「原発のウソ」という本が売れている、と言います。
最近のマスコミには、様々な事情もあってか
「反」原発または「脱」原発を前面に出した報道が主流を占めていて
「容認」派はほとんど登場しない(させられない)のではないでしょうか。
たまにそれっぽい意見を述べる方がいても
言葉を選んでずいぶん慎重です。
ところで、「即時」と「将来」の原発廃止が
ごちゃ混ぜになっている気がするのは私だけでしょうか。
たとえ“原発を停止する”には1年はかかるとしても…。
毎日のように、何人かが熱中症で倒れるニュースを見るにつけ
この、電力使用量が最大になる夏の時期に
(住民の方にはすみませんが)東電管内は止むを得ないとしても
他の原発までも稼働させない理由が、ちょっと精神論的で感情的過ぎて
いまひとつ理論的でないと思うのです。
もちろん、エアコンをふんだんに使用していれば
熱中症を必ず防げるわけではないでしょうが
節電、節電と、まるでオマジナイのように猫も杓子も唱えていたら
無理をして我慢しようという精神的な影響は少なくないはずです。
35℃を軽く超える都会で暮らす方々は
私など首都圏にたまに行くだけですが、街そのものがムッとしていて
ガンガンに冷えている場所にすぐに逃げ込みたくなってしまいます
福島では、住民が命の危険にさらされているからと言って
また、節電しか協力できないからと言って
ご自分の体とよく相談して、ほどほどになさったほうがよいのでは、と
エアコンなしで62年間、生きているジジイには思えてなりません。