絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな お高校生・ストーリィu 12/16

2015-02-23 08:14:57 | 仮想はてな物語 


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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
              平成の初めの頃。




 * 霧乃さんアタック作戦


 ボン先生と朝風呂で会っても、
 前のように、士族自慢をしなくなった。


 ガラッキーたちとの作戦が、功を奏しているようである。
 うるさい事が一つ無くなったのでありがたい。


 次の僕の課題は、霧乃さんの心を、
 サヤカにコピーする事である。
 術を使わないとすれば、正攻法でゆくしかない。


 僕は、女の子に接することは苦手である。
 どうしたら話をする事が出来るのだろう。
 まずは、知り合いになる事から始めなければならない。


 知り合いになる事は難しかった。
 学校内でも会う事は少なかった。
 月に2回も機会はない。


 僕は、A棟校舎の二階、
 彼女のクラスは、B棟校舎の二階にある。
 そんなわけで、顔を見かけない日の方が多いのである。


 僕は、そんなに気の強いほうではない。
 どちらかと言えば小心である。
 きっかけは、中々つかめなかった。


 ところがである。
 偶然の悪戯とは、ありがたいものである。
 霧乃さんと図書室の出口でぶつかったのだ。
 僕は、図書室で調べ事をしようと思って急いでいた。
 彼女も急いでいたようである。
 僕は、あまり人の出入りの少ない、
 放課後の図書室から、人が出てくるなどとは、
 思っていなかったのだ。


 それがよりによって、霧乃さんが出てきたのである。
 彼女は、本やノートを落としてしまった。
 本には、芥川龍之介集と書いてあった。
 僕は拾いあげて謝った。


「ど、どうもすみません」
「私の方こそ。少し急いでいたものですから」


「こ、この本」
「ありがとう」


「あのー、・・・ あなた、丘上さんでしょ」
 僕たちの高校では、
 みんな名札をつける事になっているから、
 名前は、その気になれば知る事は出来る。
 しかし、彼女の名札は、まぶしかった。


 このまぶしさは、物理的なものでは無かった。
 僕の目が、錯覚を起こしていたのだ。
 彼女の存在は、1年生の2学期ぐらいから知っていた。
 名前が見えたのは、それから何ヵ月も経ってからであった。


「どうして、私の名前、ご存じなんですか?」


 不思議そうな表情が、また可愛いかった。


「僕は、同じ2年E組の遠田真といいます。
 ほら、現国の斉藤茂吉の赤光の中にあるでしょ。
 しんしんと遠田のかはづ天にって。あの遠田です」
「あなた、短歌が好きなの」


「いいえ。別に。分かりやすいから、借りているだけです」
「借りるって」


「黙って、使っているだけです。
 使用料は、払っていませんが・・・」
「変わっているのね」


「あなたこそ、今頃、芥川なんか読まれるんですか・・・」
「これね。父から頼まれたの。
 このごろは、本屋さんにも置いてないんですって」


「やっぱり、そうだったんですか。安心した」
「なぜ?」


「そんな本読む人、オソロシイから」
「うちの父、そんなに恐くないわよ」


「いいですね。家族がいると」
「あなたは?」


「今一人で住んでいるんです。家は、T市にあるんです」
「ああ、越境の人なのね。
 いいわね。
 のびのびと出来て。
 羨ましいわ」


「毎日、寂しいし、思ったほどではないですよ」
「そうかしら」


 思わぬ話が進んだので、僕は有頂天であった。
 僕だって、女の子と話が出来るんだ。
 きっとその時は、一生懸命だったに違いない。
 少しでも、一緒にいる時間を引き伸ばそうと、必死であった。
 その割りには、女の子を喜ばすような会話など、
 何一つ知らなかった。


