保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

遺言書を残す大切さ…①遺言とは

2011年06月25日 | (雑学Ⅰ)イラストで見る磯野家の遺産相続

遺言(ゆいごん、いごん)とは、広くは形式や内容にかかわらず
波平が自らの死後のために遺した言葉や文章(遺言書)のことを言います。

このうち、民法における遺言は
生前の意思をその死後において実現させるためのものであり
とりわけ財産に関するものが中心となりますので、争いを避けるため
遺言の存在や内容の真実性が保証されなければならず
方式及び内容は厳格に定められています。

民法では、法定相続を画一的に定めていて
必ずしも磯野家の事情にとって妥当な結果を導けるとは限りません。

一方、遺言は、これを波平の意思によって変更するものであり
相続財産の処分を自身の最終の意思表示に委ねるものと言えます。

意思を整理し、それを相続人であるフネ、サザエ、カツオワカメに
しっかりと言い残さなければなりません。

このように、遺言によってその家庭の実情にあった相続財産の振り分けが
期待されるところに、遺言制度の存在する意義があるといえます。

「相続は、むしろ遺言によってされることが望ましく
法定相続は補充的なものにすぎない」
と言われる所以です。



基本的に遺言そのものは何を書いても良く
例えば葬式の仕方やワカメの嫁ぎ先まで心配して“遺書的”な内容を遺言に残すことは
法的な効力がなくても、書いたからと言って法律上意味のある事項が無効になることはないのですから
残された人に自分の意思を伝えることはできますし、配慮を促す役目は充分に果たせます。

自分の気持ちや意思を伝えて迷わせないようにすることも、残された家族への愛なのです。

ただし、ここでは相続問題の一環としての法律的な遺言を捉えていきます。

 

 遺言…財産の相続や処分、子供の認知など法律的効果を意図する。

遺書…死を間近にして感情を中心に綴られることが多く、法律的効果は意識しない。

 

 

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