絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな・ストーリィ  ぽたら送り 16/後16

2015-02-25 08:05:36 | 仮想はてな物語 


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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
                   





どうやら、二人は知り合いのようだったようですね。
若い時に恋人同士だったようです若い頃、隣村同士に
住んでいたようですが、カネさんは、百姓の娘、喜助さんは
の生まれ。身分の違いから、二人は結婚出来なかった
ようです。いろいろとあったんでしょうね。


「そうか、こんなところで」

「ぽたらじゃ、ぽたらじゃ。長生きしてよかった。
 喜助さんに会えるなんて」と言いながら、激しく泣き始めました。
 薄い白髪の頭に寝たきりでも、心は15~6の娘盛りに
 還っているのでしょうね。


「昔の罪滅ぼしじゃ。儂が面倒みてやる。先程はすまなかったのう。
こんな干涸び男で、歯も無いハゲじゃが、辛抱しておくれ」
「もったいなや。もったいなや。なも、カンボー」


両の手を擦り合わせております。

喜助ジィさんは、手桶を取り、上に捨てにゆこうとした途端、
またひっくり返ってしまいました。
運が悪いことに、今度は手桶の中のものを体中に浴びて
しまったようです。頭も打ったのでしょう。またまた、
幼い子供のような泣き声をあげて泣き始めました。


「痛いよう、おバァちゃん」
「よしよし、こちらにおいで」


おカネさんの喜助さんを見る慈愛に満ちた眼差し、
とても真似のできるようなものではありません。
頭を撫でてもらっている喜助さんの安らかなこと。
やはり、ここはぽたらなのでありましょうか。



さきほどの尿が私を入れた箱にもかかりましたので、
白太ちゃんが、上に上がって潮水ででも洗い流そうとして、
くれるのでしょう。上に連れられてまいりました。
その時です。甲板に置いてあった綱に足が取られたのでしょう。
私を入れた箱が、ぽたーんと海の中に落ちてしまいました。
すさまじいほどの白太ちゃんの叫び声を後にしながら、
私は、海水に少しばかり沈み加減で、みんなと別れて、
一人漂う身となりました。



「ああー。オイラ、アホのままだーっ。
 ぽたらに行っても、カンノンさまに、
 言うこと聞いてもらえねぇーっ」



海の中に飛び込もうとしているのを、
秀作さんに抱き止められているようです。



白太ちゃんの叫び声が、
今も耳の中でじんじんと響いております。
あれから、あの人たちはどうなったのでしょう。



私は何日か漂流の後、
小さな島の浜辺に打ち上げられました。
そして、今は、その島の小さな観音堂の中の片隅で、
ぽたら観音としての生活を送っているのであります。

あの人たちの教えてくれた人の暖かさというものを、
しみじみと味わいながら、私なりのぽたらの国の建設を、
思い描いているのでございます。


そろそろ、このあたりで筆を置きたいと存じます。
それからの私は、お堂の中に篭もりっきり。
取り立てて書くこともございせん。
ただ、ぽたら送りが、今も行なわれているのかどうか、
定かではありませんが、風のたよりでは、
いい風習であったという声も聞かれる、
今日このごろであります。


         Praying hands


                            おわり



仮想はてな お高校生・ストーリィu   14/16

2015-02-25 08:04:21 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
              平成の初めの頃。







 * 初デイト


 日曜日がやってきた。
 僕は朝早く目が醒めてしまったので、
 例のごとく道の湯温泉に出掛けた。
 今日は、3時すぎには<霧乃さんと初デイトをする日だ。


 ボン先生は来てなかったので、
 誰に気兼ねする事なく、ゴシゴシと身体を洗えた。
 先生がいれば、何を言われるか分かったものではない。


 女の子の友達など持った事が無いものだから、
 半分不安だった。
 何をどう話せばいいのだろう。
 ずっと考え続けていたのだが、
 もう成り行きにまかせる事にした。


 待ち合わせの場所は、M牧場と決めていた。
 あそこなら、誰と会う事もあるまい。
 バスで市内から30分ぐらいのところにある、
 山の麓にある牧場だった。
 自宅に、帰る時に止まるバス停の一つである。
 僕は、サヤカで出掛けることにした。
 霧乃さんと少しつながりを持つことが出来た。


 でも、どうすれば、
 サヤカに彼女の心が、移植できるのだろう。


 エンオッズ先生は、
 なぜ好きな人の心をバイクにコピーしろなどと、
 言われたのだろうか?


