plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

Jazz in Central Park #2

2005年08月07日 | 音楽
ワインの代わりに持って行ったビールが会場入り前の荷物検査で引っ掛かってしまった。缶は持ち込めないのだそうだ。テロ対策か?それだったら瓶だってすごく危ないだろうに。地下鉄のランダム検査もそうだけど、あまり効果はないような気がする。例年と違うルールになったのなら一言イベントのウェブサイトに載せてくれたら良かったのに。

そういうことなので初めの1時間は、会場の柵外にシートを敷いて音だけを鑑賞。結構良い音だったので満足。久しぶりに大きな木の下に寝転がりながらゆっくりできた。

ビールを飲み終えて会場入り。あともう一バンド残っているというのにぞろぞろと帰る人が多かった。おかげで楽に良い場所に座ることができた。

コンサートの内容はというと、、。

一番目のEric Lewis Quintetは最後2曲しか注意して聴けなかった。Miles Davisの60年代の作"Pinocchio"とPhil Collinsの"Take me home"。いろいろな曲をやりたいのだろう。それだけの音楽性を持っているプレイヤーだからサマになっていた。

二番目のBrad Mehldauはソロピアノで一時間弱、一言もステージで喋る事無く弾きまくっていた。一曲だけThelonious Monkの作を彼なりのアレンジで弾いた以外は知っている曲は無かった。右手と左手がそれぞれ独立した動きをするカウンターポイント的なソロが殆どで、その節回しはもうジャズというよりは現代音楽のように聴こえた。しかし10のうち1か2の割合で今までのジャズを感じさせるメロディーが出て来た。彼にとってはこの比率が一番自然なのだろうか。即興なのにまるで事前に作曲したかのような緻密さが全曲にあった。

最後はJason Moran&Bandwagon。セミアコのベースギターとドラムから成るこのトリオは、ファンクやブルースのノリを使いつつもそれだけではどの一曲も終わせなかった。リズムをわざと崩したかのようにしたり、コード進行をいきなり関係ないようなものに変えてまた戻ったりと波瀾万丈とお約束のノリとのバランスが良いバンドだった。

こういう事を無料で一般向けにやるのがNYの素晴らしいところ。これからも幾多の予算カットやテロ対策などに負けず続けてほしい。別に全面禁酒にしても良いからさ。

Jazz in Central Park #1

2005年08月07日 | 音楽
今年で20回目になるという、セントラルパークでの野外コンサートを聴きに行った。この日は3人のジャズピアニストがそれぞれクインテット、ソロ、トリオと違った編成で出演した。天候は曇り。会場に行くまで少し雨がパラついたが、大降りにはならず。気温もそれほど高くなかった。

ここの野外コンサートではビールとワインだったら持ち込んで良いことになっている。公演に入る前に、コロンバスサークルにあるWhole Foodsに寄って食料とワインを調達。ところが、ワイン見当たらず。酒類販売ライセンスを近日オープンする別のWhole Foodに移したそうだ。結局ビールを購入。湿気の多い日だったのでこちらが正解だった。