 足が宙に浮いてい、夢を見ているようだった。
 僕は、確かに霧乃さんと話しをしている。
 これは、現実の事だろうか。


 ズボンのポケットから大腿をつねってみた。
 あまり痛くはない。
 とすると・・・


「あのよかったら、
 お知り合いになりたいんですが・・・」

 もう破れ被れであった。


「いいわよ」

 えっ、これはやはり夢の世界ではないのだろうか。
 ええぃ、何でも言ってやれだ。


「一緒に、帰りませんか?」
「悪いけど、合唱部の追い込みなのよ。
 あっ、みんなが待っているわ。
 さよなら」


「ちょっと待って」


 住所と電話番号を書いて渡した。
 手が震えて、下手な字が、
 ますますおかしくなってしまった。
 彼女の住所は、知っていたが、書いてもらう事にした。


                      つづく





仮想はてな・ストーリィ  ぽたら送り 14/後16

2015-02-23 08:13:45 | 仮想はてな物語 


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「長生きはするもんじゃのう。これはもう、ぽたらのお浄土じゃ」
と涙さえ浮かべました。
「お姉ちゃん、オイラ食べさせてあげる」


白坊が、おカネ婆さんの口にご飯を運ぶようです。

「坊もいい子じゃのう。みんなカンノンさまじゃ。
 この船には、カンノン さまが乗っていらっしゃる。
 ぽたらじゃ、ぽたらじゃ、ここがぽたらじゃ」


おカネ婆さんも涙もろい人のようです。年を取って、涙腺もかなり
弛んでいるのでしょうね。

「腹減ったー」

キーやんは、物足りなさそうです。

「バチあたりの、クソじじぃめっ。いつまで言うとるんじゃ。
 このゴクつ ぶしが」
「だって・・・」

「だっても、クソもあるか。あれだけゴクつぶしておいて、
何じゃ。お前のお腹は、穴でもあいとるんかい」



それにしても、おカネ婆さんの感情の起伏の激しいこと。
さしずめ、馬頭の観音様でも、おつきになったのでしょうか。
それとも、私のような十一面観音の顔がくるくると回っているの
でありましょうか。



そのおカネ婆さんの声を聞いて、白坊が、キーやんの着物の
前をはだけました。
しわしわで黒ずんだお腹がぽっこんと膨らんでおります。


「こらっ、クソじじいっ、そのお腹見てみろ。ぱんぱんじゃないか。
破裂して血がでるぞー」
「えっ、血。こわーい」

みんな、その声に大笑いとなりました。
どうやら、キーやんの泣きどころがわかったようですね。


こうして、にぎやかな朝食も終わりました。

        
                             つづく





あ@英訳ドン作川柳集954 大しわに小じわ引かれてしわだらけ

2015-02-23 08:12:32 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  大しわに小じわ引かれてしわだらけ







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    大しわに小じわ引かれてしわだらけ        ドン作(ちふ+)

            ↓
     Wrinkled drawn fine lines to large wrinkles 

            ↓           
     大しわにしわ引か小じわ 
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)305 今日もまた日が過ぎてゆくおっかさん

2015-02-23 08:11:30 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  305 今日もまた日が過ぎてゆくおっかさん



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    Mama that day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

ママその日ゆく過去にも、今日






     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ124  ドンサク夫  女子怒らせて  超うす茶

2015-02-23 08:10:11 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


お薦め世界語=ほじゃけんど=HOJYAKENDO←思わずにっこり、ほっこり
その意味は検索にて→もしかすれば出てくるかも・・・・・



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                         【ほんやっ君】
ドン作雑文集より

 

                               
   *  ドンサク夫  女子怒らせて  超うす茶



      Mデヤ子ちゃん、ゴメン。
      被害妄想ぎみでして・・・・・・・  



       どこに行くのも、
       マイ茶一番、
       まいちゃん麗番。



  


(ドン作川柳 → とある無料 英訳 → とある無料 和訳戻し)


    ドンサク夫  女子怒らせて  超うす茶     ドン作(ちふ+)

          ↓
     Ultra-light brown offend Donsaku husband women
  
          ↓
     ウルトラライトブラウンはDonsaku夫の女性を怒らせる