 考えれば不可解な事だ。
 しかし、先生が言われたのだから、何かあるのだろう。
 僕としても、
 バイクに人間の心が沁みついて、
 それが、あの霧乃さんだったりすれば、
 もう嬉しくて、気が狂いそうになってしまう。


 霧乃さんの心を、独占する事などとは、
 夢のまた夢のような話である。



 僕は3時には牧場のバス停に着いていた。
 霧乃さんは、3時にクラブ活動が終わるはずだから、
 40分ぐらいには<来るのではないだろうか。


 時間が十分あったので、下見に出かけることにした。
 バスの到着時間は、35分と55分、
 次は、4時15分であった。
 20分置きのようだ。
 牧場は、停留所から歩いて15分ぐらいの所にあり、
 数十頭の牛が、放し飼いにされていて、のんびりとしていた。
 人っ子ひとり見当らない静かな田舎道であった。
 M市といっても、スケールは小さい。
 東京出身のボン先生に、
 田舎とバカにされても、仕方ないところだ。
 しかし、自分で納得する事と、
 他人から頭ごなしに決めつけられる事では、
 全然その意味合いが、変わってくるのである。


 いくら、その指摘が的確だといえども、
 東京と比べて、蔑むような言い方には、賛成できない。
 M市も、東京も、この国の土地に変わりはない。
 ただ、東京は、色々な条件に恵まれただけのことである。


 その恵まれた事を鼻にかけて、
 あたかも、自分の手柄のごとく、自慢するのはどうかと思う。
 僕は、どちらかと言えば、田舎の方が好きである。
 しかし、好きなことと住みたい事は明らかに違う。
 僕は、将来何をしたいか、よくは分からないが、
 住む場所は、都会の方がいいと思っている。


 田舎には、住み飽きてもいる。
 たかだか、10数年住んだにすぎないが、
 一挙手一投足、
 監視されているような、田舎暮らしは、息苦しい。


 人に生活の隅から隅まで、知られるような事も好きではない。
 田舎は、自然には恵まれているが、
 その空間は、他人の監視網で、
 がんじがらめに、括られている感じも受ける。
 家の中の出来事も、すべて筒抜けになっていて、
 プライバシーも、クソもあったものではない。


 一人で、暮らしていると寂しい事もあるが、
 そういう面では、自由で、のびのびと、出来るのがいい。


 日曜に、
 何時まで、寝ていようが、
 どんな服を着ようが、
 どんな髪型をしようが、
 あれこれと、噂になったりはしない。


 ただ、これも校則という、
 恐ろしい枠内に、納まっていればの事だが・・・


 田舎の口は、文章化されてなく、
 現状を少しでも、はみ出せば噂の種にするのだから、
 校則よりも、少し質が悪いと言える。


 30分になったので、バス停に戻った。
 デパート帰りの子供連れのおばさんしか、降りてこなかった。
 まあ、後片づけをして、飛び乗ったとしても、
 5分では、バス停までは無理であろう。


 20分も待つのは長かった。
 通りがかりの自転車の人が、
 きつい訝しげな視線を送ってきた。
 僕は待つしかなかった。


 サヤカで、どこかを回ってきてもいいのだろうが、
 時間が、中途半端なので、そのまま待つことにした。
 腕時計の針が、ゆっくりゆっくりと動いていた。
 分かからない数学の試験も、
 このぐらい遅く時間が、流れてくれれば、
 もっといい点が取れるのではないだろうか。


 遠くにバスが走ってくるのが見えた。
 あれに違いない。
 胸がドキドキとした。


 しかし、今度は、おじぃさんとおばぁさんの二人連れだった。
 もしかして、日を間違えたのではないだろうか。
 僕は、幾分あせり気味になった。
 場所を間違えているのかもしれない。
 バス通りをM市に向かって走った。
 途中、霧乃さんの乗っているバスに出会えば、
 引き返せばすむことだし、
 高校まで、様子を見にいってもいい。


