天体観測を始めて7年めに入りました。
その間、天体望遠鏡を1度買い替え、一眼レフも600万画素、ISO1600のPENTAX ist DL2から始めて、今回のカメラを含めて 4台めです。(過去のカメラは売っぱらいましたが)
それで、当初の目的は何かと言うと「メシエ天体」を撮ること・・・だったのです。
それが、望遠鏡のアライメントの精度が比較的良くなったのと、高感度カメラを買った事もあり、やっと可能になって来ました。(この間、ライブビュー表示が飛躍的に進歩した事も大きいですが)
昨晩は新しいカメラ(SONY α NEX-6)のテストも兼ねて深宇宙とも言える「おとめ座銀河団」にターゲットを絞りました。ただ、まだカメラの使い方に慣れていないのもありますが、バルブの操作がよく分からず・・・(EOS Kissのそうでしたが、露出秒数は30秒が最大で、それ以上はバルブとなります)バルブに設定して、シャッターを切っても全然開放になりません。
しかたなく、30秒露出でISO感度を12800に設定して連続撮影する事にしました。ISO12800とは言え、おとめ座銀河団は非常に遠く淡い銀河の集まりなので、やはり30秒では光量不足でしたが、なんとか姿は捉えました。
<追記>
シャッターボタンを押してもバルブ撮影できない、と書きましたが、どうやらできていたようです。一眼レフの場合、バルブ撮影をする時、シャッターボタンを押したら、ミラーが動いて「カシャ」という音が出ますが、ミラーレスの場合、バルブ開始音はしないようなのです。(通常撮影でのカシャ、の音は、シャッターが開いた時でなく、閉じた時の音という事なんでしょうか)音がしないので、バルブ撮影できていない、と思ってしまったようです。
それと、NEX-6にはレリーズというものがありません。別売りのリモコンを買うしかないのですが、別の方法もあります。今回は、NEX-6をWiFiのアクセスポイントとして使い、iPhoneのPlay Memoriesというアプリと連動させて、iPhoneをリモコンとして使いました。(これに関しては次回の記事で)
それぞれ共通設定は以下の通りです。
鏡筒:Meade LX90-GPS20 赤道儀モード
口径200mm 焦点距離2000mm 直焦点撮影
カメラ: SONY α NEX-6 ISO12800 30秒露光 各3枚
画像処理:Photoshop CS6
撮影場所:天城高原 ハイカー用駐車場(標高1050m)

M87 楕円銀河 距離5000万~5900万光年?
実は銀河中心から右下に向かってジェットが吹き出しているのですが、よ~く見るとそれが写っています。6000万光年近く離れた地球からも観測できるという事は相当なエネルギーですね。もしかしたら、放射線量がめちゃくちゃ高く 、生命は存在できないかも・・・

M98 渦巻銀河 距離3600万光年
見た目はかみのけ座に属する銀河ですが、おとめ座銀河団に位置づけられています。ただ、違うのでは?という意見もあるようです。

M100 渦巻銀河 距離5500万光年
これもかみのけ座にある銀河ですが、おとめ座銀河団に属しています。
よく見ると他にもいくつか銀河が写っています。
M85 楕円銀河 距離5500万光年
これもかみのけ座にある銀河ですが、おとめ座銀河団に属しています。

M86 楕円銀河 距離5500万光年 おとめ座内
よく見ると他にも沢山の銀河が写っています。
<以下はおとめ座銀河団ではありませんが、方角が近かったので撮った銀河です>
M65 渦巻き銀河 距離2400万光年
しし座銀河群に属します。手前に暗黒ガスの帯があるはずですが、写りませんね。

M64 コクガン銀河 かみのけ座の渦巻銀河 距離1600万光年
手前に濃い暗黒ガスがあり、黒目のように見えることから「コクガン銀河」と呼ばれます。
M104 ソンブレロ銀河 おとめ座の渦巻銀河 距離4600万光年
おとめ座にありますが、おとめ座銀河団には属さないようです。
M51 子持ち銀河 りょうけん座の渦巻銀河 距離3700万光年
今後の課題はいかに露出時間を伸ばして、感度設定を下げられるかですね。
さすがにISO12800はノイズが目立ち過ぎます。明るく補正するのもこれが限界でした。
それと、寒さ対策。4月夜は言え、天城は気温3度。しっかり着込んでいったのですが、それでも3時間が限界でした。土曜と言うこともあり、かなりの数の天文ファンが観測に来ていたので、自分だけ車のエンジンを掛けて暖を取る、という事もできず・・・やはり簡易ストーブとか必要なのかな。