10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

AppleのCCDカメラ

2007-08-21 13:56:15 | 機材
私は普段は一眼レフでの撮影が主ですが、惑星などの画像をきれいに見せるために、何百枚、何千枚もの画像を「コンポジット」する人も多いようです。そのためには動画撮影できるカメラが必要です。

よく使われているカメラはToUcam ProといWebカメラですが、これは製造中止の上、望遠鏡に取り付けるためには改造が必要です。

それはちょっとめんどくさいので、手元にあったApple社製のiSightを使ってみることにしました。

結果、Vixenのアイピースにピッタリとはまるではないですか!! まるでこの望遠鏡のために作られたカメラかって思うほど、ピッタリです。しかもこのiSightは非常に軽く、望遠鏡への負担もありません。

ただ、ハイスペックであるために、オートフォーカスになっています。ですので、パソコン側でオートフォーカスを切ってやらなければなりません。

撮影>処理の手順は以下の通りです。(Macで撮影、Windowsで処理しています)
1)強力磁石になっているカメラの台座をはずし、直接ファイヤーワイヤーコードを差し込む。
2)31.7mm径 接眼レンズにiSightをはめ込む。
3)パソコン側でQuickTime Broadcaster(フリーダウンロード)を立ち上げ、設定でオートフォーカスをオフにする。
4)QuickTime Broadcaster設定で、カメラの明るさを調節し、天体が見える明るさにする。
5)モニタで画像を確認しながらピントを合わせる。
6)Broadcastを開始し数秒の画像を動画として保存する。(この時点ではQTフォーマット)
7)シェアウェアのAVS Video ConverterでAVIフォーマットに変換する。
(コンポジットソフトがAVI対応のため)
8)コンポジットソフト「registax」に読み込み、コンポジットを行う。
9)コンポジットされた画像を保存する。

写真(下)が、コンポジットした木星とガリレオ衛星です。
まだ、細かい設定を何もしていないので、かなりぼけていますが、とりあえずノイズは除去されましたし、ガリレオ衛星も写りました。