絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな お高校生・ストーリィu  7/16

2015-02-18 07:25:41 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
              平成の初めの頃。



 * 卒業テスト


 試験は、夕方に始まった。
 白くて赤っぽい夜空に、星が二つばかり輝いていた。


「では、始めるとするか。坊のバイクには、
 いろいろな能力をセットし終わっている。
 それを、ひたすら信じろ。
 お前が、心に念じた事は、すべて、
 このバイクが行なうはずじゃ。


 ただ中途半端はいかんぞ。
 心の中は、縦、横、深さ、時間を越えているものじゃ。
 その心の中を祈りで、
 右に左に上に下に満たしてゆくのだぞ。
 それが、このバイクを支配する奥義じゃ。
 これを思い通り操るのは、お前次第なのだぞ。
 お前の心一つにかかっている。
 それを忘れるな」


「はいっ」
「では、この路を渡れ」


 先生が、手をあげると、
 ささーっと、1m幅の石の橋が、
 葛木山から由野山まで、かかっていった。
 距離は、約20kmあるという。
 空中の掛け橋であった。


 僕は、サヤカを十分操れるように思った。
 もし、踏み外しても、先生が助けてくれるように思った。


「行けい」

 バルルーン。

 前方だけを見て走った。
 下など見れば、目が回りそうである。
 風は、無いはずなのだが、サヤカが揺れるようで危なかった。
 ゆっくりゆっくりと、空中の一本橋を渡ってゆく。


 神経はぴーんと張りつめていた。
 今までの練習の成果を、先生に見てもらうのだ。
 絶対合格するぞ。
 ハンドルを握る手に力が入りすぎ、
 脚は、ガソリン・タンクに、ぴったりと吸いついていた。


 グラブやブーツの中で、
 汗が、滲み出ているのが、見えるようだった。


 橋には、ガードレールも無ければ、欄干も無かった。
 1,000m近い高さである。
 橋には、所々穴ぼこが開いていた。
 突風が、時おり吹き寄せてくる。
 30km近くのスピードで走っているから、
 40~50分で、向こう岸に渡れるはずである。


 5kmほど走ると、路の様子が変わってきた。
 ぬかるみ路や坂があった。
 ふーっ。


 ためいきをつきながら、走る。
 何度かスリップもした。
 10kmを越えた所で、道路は凍結していた。
 僕は、サヤカを下りて、押してゆく事にした。



「こらっ、乗れ。乗るのじゃ。バイクを信じろ!」


 先生の声だ。

 あたりを見回したが、どこにも姿は見えなかった。
 はるか下方に、大和三山が、ネオンの海に浮いていた。
 ふたかみ山には、赤い夕焼けが止まっていた。


 もう、このあたりの地名にも、慣れてきていた。
 仕方ないので、サヤカにまたがった。
 30mは、ありそうな凍結路である。
 なかなか前に進む気が起こらなかった。
 しかし、引き返すわけにもゆかない。
 せっかく、これまで練習してきたのだ。
 思い切って、前進した。


 つるり。
 アクセルを回しすぎたのだ。
 僕は、橋から真逆様に落ちてしまった。
 くらっと目眩がした。


 ダメだ、サヤカ、飛んでくれっ!

 心の限り念じた。

 そうすると、どうだろう。
 サヤカが、飛んだのだ。
 すいっと、空を飛んで、橋の上に戻ったのである。
 それからの僕は、もう橋の上が恐くなくなった。
 サヤカが、どうなっても、助けてくれると思うと、
 気持が、大きく大きく拡がっていった。


 そうなってみると、別にサヤカの力に頼らなくとも、
 簡単に橋を渡りきる事が出来たのである。
 渡りきって、石橋をふりかえると、
 もう橋はなくなっていた。


 葛木山の山の端が、薄闇の中にそびえていた。


「坊、合格じゃ。
 今の極意忘れるな。
 バイクの力を引き出すのは、お前次第なのだぞ。
 ただ無闇に、術は使うな。
 悪用すると、効かなくするからな。
 心しておけぃ。
 さらばじゃ。

