあるよう
だ。
「玉」とは命という意味で吊荷が落下して命を落とさないようクレーンのフ
ックに命をかける、と言う意味だという。
この説明自体は多分こじつけだと思う。
クレーン+ワイヤーで考えると現代的だが、木の柱+縄またはロープ+滑車で考えると
「玉がけ」の語源はかなり古いものであることが想像できる。
現代に住んでいる我々が古代の技術や文明に接した時、よく「こんな時代にすでにこんな
ものがあったの?」と感想をもらす。
これは“現代人のおごり”だ。
電気のように新しいエネルギーを100%利用するものはもちろんその発見以降でないと
この世の中に存在しなくても、かつての権力者には「人力」というとてつもないエネルギ
ーがあった。例えば自動車だってガソリンで回るエンジンはなくても100人程度の男性
に次々に交代させて引っ張らせればどこまででも行ける。もっとも最高速度は時速20k
mがせいぜいだが。
こうして吊り上げられてしまった車が,再度クルマとして復活することはほとんどあり得
ない。
2トンはあるこの車の新車の価格は約330万円だった。
新車メーカー、新車ディーラー、営業マン、車検工場、中古車販売店、ガソリンス
タンドなどなどのさまざまな人々の生活を支え、何よりもユーザーの日常生活の役
にたって13年間働き続けてきた車の末路は35000円の“資源ゴミ”なのだ。