 少し走った所で、
 ミニ・バイクに乗った、おばさんとぶつかりそうになった。
 法規を無視して、
 右側を走ってきたものだから、僕は面食らった。
 事故など起こすと、厄介な事になる。
 気はあせるのだが、徐行運転に撤する事にした。
 こんな芸当が、出来るのも葛木修業のお陰だろう。


 石足川の橋を、少し越えた所とで、
 前方からバスが来るのが見えた。


 僕はサヤカを止めて、バスの中を眺めこんだ。
 彼女は、見当らない。
 しかし、乗っていればすれ違いになってしまうので、
 Uターンして、後を追った。
 バスの後につくと、前の信号がよく見えないし、
 停車合図のランプも分かりにくい。
 そのため車間距離を長めに取った。


 普通車が、すっと割り込んできた。
 すれすれに追い抜いてゆく。
 危ない。
 僕の事など、完全に無視している。
 僕は、そういう運転をする人は許せない。
 道路は、強い者の独占物ではないのだ。


 だけど、僕自身もバイクに乗っていると、
 自転車や歩く人に対しては、恐がられる存在だ。
 この事は、歩いているとよく分かる。
 歩く立場に立って、運転するように心がけねばなるまい。
 とりあえず、僕は前の車を、懲らしめることにした。


 ええぃっ。
 一心に念じる。
 眉間のあたりに神経を寄せ集め、
 下腹に力を集中し、呪文を唱えた。


「ボヂャ、ボヂャ、
 フル、フル、
 マーカ、フル・・・
 目眩ましのノウハウ!」


 エンオッズ先生に教えてもらったものだ。
 前の運転者には、きっとこう見えるだろう。
 小さいバイクを追い越したと思ったら、
 急に、その数倍の大きさのバイクが、
 バスと自分の車の間に突如として現われたのだ。
 彼は、びっくりしたに違いない。
 急ブレーキを、かける。
 こんな大きなバイクあったのかなあなどと、
 思う余裕もなかったに違いない。


 何しろ、ハーレー・ダヴットソンの倍は、
 あろうかという大きさのバイクなのだから・・・


 僕は、後続車がないのを確認して、この術をかけたのだ。
 彼の後には、僕しか走っていなかった。
 彼が、急ブレーキを掛けるのは、分かりきっていたので、
 僕は、40mぐらい間を開けて走った。
 思った通り、前の黒い普通車は、急ブレーキを踏んだ。
 キーキーッ。


 その途端、超大型バイクは、かき消すように居なくなる。
 運転者は、己が幻想を見たと思いこむはずである。
 そして、今日一日は、少なくとも無謀運転は控えるであろう。
 こんな些細な戒めを施したとしても、
 何になるというのだろう。
 でも、何もしないよりはましだろうと思った。


 バスが停留所に止まった。
 普通車は、追越しランプを、点滅させながら、
 おそるおそる、追い抜いていった。


 霧乃さんだ。
 霧乃さんが来てくれた。
 やっぱり間違いなかったのだ。


 霧乃さん!

                   つづく






あ@英訳ドン作川柳集956 大しわや歴史小じわでしわだらけ

2015-02-25 08:03:10 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  大しわや歴史小じわでしわだらけ







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    大しわや歴史小じわでしわだらけ        ドン作(ちふ+)

            ↓
    Wrinkled in the history fine lines and wrinkles large  

            ↓           
    歴史細い線と大きなしわにしわ  
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)307 今日もまた日が過ぎてゆく着流しの

2015-02-25 08:01:42 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  307 今日もまた日が過ぎてゆく着流しの



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    The Kinagashi of the day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

また、一日ゆく過去今日のKinagashi





     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ126  ドンサク夫 仕事遅いの 規則バカ

2015-02-25 08:00:07 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

お薦め世界語=ほじゃけんど=HOJYAKENDO←思わずにっこり、ほっこり
その意味は検索にて→もしかすれば出てくるかも・・・・・



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ドン作雑文集より

 

                               
   *  ドンサク夫 仕事遅いの 規則バカ



    特に、きっちり症は・・・・・

  


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