 あっそうじゃ。
 お前は男であったのう。
 そのバイクに、女の心をコピーする事を忘れるな。

 この世は、プラスとマイナス、
 陰と陽、
 男と女、
 上手に、組み合わせる事によって、発展してゆくものじゃ。
 男のお前に、女の心をこめたバイク、
 いい取り合せになるじゃろう。

 女の心を植えてやれ。
 ただ執着は、するなよ。
 ではな」


「せんせいーっ。ありがとうございました」
「坊、元気でなあー」


 ゼキの声も聞こえてきた。
「ゼキー、ゴッキー、ありがとー」


 葛木山に向かって頭を下げた。
 別れるとなると、寂しいものだ。


「真君、よく頑張ったなあ」


 いつの間にか、流さんとタイタイが後に立っていた。
「縄通」ネットで、先生から連絡があったということだった。
 二人にもお礼も言った。
 流さんが、近くだから寄っていけと言ってくれたが、
 自分の部屋が、たまらなく恋しくなっていたので、
 タイタイに乗せてもらって、M市に帰ることにした。


                    つづく




仮想はてな・ストーリィ  ぽたら送り 9/後16

2015-02-18 07:24:27 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
                   




「おバァちゃん、色ってどんななの?」

 これは、お美代さんの口癖です。誰にでも、
こういう問いかけをするそうです。

「色かい。婆のこの目など、お前さまにくれてやっていいもの
 だけど、こればかりはどうしようもないのう。
 生まれた時から見えないのかい?」


「ええ、だから、死ぬまでに色っていうものが知りたいの」

「お前さまの目の前は、闇夜に墨を塗って、
その上を黒く染めたようなものなんじゃのう。可哀相に」


「あのね、烏がね、暗い夜を口ばしで突くと、それが破れるの。
 破れたら、通り道ができてきて、お日さまが歩けるようになるん
 だって。そしたら朝が来るんだって」
「カァ、カァ」



横から、キーやんが烏と聞いてチョッカイを出します。

「闇夜・・ 墨・・ 黒く染める」
「そう、お前さまの目の中は、それらとよく似たものなんじゃのう」

「それからね。炭もあるよ。燃やすとあったかいんだ。
 おしょさんの着物もそうだよ。黒い土もあるよ。
 髪の毛も、眉毛も、爪の垢、おへそのゴマもそうだよ。
 お姉ちゃん、いっぱい探しておいてあげるよ。
 アッ、おメメの・・・」
と言いかけて止めました。


「ありがとう、白坊」
「ああっ、キーやん、何飲んでるんだ」

白坊が突然叫びました。

「ぎゃーっ」

     
                         つづく





あ@英訳ドン作川柳集949 大しわに小じわ惨めなしわだらけ

2015-02-18 07:22:39 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

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   *  大しわに小じわ惨めなしわだらけ







  (ドン作川柳 → 無料 英訳 → 無料 和訳戻し)

    大しわに小じわ惨めなしわだらけ        ドン作(ちふ+)

            ↓
     Wrinkled miserable fine lines to large wrinkles 

            ↓           
     大しわにしわ悲惨な細いライン 
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)300 今日もまた日が過ぎてゆく狭き路

2015-02-18 07:20:57 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  300 今日もまた日が過ぎてゆく狭き路



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    Semaki tracts that day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

Semakiは、今日もその日ゆく過去のトラクト






     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ119  ドンサク夫  女子怒らせて  出涸らし茶

2015-02-18 07:19:38 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


お薦め世界語=ほじゃけんど=HOJYAKENDO←思わずにっこり、ほっこり
その意味は検索にて→もしかすれば出てくるかも・・・・・



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                         【ほんやっ君】
ドン作雑文集より

 

                               
   *  ドンサク夫  女子怒らせて  出涸らし茶



      Mデヤ子ちゃん、ゴメン。
      被害妄想ぎみでして・・・・・・・  


       どこに行くのも、
       マイ茶一番、
       まいちゃん麗番。




  


(ドン作川柳 → とある無料 英訳 → とある無料 和訳戻し)


    ドンサク夫  女子怒らせて  出涸らし茶     ドン作(ちふ+)

          ↓
    Insipid tea offend Donsaku husband women 
  
          ↓
    味気ない茶Donsaku夫の女性を怒らせる