1週間前にアビガンのことで忽那先生が書かれたものを紹介したので、今日は話題のレムデシビルについて、やっぱり忽那先生が書かれたものを紹介します。
忽那先生が書かれている、
『臨床的改善までの時間が短くなるとはいえ、新型コロナの患者さんにレムデシビル投与しても亡くなる患者さんはプラセボ群と同程度いるため、劇的に効く薬剤とは言えないようです。』
の通りなんだろうなと思う。
ただ、治療薬がない現状では、重症患者が少しでも回復する可能性があるのであれば、必要な薬ではある。
それから、ここでは有害事象や副作用(有害事象と副作用は違います)のことにはほとんど触れられていなくて、効果のことがメインなんだけど、元のプレスリリースや論文等を読むと、そこそこリスクもあるみたい。
こういったことを考えると、「もし他に治療薬あるいは治療法があるんだったら、まだまだ承認まではいかないレベル?」じゃないのかと思う。
ただしこれは、あくまでも玄人のような素人である儂個人の考え。
ちなみに、以下の記事は少々専門的かもしれないけど、効果や有害事象・副作用の数字をまとめてあるので、参考までに。
(13:20 少し文章直しました)
アビガンは早期に承認できないけどレムデシビルは早期に承認できるというのは、現在の法律的には間違っていないので何とも言えません。
ただ、その法律自体ちょっとどうなの?というのが私の率直な意見です。なぜ「海外で承認されているもの」なら早期承認できるのか。つまりは、やっぱりこの分野は欧米>>>>>日本ということなんです。。。
重症者はレムデシビルで、じゃあ軽症者はどうするんだということになると思いますが、アビガンも研究対象として使うことはできるので、建前的には問題はないと思います。
ただ、現状でどの程度の病院で使うことができるのかはわかりません。某女性アナウンサーの話題のように有名人だから云々ってことはないと思いますが、病院によって使える使えない、たとえ使えても使いやすい使いにくいといったことがあるんじゃないかと思うので、そうなるとどこの病院にかかるので運命が変わるなんてことにもなっちゃいますよね。。。
私も完璧に0か100を捨てられてるかというと、そんなことはないです。でも、世の中の真理は多分白黒じゃないんですよね~。